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アスター

アイドルオタクが一番嫌いなもの

地下アイドルのオタクって想像以上に楽しいことがたくさんある。
かわいい女の子がたくさんいるし、色んなジャンルの楽曲もあってきっとどこかしら自分がハマる場所がある。

コミュ障なんて自負してる人もたくさんいるが、好きなもんが同じということは何より気が合いやすい要素だし、気がついたら知り合いが増えていて現場に行くのがより楽しくなってる人が多いと感じる。

そんなアイドルオタクにとって否が応でも付いて回るのがメンバーの卒業脱退
みんなが嫌いな「大切なお知らせ」
コロナ禍に入ってそれはそれまで以上に日常的に目にするものになってしまった。

かく言う僕もそれを何度か経験している。
DDだったのでね。
地下アイドルは特に短命になりやすいのは頭では分かっているけど、実際それが目の前で起きると想像以上に堪える。

推しがアイドルを辞めるのもそうだがそれと同じくらいそのグループがなくなるってのも辛い。
そのライブを見に行くのが楽しみだったんだからまぁ当たり前という話。
自分の今一番とも言える楽しみが奪われてしまうんだから。

多い時で両手でギリギリ納まるくらいの推しメンがいた僕は、その半分程の推しが卒業や脱退を発表した。幸いにももう会えなくなったという推しはいないのが救いかもしれない。

すぐに別のグループに加入、アイドルでは無いが別の分野で表舞台に立ち続ける、またアイドルになる事を目指しSNSを更新し続ける人など。

特にそういう基準で選んだつもりはないが表舞台に立つという熱量が高いアイドルを推しに選んでいたのかもしれない。

そしてついこの間、自分のアイドルオタク人生の中でもその別れに関してずっと心の凝りになっていた推しが1人、再びアイドルとして還ってきた。
その知らせを目にした時色々嬉しくて、ライブ帰りに1人立ち飲み屋にいたが、泣かずにはいられなかった。
今回のnoteはそんな1人のアイドルさんについて少し書いていこうと思います。

唐突な別れと押し寄せる後悔

時は少し遡って2021年の暮れ。
僕はまだそれなりにDDらしくいくつかのグループを追いかけており、そのうちの1つがPayrin'sだった。
そしてその推しが、朝日奈まこちゃん。

スラッとしたスタイルで綺麗なボブ。
アニメ声というのか可愛らしい声のアイドルさん。
少し儚げに聴こえる歌声とPayrin'sの曲の雰囲気が合っててとても好きでした。
Payrin'sに関しては知り合いのオタクくんに俺が好きそうだとおすすめされ見事にドンピシャにハマった。

とにかくめちゃくちゃに曲が好きで中でも
「いつか口にした言葉は」
という曲が一番好きだった。

そんなまこちゃんを推し始めて1年が経とうかという所で地下アイドルにありがちな生誕祭が近づこうとしていた。
まこちゃんの誕生日は12月30日。
その年はちょうど誕生日当日に生誕祭が予定されていた。

アイドルの生誕、ましてや推してるアイドルの生誕祭は行かねばというやつ。しかし、当時はPayrin'sが関東拠点で自分は愛知。実際そこまで通えていた訳じゃなく色々迷ったあげく僕はその日名古屋で別のライブを見ることにしていた。

ちょうどその生誕祭がある少し前、名古屋の大きい対バンがありそこにPayrin'sも呼ばれており、当然僕もまこちゃんに会い行った。

その日の特典会では当然生誕の話になり、俺は生誕祭にくるのかという話になった。
他のライブのチケもとっていたので謝ったんだが、やけに何度も来ないのかと言ってくる。なんなら生誕祭で俺の好きな「いつか〜」を特別な形でやるなんて出てない情報までくれた。

これは行かねばというやつなんだが、結局僕は当初の予定のまま生誕祭には行かなかった。
それがPayrin'sでの彼女と最後の会話になるとも知らずに。

12月30日当日。まこちゃんの生誕祭はTwitterや知り合いのツイートを見る限り無事に開催され、たくさんの人にまこちゃんはお祝いされたようだった。
そしてその生誕祭が行われた翌日、2021年最後の日にそれは突然発表された。

まこちゃんのPayrin'sからの脱退。
始めは意味が分からなかった。
病気的なものはなんとなく分かっていたし、たまにお休みしていたがそれ以外にもよくわからん内容もある。

まぁここでわざわざ説明するつもりはないが、やはりおかしさはあったので一時Twitterで物議を醸していたのは確か。

そして僕は有り得んほどの後悔の波に襲われた。
会いに行くべきだったと。

DDが嫌になる

それまでも自分の推しの卒業やグループがなくなったり、推しじゃなくても活動に終止符を打つアイドルさんを頻繁に見かけてはいた。

始めに書いたようにアイドルオタクは楽しい。自分が知らないだけで良いグループはたくさんある。
でも、それを知る分だけいつか別れがくると余計に考えてしまうようになった。

新しいものを知る楽しさより、それとの別れの辛さの方が大きくなってしまっていた。

もう推しを増やしたくない、とまで考え始めた。

たぶんその辺りから、僕のオタクとしてのスタイルが変わりつつあった気がする。
ちょうどその時、推しの中でも1人のアイドルに偏りつつあった僕はその子に対して一番後悔を感じたくなくて今に至ると思う。

その子に関しては暖めている?記事がまたあるのでそのうちに笑

やっぱり"推し"という言葉は重たくなるし、そこまでライトに楽しむよりは狭く深くなタイプでもあった自分。
何度もこういうのが続くとさすがにしんどくなってしまっていた。

自分のスタイルを変えてしまったので、そこまで通ってなくてもまこちゃんとの別れは自分の中で大きかったりしたのかなと。

一番安心出来る所に還って来た推し

そういう最後になるのは少なからず運営との相性とかあるし、どこのアイドルになるかってとてもとても大きいと今感じる。

それが売れる為に必要かはまた別だが、オタクがここなら安心と思えるグループ、運営に推しがいるのってでかいんすよね。

そういう運営で個人的に最初に頭に浮かぶのが
「株式会社QOOLONG」
我儘ラキア、NightOwlが所属する事務所。
どういう所が信頼出来るかってのはまた人によると思いますが、まずはコロナ禍でもこの2つのグループは他と比べて大きく成長してると感じるのが1つ。

ラキアは今ではアイドルという肩書きを良い意味で忘れるくらい多様な大きいイベントから声がかかっている。

NightOwlは拠点は大阪というイメージが薄れる程、どこでライブをしても多くの人が会いに行っている。地下アイドルではなかなか難しいことと思う。

そして代表が頻繁にSNSやライブや特典会にも顔を出し、その思いや意図を表している。
やはりメンバーファースト、メンバーを大事にしてるというところを感じられる。

自分の推しが大事にされてると感じれば、そりゃオタクは信頼するわと。安心して時間とお金を使えるというもの。

なかなかこういう所はない。
そしてそんな所にまこちゃんは還って来た。
朝日奈まこではなく、芹沢まことして。

第三者目線で極端に言ってしまえば、運営から突き放されて脱退したようなまこちゃん。その事務所もアイドルさんの脱退が多く元々あまり良いイメージはなかったりする。

そのまこちゃんが自分が信頼出来る所で再びアイドルを始める。
そりゃあ泣くでしょ。めちゃくちゃ嬉しいでしょ。
浅い俺がこんだけ嬉しいんだから、ずっとまこちゃんを好きな人はもっと嬉しいんじゃないかな。

そしてまこちゃんが所属するのはQOOLONGが新たに東京拠点として立ち上げるグループ「zanka」
そのzankaのメンバーについての説明がこちら。

僕は詳しく知らないんですが、他のメンバーもまこちゃんと同じような境遇なのかなと。
アイドルやってて色々あってやめた人たちが次に選ぶ場所ってなかなか難しいと思う。
そういう人がここなら大丈夫と選んだとこならええやろと。

あとzankaさんに対してもう1つ。
デビュー前に先立って配信されている楽曲3曲のうちシングルのタイトルにもなっている曲「アスター」。

どんな意味かと調べるとアスターはキク科の花。
その花言葉は「追憶、変化」
過去を抱きつつ新たな自分になる。
そんな意味かなと勝手に考えとります。

その歌詞の中でも個人的に、
"呆れるほど無常 溢れてる残像
全て踏み越えて 世界を変える準備は出来た
さあ、いざ参らん" の部分が好きだったりします。

まこちゃんが帰ってきて、しかも安心出来そうなとこで、ずっと引っかかってた物がスっと取れたような感覚になった。おかえりまこちゃん。

最後に

オタクとは厄介なもんで、ここまで書いてんだから君はこれからまこちゃんにいっぱい会いに行くんでしょ?と聞かれそうですが、正直分かりません笑
ツッコまれてもしょうがない。

今は別に大事に大事にしたい人がいましてね。
まぁ僕のTwitterを見てればほとんどの人は分かるというやつ笑

このnoteは僕の中で燃えきらず消化されずにずっと残り続けていた心の凝りがなくなった。
"朝日奈まこ"という1人のアイドルにやっと別れを告げられたというお話。
かと言って芹沢になったまこちゃんも応援してるし、きっと今まで以上にたくさんたくさんの人に愛されるんだろうなって。

またそのうち会い行きます。
もっと大きなステージで、たくさんの人の前でキラキラ輝く君を見るのを楽しみにしてます。

そのzankaさんが今週末から東名阪でNightOwlとお披露目ツアーまわるんで、もしこれを読んで気になった方いたら是非。まこちゃんかわいいよ。

僕はNightOwlも行くのでまたそのうち会いましょう!
それでは、こんな一人語りみたいなnoteを読んでくださりありがとうございました🙇‍♂️

それでは、みなさんよきオタクライフを!

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