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52.思い出深いお客様②

僕は現在眼鏡を広島県まで買いにいっています。
おそらく、眼鏡を飛行機に乗って買いに行く人はそんなに多くないでしょう。

広島で眼鏡を買いに行くのは、広島にしかない眼鏡屋さんで買うためではありません。
Yさん(旧姓Iさん)が広島にいらっしゃるから広島まで買いに行っているのです。

大学時代からコンタクトレンズにしていた僕は、社会人でもコンタクトをしていました。
会社のバスケは本社敷地内にある体育館で行われていたため、途中にあるなんば駅を通っていました。

ある日、新しいコンタクトを買おうと思って、コンタクトも扱っているメガネのタナカなんばシティー店に立ち寄りました。
KさんとIさん(旧姓)が対応してくださいました。
お二人ともノリも感じも良い方でした。

川合さんとマネージャーさん

お店に並んでいたメガネがオシャレだったのと、お二人の気持ちの良い接客から眼鏡も買うことにしました。
なぜなら、眼鏡を買うとお店に立ち寄る理由(メンテナンス)ができるからです。


以降、頻繁にお店に顔を出し、レンズのクリーニングをしていただいている間におしゃべりをするのを楽しみにしていました。


メーカーを辞めて札幌に拠点を移してからも、メガネは帰省をした時にメガネのタナカなんばシティー店まで買いに行きました。
もちろん、今の会社に転職してからもです。


カップリングバーティーに初めて参加させていただく前に、メガネのタナカなんばシティー店のIさんから眼鏡を買わせていただきました。
お店に立ち寄る度に北海道土産を持って行って喜んでいただいていたのですが、もっとIさんに喜んでもらえる方法はないかと考えた時に、ひらめきました。
購入時にいただいたアンケートハガキに枠からはみ出すようにびっちりIさんに感謝の言葉を書き、それを敢えて鹿児島で投函しました。

メガネのタナカは鹿児島にはありません(南は福岡まで)。
北海道にもありません(北は埼玉まで)
札幌在住の人が大阪で眼鏡を買い、その人のメッセージがびっちり書かれたハガキが鹿児島の消印で届いたら、ハガキを見た人の目に留まるに違いない。
そうすれば、きっと会社の本部の人にそれが伝わるだろう。
そう考えたのです。

1か月ほどして、Iさんから電話がありました。
「内藤さん、先日ハガキ出してくださいましたよね。
 実は、あのハガキの件、全社で紹介されて私褒められたんです。
 ありがとうございます!」
狙い通りの展開になって僕も嬉しかったです。


メガネのタナカの本社は広島にあります。
メガネのタナカの従業員の方は、広島出身の方が少なくありません。
Iさんもそうでした。

Iさんは、店長だったYさんとご結婚された後、広島に異動になりました。
結婚されることも、異動になることも、事前に教えてくださいました。


ある日、僕は、広島に足を運びました。
突然現れた僕を見て、Yさんはビックリされた様子でした。
「あー、内藤さん、お久しぶりです!
 広島にご旅行ですか?」
「はい、そんなようなものです。
 眼鏡を買うための旅行です」
「えっ!?」
以降、メガネの新調はYさんか旦那さんにお願いしています

Yさん


そんなYさんに、ある時旦那さんと一緒に生命保険の話を聞いてもらえないか聞いてました。
するとYさんも旦那さんもOKしてくださいました。


初めて自宅にお邪魔した時、札幌に住んでいる僕から生命保険の話を聞くことに抵抗はないのか、旦那さんに聞いてみました。
すると、
「近くの人間じゃなくてもいいと思っています。
 信頼できる人なら、どこに住んでいても構わないと思っています」
とてもありがたいお言葉でした。

そして、次に訪ねた時に提案したプランのうちフルプランに近い形でご契約いただき、その後お子さんも含めてお寿司を食べに行き、ごちそうになりました。


その後、Yさんのお母さん、お父さんと順次ご紹介をいただき、今ではお子さんも含めた5人の保障をお預りしています。


3~4年ごとにメガネを新調するために広島に足を運んでいます。
もちろん、毎回素敵なメガネを選んでくださるのでそれも楽しみなのですが、一番の楽しみはYさんとおしゃべりすることなのです。
お客様でもあるのですが、僕は親しい友人に逢いに行くような感覚です。

お客様にとって最適な生命保険をご提案するために、仕事の事、プライベートのこと、子育ての考え方、今後のキャリアプランなど、様々なことを伺うのですが、それによって深い付き合いができるようになります。
メーカーの時や、コンサルの時には、様々な壁があってそのような関係にはなれませんでした。

僕はお客様に限らず、お互い本音を語れる深い関係になることを望んでいます。
仕事をしながらそんな関係を築ける今の仕事が天職だと思っています。

出会いは人生の宝物です。

(つづく)


次のはなし

53.最強オカン伝説①(ハワイ編)
https://note.com/totoro0129/n/n0b6cff807818


<0.プロローグと目次>
https://note.com/totoro0129/n/n02a6e2bda09f

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