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電話にて

息子から着信履歴。二回。

旅先で仕事中だが、気になってかける。

あ、もう大丈夫だったんだけど、、

その前置きだけで、ホッとするよ。口数が多いわけではない息子の、一言一言に、当たり前に込められた相手への配慮は、親をホッとさせる。それから単に嬉しい。

車の電気系統にトラブルが起こって、、ブザーが鳴り続けてやまなかったみたい、、保育所の迎えに間に合わないから、家に居たら息子(わたしの孫だな)を迎えに行ってくれないかなと思って、電話してた、と。

頼られるのも嬉しい。

大変だったよー、ってシェアの話と、もう大丈夫だっていうご心配なくの言葉の向こうに

孫の声。

あ、はるくーん、て、わたしが言うと、電話口に出る孫。

めーちゃん(息子の声)

めーちゃん?(孫)

めーちゃんよー(わたし)

めーちゃん。めーちゃん、じゃがいも、洗ったなぁー。

三歳の孫と、こないだ一緒にじゃがいもを洗った。ざるがいっぱい山盛りになるほど、途中からは一人で、何回も台にあがったり、降りたりして、水道で洗ってた。

うんうん。じゃがいも洗ったねー。

顔の見える電話に切り替えようかな、、って顔も見たいから思ったけど、

見えなくて話すのも、いいね。

息子はなんだか、どこにいても標準語で、それも愛おしい感じだけど、孫の関西弁もグッとくるね。

枠にはまりきらない言葉をここでは紡いでいます。実はわたしのオリジナルはここにあるかな、とも思ってます。サポートしていただけたら、より自由に羽ばたきます。ちょっとした出会いに、わたしから産まれるものを手渡せたら、幸いです。