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『The Chalk Man 』(C. J. Tudor)

それは、ほんのゲームのはずだった…。

いつ始まってしまったのだろう。

僕らがチョークマンを描きだした時なのか?

現実にチョークマンが現れだした時なのか?

あの陰惨な事故からか?

それとも、僕らが一人目の死体を見つけたあの時…?

商品解説より翻訳、抜粋

アメリカの田舎の町で起こった不可解で陰惨な事件。少年、少女たちは大人に成長するが、再び奇妙な事件が発生する…。

家庭に問題を抱える4人の少年たちと一人の少女が「邪悪なもの」の引き起こす事件に巻き込まれる。そして、現代と過去を行き来しながら、隠されていたことが徐々に明らかになっていく、というところがスティーブン・キングの「IT」を思い出す設定です。いじめっ子という言葉が可愛すぎるくらい、ひどい事をする上級生が出てくるところとかもそっくりですね。

ただ、パクリではなくリスペクトかなと思います。
設定はそっくりですが、内容は全く違うのでご安心を。

僕はよく「棒人間」と呼んでた、あの丸を書いて、棒を伸ばして手足を書く、あの人の形で、それをチョークで書くから「チョークマン」。事件にそのチョークマンが大きく関わってきます。

どう見ても怖くなさそうですが、物語にはしっかり、不安で重苦しい暗い雰囲気を感じました。

著者のC. J. Tudorは「女性版スティーブン・キング」とも言われているようで、他の作品でも、スティーブン・キングの名作を思わせるものがあるようです。
スティーブン・キングもこの作品に「自分の作品が好きなら、きっと気に入るよ」とコメントを寄せています。

英語は比較的読みやすいと思います。単語も英検2級~準1級くらいかな、と思います。薄いので読みやすいですし、その割に読み応えがあります。

日本語訳書はこちら


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