あれから数日。

仕事を辞めて、大失恋という名の不戦勝から燃え尽きつ数日。

結局、想い人と話せたが告白するのを忘れてしまって頑張って下さいとだけ放ち身を引いた。その直後彼女は、俺の上司を探しに事務所まで来たが、上司は既に帰っていた。その時点では、本当に帰ったか分からなかったが、上司はなるべくその彼女とは会いたくないとのことだったのでどこにいるかわかりませんと撒いてしまった。

転勤する彼女も何かきちんと挨拶したいのか、何か特別な報告があるのか知らない。過去の退職騒動の件で泣かれたため、面倒くさい事態になるのを避けるためこの決断で良かったのかもしれない。

正直、当日の彼女の目を見て御縁が無かったのを悟ったしあのレベルの人と付き合うにはまだまだ修業や実力が足りない。また何かが変わって縁があるかもしれないし、想い人と同レベルの人と付き合えないと決まったわけではない。

ただ、別部署の苦手なデカブツババアの上司やキモデブくんからの贈り物や一言は俺には重すぎた。拒否したいが、直属の上司達からも仲良くしろ笑顔で対応しろ、気持ちを受け入れろ、良く思われてることはいいことと頭を押さえつけられた。退勤時がその二人との遭遇という屈辱は余りにも後味が悪い。

俺は、身を引いたのになんで嫌な人のことは受け入れなきゃいけないのか?
やはり、30半ばでこんなことで悩んでる時点でかなりヤバい。俺がクリエイティブやエンタメ、接客の仕事は致命的に無理なのはこうゆう歪んだ拗らせがあるからだと思う。
単にオーラやトーク力や強みが無いからじゃない。

人間は、選択の結果今に至る。今あるカードと環境と人間関係の中で生きるしかない。

間もなく故郷に戻らなきゃいけない時期も近づき、可能性も濃厚になってしまった。

そもそも都会でやっていける人間でも状況でもない。地元時代のイジメやトラウマもあるがどこ行ってもイジられたりぞんざいに扱われるため中学高校時代の言い訳は通用しない。

地元にいても都内にいても地獄。
ブラック企業から解放されても休日は兄弟に拘束される。色々家族に迷惑かけているとはいえ家からも抑えつけられる。

望む人間関係も構築できないし、望むような層からは敬遠されるか縁がない。

何とか現実を受け入れる勇気を持つべきである。



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