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シュペルター親父と歩む15年記 #12

コラム8:フランス旅行記 その2 白の章


今回はいよいよ我らが拠点、花の都パリを離れ、
少し遠出することになります。

とは言っても、またまた”お世話になりますマイバスさん”の
オプショナルツアーです。

マイバス社のパリ出発モンサンミシェルツアー
日帰りコースと島内泊の1泊2日コースが選べます。

ちょっと待って!

パリからモンサンミシェルは約300㎞も離れているんです。
日帰りって無理くないっすか
何分間モンサンミシェルにいられるというのだろう?

当然、島内1泊の一択です。

ツアーは毎日催行ですが、ホテルに空室がある日がもうあまりなくて、
自動的に4日目になったのだという記憶あり。

モンサンミシェルとは如何なる所なのか!
どんな体験が待っているのか!

いざ出発です

第4日目

9月17日(火) パリ→モンサンミシェル:モンサンミシェル泊

何とポコぞう 深夜3時前に目を覚まし、『寝れない!
(そりゃーそうだ。前日の13時から寝ているのだから。)
とトトム、銭ファーを叩き起こす

”私が寝れないなら、みんなも寝るな!”そんな平等はありはしないぞ!
6歳に言っても仕方ないので、それを予想していたトトム達は、
昨晩、チェックアウトの支度もそこそこに、早々に就寝したのだ。

しかし3時前とは予想の上をいく早さ。きっつー

今日はチェックアウトがあるため少し早めで、6時15分に出発。

スーツケースもあるし、と思って早め行動したところ、
7時10分前にマイバス社に到着
マイバス社は7時から営業開始です。

ポコぞうは待っている間にスーツケースに乗って、トト押して!と
ドライブごっこ。この元気が続いてくれると良いのですが。

7時30分バスに乗り、パリ出発。

今回のガイドさんは”お姉さん”。

席でおとなしくしているポコぞうに、
『おじょうちゃんは、まだおねむなのかな?』とか
気を遣ってくれているのかもしれないけど、
粘着質気味絡んでくるのはちょっとイヤ。

トトムは、小さな子供に対しても、
一人の人格として尊重するように心掛けているのです。

自分の娘であるからといって、
厳しく親に従わせるつもりは更々ないですし、
むやみと子ども扱いするのもどうかと思うので、
子供の言う事をちゃんと聞いて、話をすることが大事と思ってます。

なんせ、昔見たホラー映画では、
子供が『モンスターを見た!』と必死で訴えているのに、
『子供は想像力豊かだねー』などと言って相手にしない大人から
殺されてしまうのである。
若き日のトトムはそれを見て、
自分は絶対こうはならないようにしよう”と誓ったのである。

子育てはホラー映画から

まぁ甘やかしはしますが。
父親に甘やかされるのは娘の権利であると同時に義務であり、
娘を守るのは父親の義務であり権利でもある、
という平等な関係なのです。ん?平等って何だっけ

とにかくポコぞうからは”心の友”と呼ばれるトトムであった。


10時に途中の港町オンフルールに到着。

漁船ではなさそうです。
観光地っぽくはない、地元の人が使いそうなお店が良い

トイレ休憩かと思いきや、ここだけで半日観光出来そうな、
すごく良いところです。

なのにトイレの時間も入れて、30分後にバスに集合とは短すぎる。

駐車場近くの公衆トイレに並ぶ人の列が長く、
トイレだけで10分くらいかかりそう。

それならと、さっさと町中へ行き、カフェへ入る。
注文した飲み物が出来る間に、余裕でトイレに行ける。

カフェオレやコーヒーで4ユーロくらい、
あれ?5人で飲み物飲んで、500円って安くね?スタバだったら1人分だよ。
メモにも”4ユーロ?忘れた”と書いてある。

飲み終わるとさすがに、もうあまり時間は残っていない。

くるりと港の周りを一周まわっておしまい。
ガイドさんから、なにやらお薦めされていたサント・カトリーヌ教会
なんて、とても行く時間はありません。

教会なのであんまりバタバタ出たり入ったりはできない。外から眺めれば良いだろう。

ちなみにオンフルールにはノルマンディー橋という吊り橋があります。
名前は牧歌的ですが、現代建築の巨大な吊り橋で情緒もくそもありません

ただ、フランスでは川を渡る小さな橋はあっても、
巨大な吊り橋というのがほとんどないそうで、
これはこれでフランス人にとっては観光名所らしいのですが、
日本人は絶対に見る必要はなさそうです。

日本には明石海峡大橋、瀬戸大橋、関門橋など巨大吊り橋が、
我らが西日本に集中しており、
また関東ならレインボーブリッジ、北日本は北海道の白鳥大橋など
数多くの吊り橋があるのです。

明石海峡大橋は最近まで世界最長の吊り橋で、
コロナ前はバスツアーで中国人観光客が大勢やってきていました。

残念ながら2022年にトルコのチャナッカレ橋に抜かれて現在は世界2位

ちなみに吊り橋大国は中国です。

以前駐在した広州には珠江という大河があり、そのデルタ地帯に、
いろいろ趣向を凝らしたデザインの吊り橋がたくさん架かっていました。
ネットで調べると、世界の吊り橋支間長順84位中、
半数に及ぶ42の吊り橋が中国に掛かっているもの。

なので中国人は日本まで来て、比較的地味明石海峡大橋
わざわざ訪問しなくとも、とは思うのですが。
あ、決して明石海峡大橋が地味というわけではなく、
橋脚の本州側である舞子が地味なのです。フォローになってない?


お昼時も過ぎてしばらく経った頃、
間もなくモンサンミシェルが見えてきます。』とガイドさんのお告げ。

なのに辺り一面モヤが立ち込めており、バスの窓からは何も見えない

ガイドさんは
『こんなにぼーっとした…、いえ神秘的な天気はめったにありません…』
失言を交えつつ、ガイドの務めを見事果たす。

まずはバスツアーメンバー全員で、島外にあるホテルにて昼食をとります。

モヤは既に厚い雨雲に変わり、強風を伴って結構ひどい天気。
先が思いやられる。

料理はノルマンディー地方の特産品シードルオムレツみたいなもの。
シードルってリンゴの飲み物なんですが、ボーっとした味で
特においしくはない

お皿負けしたランチ



14時から自由行動
島外のホテルといっても遠方に小さくモンサンミシェルが見える距離であり歩いてはいけない。
まずは島まで移動しなければ。

昼食をとったホテルの窓から見えるモンサンミシェル。このくらいの距離感

島外ホテル前から、島の入り口までは無料シャトルバスが出ているので、
それに乗って移動。

近くに来るとモンサンミシェルへアクセスする道路は工事中

情緒!

車が通れるようなアクセス道路をつくったところ、潮の流れが変わり、
道路の周りに土砂が堆積するのが問題になっているというのを
確か聞いたことがある。

どうやら堆積した土砂を取り除くとともに、
アクセス道路を潮を堰き止めないような高架構造に変える工事をやっているように見えます。

工事のフェンスやら何やら、ごちゃごちゃしているのが残念

これまでもトトムが行った観光名所はだいたいが工事中なのである。
1993年 ロンドン大英博物館のパルテノン神殿を模した正面が工事中
1993年 バルセロナ-ガウディ、グエル公園破砕タイルのベンチ
    修復中?フェンスで仕切られてベンチに座れない。
1996年 アテネパルテノン神殿 
    こちらが大英博物館のデザインの元になった本家本元。
    ロンドンの敵をアテネで!と思っていたのに
    レリーフが外され修復中
2006年~2007年 ミラノ ドゥーモは出張で1年間に亘り何回か
    ミラノへ行くも、とうとう正面全体は見る事できず。

世界は工事で満ちている。


既に島と本土との間は満潮時以外は土壌が露出し、羊がのんびり草を食む
ほのぼのとした景色になっており、
海に浮かぶ絶海の岩山という感じはありません。

かつては干潮時のみ地続きになり、修道士たちはその間に干潟を歩いて
島へ渡らなければならないのだが、潮の満ちる速度が速く、
何人もの修道士が波に飲まれたという話です。

修道士さんに昔のように波に飲まれて欲しいわけではありませんが、
ぜひこの工事を完遂していただきたいものです。

たださすがにモンサンミシェルにはもう来ることは無いだろう
一期一会のこの機会、せっかく島内に泊まるのだから、
満潮の時の潮が満ちる様子はぜひ見てみたいと思うのです。


だんだん雨が強くなってきて、カッパを着てスーツケースをひっさげ、
足場の悪い小道を通り、モンサンミシェル上陸!

島内の指定場所(といっても島入口の城門ですが)で
再びガイドさんと落ち合って、本日宿泊のホテルへチェックイン。

レストラン併設のホテル。奥の看板のある入口から入るとすぐレセプション

といっても、本日チェックインするのは、どうやら1,2家族のみ
なぁるほど
どうやら、あのバスは
日帰りコース1泊2日コースの乗り合わせだったようです。

暫しモンサンミシェルの観光し、再び島外のホテルから、
我々も乗ってきたあのバス本日中にパリに帰る日帰りの方が
いらっしゃるという訳ですね。

というかバスに乗っていた人のうち日帰りの人がほとんどのようです。
これは島内ホテルの部屋数が限られていることもありますが、
やはりせっかくのフランス旅行!効率的にあちこちを見て回りたい
というニーズが強いのでしょう。

一方本日モンサンミシェルに宿泊する我々は、
明日ツアーバスでやって来て島に泊まる人々が抜けた分の空席に
座って帰るということか。

とすると、
明日の我々の帰りのスケジュール=本日の日帰りのスケジュール
ということになる。

スケジュール表を確認するとモンサンミシェルからパリへ帰るバスに乗る
集合時刻は16:20となっている。
島からの移動を考えると島内にいられるのはせいぜい16:00迄

14:00~16:00の2時間で島内観光か!
だいぶ無理っぽいな。やっぱり2日を費やしてでも1泊はしたいです。

そして折角島内に宿泊するのならば、
ライトアップされ闇夜に浮かぶモンサンミシェルをゆっくり堪能”したいですし、(マイバス1泊2日コースの広告より)
島内のお店レストラン夜の様子絶対見逃すまいと心に誓う。
(はい、フラグ立ちました)

ホテルはチェックインには少し時間が早いけど、
3つの部屋のうち、2つの部屋の準備が完了していて
もう部屋に入れるとのこと。

そうです、5人が3部屋に分かれて泊まるのです。
島内にホテルはいくつかありますが、いずれも小さいホテル。
決して多くは無い島内の貴重な部屋を3部屋も予約したのは贅沢ではない。
なぜか申し込み時に3人泊まれる部屋がなく、5人ならば3部屋必要
と言われたからなのです。
いや6歳の子供も大人と平等に扱う精神には感服です。

この天気では、一旦部屋で休めるというのはありがたい限りですが、
ここでは従業員とお客も平等らしく、
自分の荷物は自分で部屋まで運ぶものらしい。

ホテルの狭い階段重いスーツケースを持って登るのはかなりの重労働

う~ん、気が遠くなる階段

上り切ったところが、もう2階なのか3階なのかも定かではありませんが、
とにかくそこから、一旦テラス(?)のようなところへ出て少し歩き、
別館の部屋に着いた時には汗びっしょり。

少し休もう。15時半くらいまでね。

これまでは、ホテルの部屋に着くのはいつも夜でした。
おじいさんとおばあさんとは部屋は別々で、
決してほったらかしにしているわけではありませんが、
次の日のスケジュールを考えると部屋でゆっくりはしていられません。

しかし今回は昼間のチェックイン。時間にも余裕が有るとなれば
ポコぞうを連れておじいさん、おばあさんの部屋(となり)へ遊びに行く。

ポコぞう、ベッドの上でブレイクダンスを披露
(おそらくジュエルペットでブルーがやったやつのまね。)

きゃー、ブルーさま~


決めポーズはポコぞう風女の子バージョンだそうです。

『ブレイクダンスだぜーい、あっ!男の子みたいになっちゃった。』

と言って部屋の端っこへ行き
メイクして女の子に戻らなくちゃー

その後、『踊りを踊るから、何の踊りだか当てて~。』
とおじいさん、おばあさんに問題。

『トトは、あの “言うやつ” してね、”あれ” よ!』
『答え?』
『答えじゃないんだけど、当てる手助けを』
『あぁヒントね!』
『あー、そうそう』

で何するの? おじいちゃん、おばあちゃんには聞こえないようにね
”にんぎょうようせい”。人形妖精?― あぁ人魚妖精でした。

我々凡俗には想像もつかない”人魚妖精の踊り”を踊りながら、
『おじいちゃんたちもジャンプできる?
でもお年寄りだから無理しないでね。』
休むことなく続くポコぞう節。すごい体力ですね。

15時50分くらい そろそろ外へ冒険へ行かない?
行くー』。ポコぞうがホテルから出掛けることに同意するとは珍しい。

銭ファーを誘いにトトム達の部屋へ戻ると、
銭ちゃん、疲れてベッドで寝ている。

銭ファーが目を覚まして出かける準備をしていると、
『ママは行かないでいい
トトとおじいちゃん、おばあちゃんとだけで行く』とポコぞう

そして、あろうことか、
いつもママといっしょだから、たまには別々のほうがいい』だって!!

銭ファー『それはこっちのセリフやプンスカ!(笑)

パリを離れ、今度はどうもトトム一派になったポコぞう。
銭ファー→トトムと順番に相手をして、
扱いを平等にしようとでもしているのでしょうか?

結局、銭ファーを除いた4人で出かける。

あっちが母屋の方向


部屋の外には小さな庭があり、
母屋へ行くのと反対方向で仕切られているが、
塀には小さな木戸がある。

木戸を開けてみると、普通に路地があって、
その階段状の路地を下ると、ホテルの入り口が面している大通りに
続いているようだ。

島全体がの建物が岩山にへばりつくように建っているので当たり前ですが、
ホテルも斜面に建っており、あんなに母屋の階段を上がったのに、
上がったその先にも道路があるのですね。

木戸は内側からは自由に空きますが、オートロックのようになっていて
外からは部屋の鍵束についている鍵で開けられることも発見。
(そんなことは一切説明してくれなかったのだが)

今後はこの木戸のある勝手口を我々のメイン出入り口として使おう。

ポコぞうの希望で人が多いの大通りへはいきなり行かず、
上の細い路地を散策。

細い路地



綺麗に咲いている花とか探しながらウロウロ進むと、修道院の入口
ここから先は入場料が必要になるので、明日みんなで来よう。

引き返し今度は下の大通りへ。お土産物屋さんをひやかしながら帰る。

Grande Rue(大通り)と言いながら、道幅は路地とそうかわらない。
観光客が多いので”目抜き通り”というほうがピッタリ
お店の中で写真を撮るのはなんとなく勇気がいるが、おじいさんはバシバシ撮ります。

ポコぞう、
ある意味キングオブお土産であり、
ミスターイラナイモノという別名も持っているスノーボールが欲しい
と言い出す。

キラキラが一杯入っているのをチェック。

このあと別のお店で他の物も見てから一番いいのを買おうね。
こういう場合だいたい小さい子は『これ買うー、今買う―』
とかいって駄々をこねるのではないかと思うのだが、
計算高いポコぞうは、こういう理屈には納得するのです。

一旦ホテルに帰り、雨も収まってきているので
より良い気象条件でモンサンミシェル全景を撮るのが
カメラマンの使命とばかりに、おじいさんと二人で島外へ出かける。

城門をくぐって島外へ出る前にホテル前にを見つけ、
これも良い被写体!と二人して食いつき気味で撮影。
そんなことをしているとまた雨がパラパラ。
とりあえず全景はあきらめ帰るか。

あれ?こっちにも道があるね。
砦の上にある物見櫓のような建物を通って細い道が坂の上へ続いており、
迷路みたいです。
雨もそれほど強くはないので、しばし探索してから帰ろう。

ウロウロして大きなフランス国旗を掲げた建物が見えるところまで来たのだけど、これ以上行くと道に迷いそう。そろそろ戻ったほうが良いだろう。

もと来た道を引き返して、砦へと出る。
更に砦から降りて大通りへ

そしてホテルの部屋に戻るのに、もう母屋の階段は通りません。
われわれはもう素人ではないのだ!
とばかりにホテルの勝手口に続く坂を上り、木戸を鍵で開ける。

ふと振り返ると、さっき探索の果てに見つけたのと
同じようなフランス国旗が。確かに似ているな!
いや国旗だけでなく周りの建物も同じだぞ!

よく見ると砦から物見櫓を抜けて登ってきた細い道は、
最初にホテルの母屋から別館へと荷物を持って移動した道であると判明。

自分の部屋を目の前にして、わざわざ1周大回りして帰ってしもうた。
わはははは。おじいさんと大笑い。

3つ目の部屋も準備完了しているので部屋の鍵をもらって、
ついでにホテルのレストランを19時に予約

ポコぞう、今日は3つ目の部屋で『トトと二人でねるー』という
平等精神がまだ続いている様子。これは大変、珍しい
中国にいた時もベッドを2つ並べた部屋でみんなで寝ていたが、
ほとんどママだっこ! 
1週間か2週間に1回くらい、『今日はトトにお話ししてもらいながら寝る』でした。いやお話はほぼ毎日するのですが、お話が終わったら、
じゃあママとねるからね。とバイバイなのです。)

晩御飯までは少し間がある。
今度は銭ファーと二人満潮を見に行く。

事前に満潮の時刻を調べてきており、本日は18:23が満潮。
満ち潮鑑賞ポイントとしては修道院の西テラス
高台から島全体を見渡せて良いのだが
入場料を払って修道院に入る必要であることと、
ちょっと遠くて今からでは間に合わない

見晴らしの良い路地を探すのならば、時間に余裕があるだろうと
18時にホテルを出てみると、もう目の前で潮がザーザーと満ちて来ている。

もうこうなったら下手に中途半端なパノラミックビューを求めるよりも
波打ち際で押し寄せる満ち潮の迫力を堪能したほうが良い。

高台を目指すのとは逆に島へのアクセス道路へ出て、
モンサンミシェルが海に取り囲まれていく様子をビデオ撮影。

満ち潮というには、あまりにも速い水の流れに
これならば、”修道士が波に飲まれた”という話もさもありなんと納得。

次の満潮の時刻は明日の朝6:52なので、
9時30分が入場開始時刻修道院西テラスから見るのは無理。

これで満足するとしよう。
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Colmn 3 モンサンミシェル島内の写真入り立体地図を作ってみた。
ツアーでもらった島内案内図(当然平面の地図)をもとに、
実際に歩き回った感覚で、立体感を出してみました。

緑の垂直の棒がその地点の海抜からの高さ。

写真は画像から撮影地点が推定できるものだけを貼り付けています。

ただやりたかっただけ。

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帰ってから全員でレストランへ行き、35ユーロのコース料理を注文。

おじいさんはガイドさんがお薦めしていた羊肉が食べてみたいと食欲旺盛。
良き良き。

メニューを見ると38ユーロ(5000円)とコースよりも高くて躊躇するが、『みんなで平等に分けたらいいね』といってこれも注文。

でも出て来た羊さんはずいぶんとこじんまりで(フランス料理だから?)、
これで5000円か!』とおじいさんは愕然しつつも、
念入りに料理の写真撮影。

右に映っているのが巨大野菜でない限り、確かにこれで5千円は驚愕


もともと皆で分けるほどの量はありませんでしたが、
ほとんどおじいさん一人で完食超おいしかったらしい。

他にも外見から料理名が判別できない仕上がりのものばかり。
さすが本格的(?)フランス料理やな。しかもおいし~。

上品にお皿に盛られる料理たち

ポコぞうは今日はこれまで寝ずに頑張っていたが、
さすがに眠くなり『アイスまだ~?』

トトム『Ma fille a tres sommeil, la glace un peu vite si’l vous plait.』
(娘がめっちゃ眠くなってるんで、アイスクリームちょっと早めでお願い)
『Oui』(ウイ)

通じたわー。
やっぱりお願いする時はフランス語を使うと気持ちが伝わります。

来た来た!アイス、ポコぞうのはチョコレートソース掛けバニラアイス
トトムのデザートはマンゴーラズベリーバニラ

『トトのはいろいろ味あるよ。味当てクイズする?』
とポコぞうに持ちかける。

ポコぞう目をつむって、
トトムが掬ったスプーンでパクリ。『これイチゴのやつ!』
次のスプーンでパクリマンゴー!』と
見事に言い当てる。おーアイスソムリエ

ポコぞう、『もっとクイズしたいー。』と言い、
たくさんアイスを食べてから、
さすがに眠いので銭ファーと先に部屋に帰る。

結局その晩はトトムといっしょに寝たのだろうか?
残念ながら記憶にないのです。

トトムとおじいさん、おばあさんは、レストランでコーヒーなど飲みながら
食後の時間をゆっくり楽んでから部屋に帰ります。


雨は夜は止んでいたみたいだけど、
疲れていたためか、お酒を飲んだからなのか、
なんと!部屋に戻ってぐっすりと寝てしまい。起きたら!。
モンサンミシェルの夜景は見逃しました
(はいフラグ回収


第5日目

9月18日(水) モンサンミシェル見学→パリ帰還:パリ市内泊

朝、雲の間から少し晴れ間がのぞいている。
みんなで出かけて朝日でも見えるといいなぁ~と思っていると、
だんだんと曇って来て、7時30分ホテルを出る直前に
まぁこれじゃあ朝日は拝めないし、外出やめてゆっくりしよう。

さっそく8時から朝食。
朝食もかなりおいしい。
ゆっくり食べれるし、朝日見なくてもかえって良かったかな?

食べ終わって、いよいよモンサンミシェルの中心たる修道院へ。

ポコぞうは『モンサンミシェルの修道院行かない』と言うが
ホテルに残すわけにもいかないので、銭ファーが抱っこで連れてくる。
(そう、日付変わって本日はママDayなのです。)

修道院ではまず見晴らしの良いテラスへと階段を上る。

テラスに出ると面白いくらい超強風
空には晴れ間も見えてきました!

雲の間からの晴れ間のほうがありがたみあり。

ずっと抱っこだったポコぞうも少しテンション上がり
銭ファーの抱っこから降りてウロウロ

凄い風です。


テラスから見える向こう側の窓をフレームに見立てての記念撮影
せっかくなので、数ポーズ撮影させていただきます。

テラスから見える窓の向こうは庭を囲む回廊
これが本当の空中庭園です。

礼拝堂に入るとまた雨、外にいる間は晴れてて良い写真撮れた。
よかった。

ここが礼拝堂だろう。

更に階下には列柱のある暗い部屋があったりと、
修道院は変化に富んでいて見ごたえあり。

階段やトンネルなど冒険感覚で楽しい。

そんなわけで意外と見るのに時間がかかりました。

11時のホテルチェックアウトの時間が近づいてきている。

修道院内のお土産屋さん(やっぱりあるんです。)で、
正常な判断力があればきっと買わないであろうもの”を買い
急いでホテルに帰る。

自分の部屋に帰って各自の部屋で荷物をまとめる。

『そろそろ出るよー』と部屋にいるおじいさんへ声をかけ、
荷物を運び出すため自分の部屋へ。
おばあさんも自分の荷物を持って一旦トトム達の部屋へ来る。

あとはおじいさんが荷物をまとめ終わればみんな一緒にチェックアウトだ。

だが部屋の外の廊下へ出るとおじいさんがいない
おじいさんの部屋には既に鍵が掛かっている
部屋の周りなど近くをあちこちを探すがいない。

フランスの最果ての地失踪事件が起こったかと思いましたが、
捜索範囲を広げ、ホテル母屋の1階でおじいさん発見。
おじいさんは部屋の外に出ると誰もいないので
置いて行かれた!”と思い、レセプションへ行ったらしい。

部屋の外で待つか、我々の部屋をノックしたりのぞいたりすれば
良かったのだろうが、余程慌てたんだねぇ。

おじいさんもお年寄りになったものだとつくづく思うが、
引率者として具体的に集合場所を言うとか、行動の順序を説明するとか
もっと配慮が必要なのだと実感。

再び必死こいて荷物を階下へ運び、レセプションで預かってもらう。
ただし今度は狭いホテル母屋の階段は使いません。
勝手口から一旦外へ運び出して、路地を通って大通りまで降り、
再びホテルの母屋入口から運び込むのだ。

それでも荷物運びは大変で暑くなった!アイス欲しいな
『ポコもアイスたべたい。』
ではお土産を買うという最後の大仕事を成し遂げたのちにアイス食べよう。

大通りを上がって、ポコぞうが目を付けていたスノーボールを置いている
お土産物屋さんに入る。
まだ、ありました。確かに他のものより異常に雪が多いけど、
こまかーい粒(ゴミ?)も入っていて、ぜんぜんすっきり晴れないね。

スノーボールというよりもスノーストームボールだ!本当にこれでいいの?
『いいよ。いとこのお姉ちゃんお揃い!』
えっ?これ2つも買うの?嵩張るなー。

銭ファーが『妖精のペンダントも可愛いし、お姉ちゃん喜ぶんじゃない?』というと、『うん、じゃあこっちにする。』(ナイス銭ファー)。
ポコぞう、こういうところは頑固でないので助かります。

現在15歳のポコぞうに着用してもらい撮影。
noteライバルであるトトムに対し、『敵に塩を送るような真似はせぬ』と渋るポコぞうに
『今晩の晩御飯配膳当番を引き受けるから!』と交渉しあっさりOK

ゲランドの塩も買って、だいたい目的を達したのでピエール教会に入る。

ピエール教会のキャンドル


また雨。しばらく休んで小降りになったので、カフェに行こうか。

トトムと銭ファーは生ガキとシーフードスパをシェア。
おじいさんはスパゲッティボロネーゼ
ポコぞうはキッズランチでデザートはアイス(やっぱり)。
おばあさんは魚スープ。

これは贅沢。あたらないことを願いつつ食す

カキはおいしいけど、スパゲッティは学校給食風味
おじいさんのパスタはかなり大盛り味が濃い(そらボロネーゼなので)
にもかかわらず、ほとんど完食
なんか家にいる時よりずっと食欲あるね。

テーブルでは銭ファーとおばあさんがゲランドの塩の取り分について協議
3袋入りを銭ファー、ばあさんで一緒に買ったのです。

おばあさん『3つあるんだったら、私が2つ持って帰るね。』
邪気なく言う。

”塩なんて1袋ずつで十分なのに、
3袋入りしかなかったから余分なの引き取るわ” 的な感覚のようだが、
あの有名なゲランドの塩ですよ!価値を分かってご使用ください。

14時、少し早いけど、もうやりたいことも全部したし、集合地点へ行くか。

モンサンミシェルのライトアップは見逃しましたが、
一泊してゆっくり過ごし、
日本では味わえない貴重な経験をすることができました。

ここで緊急Colmns in コラムの時間です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Colmn 4 モンサンミシェルに日本人はどのくらいいたのか?
日本では味わえない”って言いましたが、
逆に言うと日本からやって来れば味わえるのです。
ではこのときモンサンにシェルにどのくらいの日本の方が
おられたのだろう?

とくにパリからの日帰りでは滞在時間が14:00~16:00と限られていると
言いましたが、やはりこの時間帯は特に日本人が多いのだろうか

その答えは正確には知りようがありませんが、島内のあちこちで
写した写真を見れば、だいたいのことはわかるかもしれません。

分析は以下のように行います。
・写真を写した時間と場所を明確にして、写っている全人数のうち
 日本人が何人含まれるかを数えます。
・写真に写っていてもトトムファミリー、
 現地のお店の人などは数えません。
・当然『あなた日本人ですか?』と聞いてまわったりしていないので
 顔つきや髪の色、服装や持ち物などの雰囲気で独断と偏見で見分けます。
 (中国人、韓国人も含まれているかもしれませんが気にしない)
・後ろ向きで判断できない人は全体人数からも除きますが、
 日本人らしき人と話をしている人は、
 後ろ向きでも自動的にやはり日本人としてカウントします。

結果発表!

当然ですが写真毎に日本人率のバラツキが大きすぎて良くわからない。
場所毎、そして同じ場所でも30分間の時間毎にまとめて数値化してみました。
修道院は島内のメインスポットなので日本人が多いのはわかりますが
16:30~17:00の大通りも同じくらい多くの日本人いますね。
島内や島外近隣ホテルに宿泊している人なのか?
あるいは、パリよりもモンサンミシェルに近い都市から日帰りで来ているのかな?

ところで肝心の『14:00~16:00の2時間は日本人が特に多いのか?』
の結果は? ゴクリ

あれ?14:00~16:00のデータがほとんどありませんね。
そういえば、14:00にホテルにチェックインして、
疲れたので16:00直前まで部屋で休んでいたのでした。ドンマイ

その代わりといってはなんですが!
島内散策のため、16:00にホテルの部屋を出た直後に撮影した
島へのアクセスルートの写真にたくさんの人が映っているのを発見。

モンサンミシェルに向かってやってきている人もいますが、
多くの人が立ち去るように背を向けています。
もしかしてこれってマイバス日帰りコースのパリに戻るバスに乗る
集合地点へ向かう方たちかしら?

9月17日 16:01撮影 さようなら我がバス友

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ホテルで預かってもらっていたスーツケースを受け取り、
えっちらおっちら移動して島の外へ出る。

またすごーい雨と風。

ポコぞう、風にとばされんなよーポコじゃなくポニョみたい。

シャトルバス乗り場までは、10分くらい歩かないといけない。
ポコぞう、水たまりを避けて縁石の上を歩いていると、
バランスを崩しておっとっと

危ねぇー!』と叫んではみたが、せいぜい高さは15㎝くらい。
落ちても怪我することはないが、このままでは水たまりへ突入

ポコぞうがどんどん傾いていくのが、スローモーションのように
見えるのだが、体が動かない!

その時、銭ファーがまさに瞬間移動のような速さで移動して、
見事ポコぞうを支える。危機一髪

いざと言うときの銭ファーの反射神経、そして母の愛はすごいのです。

シャトルバスに乗って島外ホテルに到着、ロビーで休憩。

まだ時間が早いので集まっている人も少なくソファーに余裕で座れる。
ポコぞう『トトのとなりー、人形で遊んで』とトトムの隣に座る。

待ち時間


あっ今度は”トトの番”なんだ!


集合時刻の20分くらい前になって急に青空が広がる。
やっと青空とモンサンミシェル全景の写真が撮れるぞ。

ポコぞうは『いや、ここでトトと遊ぶ』というが、
しばし説得

『じゃあ、ついて行ってお花摘んでも良いのなら、いいよ。』と
交渉を持ちかけてくる。いや良いどころか、むしろ望むところです。

ホテルのすぐ前の草地へ行き
やっとのことで青空のもとに浮かび上がったモンサンミシェルを背景に
花を摘む少女の撮影成功。

トトム会心のショット


これはおじいさん、おばあさんにも教えてやらにゃあと、
ロビーに呼びに行き、
先に行っとくよ!』とポコぞうのところに戻るが、
全然おじいさんが来ない

島外ホテルの外は何もなく、見晴らしは良いのです。
モンサンミシェル島内のホテルのように迷子になることはないので、
さすがに疲れてソファーに座っていたいのかな?と心配はしません

しかし予想に反し、同時刻おじいさんが存在したのは
ホテルのロビーから遠く離れた位置座標でした。

トトムが呼びに行った後、ただちにロビーを出て、
シャトルバスが通る道を横切り海の近くまで移動。

独自の撮影ポイントを見つけ出して、
海の上に浮かぶモンサンミシェルを撮ったのはおじいさんだけです。
ますます元気やね。

その写真はロビーに戻ってから、満足気なおじいさんに
デジカメの液晶ディスプレイで見せてもらったのだが、
帰国後SDカードでもらった整理済の旅行写真には含まれていなかった。
おじいさん亡き今、この写真は探し出せるのだろうか?


少し早いがガイドさんが来てくれて、一番にバスに乗り込み席取り
ポコぞう、トトムの隣の席がいいと言っていっしょに座る。

摘んだお花をバスの窓にならべて



帰りのバス、そう普通なら心地よい疲れうたた寝するはずのバスで
延々と人形(メーちゃんとニャーちゃん)で遊ぶわけです。

お話しするうちに声が大きくなり、
後ろの席の銭ファーに、『みんな寝てるから静かにしなさい!』
とたしなめられる。
ポコぞうハッとして、
『小さい声にしても、ついつい大きい声になっちゃうから、
トトがお話して~、トトはちょうどの声出せるでしょー。』

でもおもしろいお話をすると、ケラケラ― やめてー、笑っちゃうー。

バス休憩後 ガイドさんの説明があり、ガイドさんがしゃべっている間、
ポコぞうはちゃんと静かにしていて、トトムとお話するのを待っていたが
そのうちに寝てしまう。

バスの中での静かな時が過ぎ、パリに着いたよ
目を覚ますが、眠いポコぞうは当然グズグズ
トト抱っこ!おばあちゃんとは手をつながない。』
まだトト贔屓が続いている。

少しの間抱っこするが、重さがなかなか腕にこたえます。
ずーっとポコぞうを抱っこしている銭ファーは本当にスゴイ。

ポコぞうは何とか自分で歩いてくれたので進めそうです。
チュイルリーから地下鉄へ乗ってバスチーユへ移動。
22時、やっとホテルについたー。

新しいホテルなので、まずおじいさんの部屋に一緒に行って
シャワーの使い方など説明。

そして自分の部屋に帰ってくると、
ポコぞう『みてー、ポコのベッドだよ!』
(それはトリプルルームだからです。)

それでポコぞうのテンション上がり、『トトおはなしー
トトムお腹ペコペコだが、しばらくお話してからシャワー。

シャワーから出てみるとポコぞうが静か。
寝たかな?とそっと顔を覗き込む。
あっ、目を開けてる。
でも、もう『トトおはなし!』ではなく
ママおっぱーい。』(注:6歳です)
(こりゃあ、もう眠いね。)

と思っているうちにすぐに寝る。

第6日目

9月19日(木) ベルサイユ宮殿見学:パリ市内連泊

今日はマイバス社のベルサイユ宮殿観光。

ベルサイユ宮殿の所在地はパリ市街地内ではなく、
地方としてはイル・ド・フランスと呼ばれるパリを取り巻く
半径ほぼ100㎞の地域です。

100㎞となるとかなりの距離ですが、
ベルサイユはパリより西南に約22㎞とほど近いので、
このツアーは半日観光で、集合時間も8時15分と
朝は少しゆっくりできます。

バスチーユの朝焼けとマイバス社に向かう一行



本日はこれまでの数日間とは打って変わり天気は良さそうです。
チュイルリー公園で少し写真を撮ってから、
読者の皆様にとっても今やお馴染みマイバス社へ。

ガイドさんは”おばあちゃんぽい人
バスで移動中からルイ王朝の方々の人間関係の話が長い!

トイレ休憩で、ポコぞうにトイレ大丈夫?『うん。』
きれいな宮殿を見て回ってからでいい?『大丈夫』

ほんとかな~と思いつつ、トイレ大丈夫なのか、何回も確認していると、
『ポコの言った事ちゃんときかないのやだー』とごねる。
トイレは意志ではなく、膀胱の具合と関係するから心配なのです。

悪い予感が当たり、ベルサイユ宮殿にバスが到着するなり『トイレ!
ガイドさんはチケットを買いに行き、近くにはいない。

銭ファーはポコぞうを抱っこしたまま、宮殿の係員に尋ねるが
例によって英語は通じないものの、近くにはトイレがなさそうな様子。

困っているとガイドさんが帰ってきて、係員にトイレを聞いてくれる。
トイレは宮殿内部のみ、入場待ちの人の長蛇の列ができているため
すぐには入れそうにない。
ガイドさんによる交渉の末、チケットで正式に入場する前に
ガイドさん先導で、銭ファーとポコぞうだけ、
ちょこっと列の横から宮殿内に入れてもらえる。

しかし宮殿内のトイレは既に入場している人が並んでいて、順番待ち
『外の入場待ちの列に並んでいるツアー客の列(トトムもいます)
が進み始める前に戻らないと!』
と自らの本来の仕事開始に黄色信号が点滅して焦るガイドさんと
トイレ我慢中のポコぞうの両方から急き立てられ、銭ファー大変でしたね。

まぁなんとかトイレも間に合い、無事戻って来ました。
ベルサイユ宮殿にみんな揃って入場。

ハイライトとなる鏡の間は確かにきれいだけど、
豪華さならばパレ・ガルニエのほうが上かな。

ヴェルサイユ宮殿が建てられた17世紀は鏡は貴重品
19世紀後半完成のパレ・ガルニエと比べるほうが悪いのですが。

ガイドさんがイヤホンレシーバーでいろいろと説明をしてくれるが、
ほとんどが、訪れた部屋の主である貴族の人間関係の話。

ポコぞうのトイレでご迷惑をおかけしたガイドさんに言うのはしのびないのですが、”このゴシップ話、おもしろくないんですけど!”

ちょっとアントワネットの奥様!聞きまして? ルイさんったら
また新しいお妾さんを宮殿に入れたんですけど、
その方、家柄があまりお良ろしくないそうですの。

みたいなのが延々と続く。

う~ん、全然どうでもいいな
ゴシップ話ばっかりで肝心の宮殿の素晴らしさが全然頭に入ってこない。

しかし各部屋で説明が終わった後の『じゃあ、次の部屋に移動しますよ~
という一言が、ツアーからはぐれないために必要な
ガイドさんの発する最も重要な情報で、イヤホンを外すのはためらわれる。

結局最後までゴシップ話が延々と続き、そのままツアー終了。

宮殿内ツアーはやたら長かったように思えるが、
耳からの拷問で長く感じただけかもしれない。
などとと思い、ホッとしていると、『もう少ししたら集合して帰ります。』とのこと
庭園を見る時間がなくなってしまった!
やっぱりゴシップ話が長すぎたんだ‼。

おいおい
ベルサイユ宮殿の噴水庭園は宮殿自体よりも労力をかけて建設されており
見どころの一つ。
ゆっくり散策したいと思っていたのですが。残念。

結局ベルサイユ宮殿の印象として残っているのは、
外の柵が豪華だったこと、
そしてマカロンのお店が宮殿直営店っぽい格調の高さだったことです。
(注:宮殿直営店ではないでしょう、おそらく)

金色のものは何でも豪華に見える症候群
格調高い店内のマカロン店



ただし、このnoteを書くため改めて写真を見ると、記憶よりも豪華な印象。
今更ですが”さすがベルサイユ宮殿”という言葉がピッタリです。
こんなのあったっけ?こんなにすごかったっけ?

あまり記憶には無い光景



家で調べるよりも、現地で見る事が大切だが、
目からの情報に上書きしてくる、耳から情報おそるべし。

パリからの移動や宮殿への入場が大変そうですが、
ベルサイユ宮殿命の人は、事前にネットで1日パスポートを入手して、
完全フリーで訪れることをお勧めいたします。
(ん~?やっぱりトトムはそこまでしなくても良いかな。)


もともとお手軽半日観光なので、
ベルサイユ宮殿は、”行ったよ”という土産話程度で良いのだ、
と自分に言い聞かせつつ、バスに乗って市内に帰る。

パリに到着。
バスから降りて道を歩きながら、ポコぞうさんご高説。
『パリは国の女王っていうけど(いうのか?)中国みたいに汚いよね、
だってゴミが落ちてる。ああいうの見ると気分が悪くなるんだよね。』
(たしかに道路端、特に地下鉄出口には使い終わったチケットがたくさん捨ててあるのです)

ゆうはまたトイレ、 お腹こわした?お昼ご飯食べるの止めとく?
食べるー。だってお腹空いたんだも~ん。
うん元気だな

近くの『サッポロラーメン』(というお店がパリにあるのです)で
軽くお昼ご飯。

それからスーパーマーケット
野菜チーズハム、フランスらしいいろいろな売り場が面白い。
店内の撮影は頼まずともおじいさんカメラマンがやってくれます。

Enjoy! No shopping

ポコぞうは銭ファーと一旦ホテルへ戻る。
朝はトトムグループって言っていたのに今日は銭ファーとべったり

トトムはおじいちゃん、おばあちゃんを連れてオランジュリー美術館へ
モネの水蓮は素晴らしいの一言。溜息モノです。

オランジュリー美術館エントランス
水蓮の部屋は特に写真撮影が厳しく監視されていて、
たくさんの人がスマホを構えた瞬間に注意されていた。



シャンゼリゼ大通りをそぞろ歩いて凱旋門へ向かう。

ベンチには黄金のツタンカーメンに扮している
パントマイマーが座っています。
おじいさん、おばあさんも興味津々ですが、近くに寄る勇気はなく
遠巻きでしばらく眺める。

人が入れ替わるごとに縮まる距離感。こういうのは眺めるのも楽しい。

これは今でもおばあさん(トトム母)がフランス旅行について振り返るとき
パリの思い出”として、度々話題するお気に入りの出来事です。


プジョーのお店にはこんな車も展示してあります。
さすがお膝元。

バットモービルではない。(前から見ると意外に普通)


凱旋門の上!人がいます。螺旋階段で登らないといけないので、ここで記念撮影

今日は天気も良くて暑いので、凱旋門を見た後に近くのカフェに寄り、
ビール、オレンジジュースで喉を潤す。

じつはこのカフェ、2012年にフランスへ行った時には食事もしたお店で、
シャンゼリゼ大通り、凱旋門近くという一等地にあるにもかかわらず
まったく英語が通じないのです。
今回はフランス語でスマートに注文。まさにリベンジ!

ちなみに2012年にはオープンサンドを注文したのですが、
銭ファーと『あれ?オープンサンドってまだ料理来ていないよね?』
『うーん、わからない。それらしいのは無かった。』と頭を傾げ
ウエイトレスさんに英語で確認。

英語はまったく通じませんでしたが、日本人観光客の相手をするのが
面倒くさくなったのか?愛想のない態度ながら、
すぐに持ってきてくれました。

あれ?これってさっき食べたよね
これをオープンサンドっていうのか?知らなかった。

オープンサンド: 1』と書かれた伝票でお勘定を済ませて
足早に店を立ち去るのであった。
フランス語よりも料理について勉強しろということかな?

2012オープンサンド事件

トロカデロの駅で銭ファー、ポコぞうと合流してエッフェル塔へ。
エッフェル塔って、おしゃれ雑貨の絵柄に頻繁に使われて
み~んな大好きパリの顔です。

ポコぞうもテンションアップ
遠景でも、わーいエッフェル塔だーとポーズをとってくれる。

エッフェル塔の前にたたずむ


歩いてエッフェル塔のふもと(って言うんだろうか?)へ、
知っていましたか?エッフェルすぐ近くにメリーゴーランドがあることを。

エッフェル塔は事前にネットで予約しており、入場時間までは余裕がある。
メリーゴーランドに乗る人はほぼ皆無だが、ポコぞう乗りま~す

誰も乗っていないが、ちゃんと営業している。

それから塔の上へのぼるエレベータへの”予約あり”の列にならぶ。
ここが入場時の検査が一番厳しい。ルーブル美術館よりも!

2階でエレベーター乗り換え、また長蛇の列にならぶ。
ポコぞう当然『ママ抱っこ―』
エレベーターの最上階へ上って、更に階段で上を目指す。
確かにすごい景色。ちょうど日が暮れてライトアップ
パリの街並みは、やっぱり広州タワーからの景色とは格が違います。

金の河

ポコぞうも昼間のパリ批判はどこへやら、
パリ好き~きれーまた来たい~』と連呼。

日和見ではなく、パリの悪いところも良いところも平等に取り上げている
ということかな?

またねー、エッフェル塔。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Colmn 5 やっと出ました!おすすめパリの観光スポット

騙されたつもりで、だまされちゃってくだちいな。

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エッフェル塔の下りのエレベーターでポコぞう、こと切れる
むしろ夜までよく起きていたな。
銭ファーとトトムとで交替で抱っこして帰る。

ホテル最寄りのバスチーユの駅に着き、
銭ファーはポコぞうを抱っこのままホテルへ直帰。
トトム、おじいさん、おばあさんでPizzariaで晩御飯。

銭ファーにはサンドイッチなどを買って帰りました。
今日も1日ポコぞうを抱っこ。お疲れさまでした。


パリ到着後の第2日目から、最新話 第6日目までの5日間中
なんと4日までもがマイバスさんのツアーでした。

マイバスツアーのガイドさんについては記事のネタとして
少々苦言を呈しはしましたが、道中お世話になったことを考えると
”やっぱりマイバスは有り難い”と評するのが公平というもの。

だが、しかし!これではフリーの旅行とは言えないのではないか?

ツアーコンダクター トトムの名に懸けて、
旅行の終盤はフリーの意味を一行に実感させることができるのか⁉



次回 フランス旅行記最終章に突入です。

それでは!A bientot.

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