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【140字小説】悪友

「勝也?悪い、ちょっと待合せに間に合わないわ」

「どうした?」

豊が電話にでた。

「腹痛くなって駅のトイレに並んでるんだけど、『大』のトイレが一つしかないのに誰かがこもってんだ」

「辛そうだな」

「すまん」

「気にするなよ」

「お前、今、どこ?」

「ん?駅のトイレ」

「は?この行列お前のせいか!」

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