人工股関節になってから腰と膝の痛みが辛い


初回のお悩み:ゴルフによる腰と膝の痛み

5年前に右股関節が人工股関節になってから、左膝が痛くとても辛い。趣味のゴルフをすると、必ず腰の痛みと左膝の痛みが悪化し、腰に関しては背筋を伸ばすのが辛くなる。また、睡眠薬を飲んでも平均3時間程度しか眠れないため日中が眠い。当サロンのお客様のご紹介でご来店。

理想の状態

・腰・膝の痛みの解消
・睡眠の悩みの解消

お体の状態の確認


①ベッドに座った状態で首から後ろに振り返る動作で首の緊張状態を確認
②同じくベッドに座った状態で骨盤をうしろから手で押して動かしたときの上半身のしなり具合と腰の筋肉である腰方形筋の硬さを見て緊張状態を確認

※病院での検査で異常は無いのに体に痛みがある場合は、筋肉の過緊張により可動域が制限され痛みが出ている可能性が高い。痛みの解消にはまず本来の可動域を取り戻す必要があるので、可動域の確認は必須である。

原因箇所の特定・施術


①⇒人間の本来の可動域は後ろにいる人の顔面半分が見えている状態。
チェックしてみると、左は肩先あたりまでしか見えず、右は腕あたりまでしか見えない。

②⇒骨盤をうしろから手で押してもほとんど動かず、しならない。

①②の状態から、
・腰の痛み:首周辺の筋肉の過緊張が原因
・膝の痛み:右股関節人工股関節による股関節周辺の筋肉の過緊張と首の筋肉の過緊張による回旋動作の制限が原因
・3時間程度しか眠れない:首周辺の筋肉の過緊張が原因
と考えた。

腰の痛み・睡眠時間の短さの原因として共通している「首周辺の筋肉の過緊張」を解消するための調整を行う。
調整箇所:手の甲・肘・二の腕・仙骨・肩甲骨内縁・胸椎
ここまでの調整で、首の可動域を再度確認すると後ろにいる人の目元あたりまで見えるようになり格段に可動域が広がる。また、首の可動域が正常になったことで腰の痛みが消える。
一方で、首の可動域が正常になっても膝の痛みは残ったため、次回は股関節周辺の筋肉の過緊張の解消の割合を増やし調整する計画をお伝えし、初回の施術が終了。



赤い箇所:痛いところ 黄色い箇所:原因 青い箇所:次回調整するところ

2回目来店(初回から18日後)

【初回施術後の体の変化】
初回施術当日の夜から、7時間目覚めず朝まで寝れるようになり、今のところも問題なく寝れている。3年間3時間程度しか寝れなかったので本当に嬉しいとのこと。

2回目のお悩み:ゴルフ中・ゴルフ後の膝の痛み・デスクワークによる肩こり

左膝の痛みは強度に変化はなく依然としてある状態。腰の痛みはゴルフ後は多少痛むが10段階中あと1割ぐらい残っている感じでかなり軽減はしたとのこと。

お体の状態の確認

①ベッドに座った状態で首から後ろに振り返る動作で首の緊張状態を確認
②同じくベッドに座った状態で骨盤を動かしたときの上半身のしなり具合と腰の筋肉である腰方形筋の硬さを見て緊張状態を確認

原因箇所の特定・施術

①⇒左は肩先あたりまで、右は腕あたりまで見える可動域で顔は見えない。
②⇒骨盤・上半身にしなりはあるが重たい。

①②の可動域制限の解消に加えて右半身の回旋動作の妨げになっている箇所の調整をした。
★調整箇所:右臀部・右もも外側・左右足首・左右内もも・左下腹部・左右母指球・右胸筋

施術後は首の可動域は左右とも後ろの人の顔がしっかり見える状態になり、腰・膝にも痛みは出ない状態になった。首の正常な可動域を定着させるためのセルフケアをお伝えし、施術終了。


赤い箇所:痛いところ 黄色い箇所:原因


2回目施術所感

このお客様は左足を前にゴルフをされる前提がある。ゴルフのスイングの動作は捻じる動作だが、それは背骨の中でも「胸椎」担当の動作。首の可動域の狭さからもわかるように、胸椎の捻じる動きの悪さに加え、右人工股関節によって、股関節の可動域が制限されることで腰に負荷がかかり痛みがでる。つまり腰の痛みを根本的に解消するためには回旋動作を妨げている胸椎と右股関節の緊張をしっかり解消することが必須である。

加えて左下腹部にも圧痛があることがわかった。下腹部の圧痛は腸腰筋という股関節の動き・正しい姿勢の保持を司るインナーマッスルのため、ここの緊張が強いと下肢全体のパフォーマンスが低下するため左膝痛も解消しづらい。3回目も腸腰筋の緊張状態を確認しながら調整していく。


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