ウェイティング・フォー・スプリング

春の嵐が過ぎ去った。

それは、ぽかぽかとした柔らかい日差しをもたらした。それは、私に、もう春がそこまで来ているようで、隠しきれないわくわくを残していった。


季節を伝える自然の色。冬の絵具のパレットには、灰色のグラデーションしか用意されていない。葉をすっかり落としてしまって裸になった枯れ木を見るとすっかり寒々とした心持ちになって、「お前も寂しいんだね」と寄り添いたくなる。

そんな長く閑散とした冬の間に、春になったらこんなことしたいね、と希望に満ち溢れた想像を膨らます。暖かくなったらしたいこと、できることは山ほど。


お弁当持ってお花見したいな。柔らかな芝生に寝そべって見上げる空は、どんなに気持ちがいいだろう!

私はカラフルな絵具たちを、春のパレットに少しずつ絞り出している。




たくさん食べて、たくさん眠れるようになります😴