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53.最強オカン伝説①(ハワイ編)

僕の人生に最も影響を与えたのはオカンでしょう。
花好き、旅行好きなどの趣味はオカンの影響と思われます。
何でも自分で決めたがる人になったのは、小学生の頃から買い物や進路などを自分で判断することを促されたからだと思います。
料理をするのが苦でないのも、料理をするのが当たり前と思うように育てられたからですし、人見知りしないのもオカンの影響だと思います。

そんなオカンですが、親父が死ぬまでは親父の秘密を一人で抱え、我慢を強いられた人生だったと思います。
親父の葬儀の翌日にそれを知ってから、これからはオカンに好きなように生きて欲しいと思いました。


親父が亡くなってからは、毎月のように県外に旅行に出かけ、毎年のように海外旅行に出かけるようになりました。

そして、そんなオカンとよく二人で旅行に行くようになりました。
これからそんなオカンとの旅のエピソードを紹介します。

最初は、ハワイ編です。


2012年6月のある日、オカンから電話がかかってきます。

オカン:●●(次兄:当時アメリカ在住)から遊びにおいでって電話来たわ。
僕:そうなんや。ほな行ったらええやん。
オカン:一人でなんかよう行かんわ。
僕:なんでやねん!毎年のように海外行ってるやないか!
オカン:全部ツアーか、誰かに連れて行ってもらってるんよ。
    英語もようしゃべらんし、あんた、連れて行ってくれへんか?
僕:えっ、オレが?まぁ、自由がある職種やから行けん事ないけど、娘が生まれるからなぁ・・・。
  奥さんがなんて言うか・・・

意外にも奥さんはOKでした。
「オカンが元気なうちに連れて行ってあげればいいじゃない?」とのことでした。

ということで、2012年11月、娘が生まれて3カ月という時期に、ロサンゼルス近郊のアーバインという町に赴任している次兄のところに遊びに行くことになりました。


いよいよチケットを手配しようとした時にオカンから電話がありました。

オカン:ハワイってロサンゼルスの途中にあるやん。どうせ行くんやったらハワイにも寄らへん?
僕:パーキングエリアみたいにすぐ寄れるみたいな言い方するけど、全然途中ちゃうって!
オカン:あら、そう?
    まぁ、それはええやん、寄ってこう
僕:何がええやんやねん!
  結局ハワイ行きたいだけやろ!


結局、ハワイにも立ち寄ることになりました。

英語がしゃべれないオカンは、基本はおとなしくしていました。
ところが、ある場面で本領を発揮しました。
ハワイ最大のショッピングモール『アラ モアナ センター』に立ち寄った時のことです。


奥さんに頼まれていたUGGのブーツを買おうと、『地球の歩き方』を見ながら探していた時のことです。

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僕:たぶんこれやろうな・・・
オカン:私はこっちの方がかわいいと思うわ。
    こっちにしたらどう?
僕:指定されたもん買わんとあかんやろ!
  オカンの好みは聞いてへんっちゅうねん!

会計をしようとすると、対応してくれた店員さんは日本語が上手な方でした。
すると、それまで常に僕の影から様子を見ていたオカンが、表舞台に顔を出して来ました。

オカン:これお安くできるかしら?
僕:ここハワイやから、値段交渉せんといてくれ!
オカン:言うてみんとわからんやないの、ねぇー。
    あら、アカンのねー。
    ところで、私はこっちの方がかわいい思うんやけどね。
    あなたどう思いはる?
僕:店員さんにまで聞くな!
  しつこいっちゅうねん!

日本語が通じると急に口が滑らかになるオカン。
関西のオカンはみんなこんな感じなんでしょうか?


本文には関係ありませんが、ハワイの写真をいくつか紹介します。

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ワイキキビーチの夕暮れに集まる人々

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エグい色のケーキたち

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日立(この木なんの木)の木

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タンタラスの丘から臨む夕景①

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タンタラスの丘から臨む夕景②

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沈む夕日

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美しい夕焼け空

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タンタラスの丘から臨む夜景

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ノースショアの海岸で戯れる犬

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ノースショアの波に乗る人

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やはり虹が出ました


レンタカーのカーナビをGPSが効いていないセッティングで渡され、それに気づくまでカーナビが機能しなかったり、ナイトクルーズを頼んで指定場所にいたのに迎えに来なかったり、アメリカの洗礼を受けた旅でもありました。


(つづく)


次のはなし

54.最強オカン伝説②(天売島編)
https://note.com/totoro0129/n/n0f091d377447


<0.プロローグと目次>
https://note.com/totoro0129/n/n02a6e2bda09f



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