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【高齢者をますますデジタル世界から孤立させていないか?】

 高齢者の親を持つ私には、ワクチン接種を「インターネット予約させる」には…首を傾げたくなります。身近でも「有休を取って、親のワクチン予約する」→「休み取ったのに、予約できなかった」という話が数件耳に入ってきます。80代の老人に「ネット予約」できると本気で思った人!「おーーい」現実を見ろ!と叫びたい気持ちの私です。子世代、孫世代のサポートありき!?のシステムか?現役世代の仕事の手を止めてしか『予約』できない施策…それにスピードも感じない施策…って「本気で考えたの?」と思ってしまうのは私だけではないでしょう。

1.「ステイホーム」ができるのは幸せなこと
2.情報孤立も災害のひとつ
3.「ワクチン接種予約」は、公平なのか?
4.子世代は老親をネット孤立から守ろう!

「ステイホーム」ができるのは幸せなこと
 「Stay Home」を強いられたゴールデンウィークは2度目となりましたね。残念ながら鎌倉も観光客で賑わってしまいました。食料品を買いに行くのも人が多くて(汗)海…今?出なくてもいいのでは? 出口の見えない『自粛生活』にだんだんストレスが頂点なのは分かります。
 平時であれば観光客大歓迎!「おもてなし」の気持ちです。友人知人、鎌倉の住民はみな他地域からのクルマや人の流入に恐怖を感じています。それに「海」や街にゴミを置きっぱなしにするなんて(涙)海は繋がっている。世界中だけでなく、未来にも繋がっているのも想像できるでしょう。
 「医療現場の逼迫」がより鮮明になりました。「家にいたら、ストレス溜まるから」「少しくらい」…という理由でドライブやレジャーに出て、ケガをして救急搬送されても、たらい回しにされていてはストレス解消どころではありません。直接的ではありませんが一人ひとりの行動で、助かる命が助けられます。それに医療の最前線で闘っておられる方々の役に立てます。それが自身や家族の命を守ることに繋がっているのではないでしょうか。
 「ストレス解消したい」と思えるのは…幸せな証拠です。その幸せを今は「STAY HOME」でじっくり感じましょう。お家で過ごしましょう。大切な人のためにも、「STAY HOME」できない大変な状況の方々のためにも。

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情報孤立も災害のひとつ
 インターネットの普及、テクノロジーの進化で私たちは、自粛生活でも孤独を感じることはあまりありません。情報から孤立することもありません。3.11では「携帯電話を充電できない」、「インターネット環境にダメージを受けたために情報が入ってこなかった」ということも災害のひとつとされていました。
 総務省調べによりますと、13歳~59歳のインターネット利用率は9割を超えています(平成30年)ほとんどの人がインターネットを利用して情報を取り入れています。そして「テレワーク」で仕事も。SNSで多くの人と繋がっていますし、子どもたちはエンターテインメントを自在に楽しんでします。   80歳以上の方々はどうしておられるのでしょうか?これも調査結果によりますと、たった2割と少しの方だけしかインターネットを使っていないということがわかりました。私の母は“私の強い勧め”で1年前にスマホに切り替えました。ですからこの2割に入っている…のですが。その使い方は、電話、LINE、メール…程度でです。前回帰省した時にネットニュースの見方、写メの送り方、検索の仕方など最低限必要な便利機能を伝授してきました。「地上波テレビは同じことの繰り返しで観ていると気が滅入る、再放送ばかりだし(涙)」とこぼしていましたが、「ニュースの見方教えてもらっておいてよかった!」とも。今もガラケーの高齢者もスマホを使いこなせていない高齢者も「デジタル社会」から孤立している状態ではないでしょうか?
 私たちの当たり前は親世代には当たり前ではない、子ども達の当たり前が我々の当たり前とは違うように。「スマホは自分と同じように使える」と考えるのには無理があります。

「ワクチン接種予約」は、公平なのか?
 ワクチン接種予約…なぜネット予約にしたのでしょう。当たり前に高齢者「できるはず」と考えたのでしょうか?“摂取には公平性を考慮する”と政治家の発言に違和感を感じました。「おひとりさま」の高齢者が相当数いることを、知らないわけが無いでしょう。子供や孫が予約のフォローをしてくれるの方ばかりではないのです。我が家の場合、両親はかかりつけ医に電話予約、義母は夫が代理でネット予約…。80代の老親に「スピード感」と「多少のネット知識」が求めるなんて(汗)現実とこんなにかけ離れた施策にも税金を投入しているなんて!! 「しっかりしてーー!」と終活アドバイザーとして疑問です。

子世代みんなで老親・高齢者をネット孤立から守ろう!

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 自由に外出できるようになりましたら母がもっとネットの恩恵を受けられるようにレクチャーしようと思いました。「このアプリがいい」「欲しがるページはブックマークしておこう」など、紙に書いてマニュアル化しよう、と。何が便利で、何が必要なのか?が不明瞭な高齢者には毎日の過ごし方を見ながら、こちらがある程度判断して快適に使える環境を整える必要がありますね。今は実家に帰りたくても帰れない…状況下でどうしているかと申しますと、普段より多く電話をして母の話を聞いています。「歯医者へ行きたいけど、どう思う?」、「○○送った、届いた?」などたわいもない内容ですが、お互いに安心します。増えたおうち時間…ちょくちょく連絡を取って

 「高齢者のみなさんがデジタル社会からなるべく孤立」しないように支えたい…。親子で小さな報告をし合う、声を聞く、心配が解消される、笑顔になる…老身だけでなく周りに暮らす高齢者にも…自分にできることで“守りたい”です。

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