石川優実『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』批判と疑問【問合せ編】

1.はじめに

 2020年3月2日、現代書館が上のようなツイートを行いました。『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』が2019年11月に発売され3ヶ月以上が経過し、石川さんが批判に対して著書の内容とは矛盾する説明を続ける中、終に出版社に直接問合せが出来るようになったのです。しかも「著者へのリプライで本の内容に関する問合せはご遠慮ください。」とまで言っています。全て自分で引き受けるという責任感が見て取れますね。

 これで解決していればこんなnote書いてません。むしろ不信感を募らせる一因になりました。

 今回は私が行った問合せをコウカイしながら、対応を見ていきたいと思います。今回はなんとなくですます調にしてみます。気楽に見てってください。

2.現代書館への問合せ

 確認したところ、私がメールを送ったのは2020年3月24日でした。以下に一部を変更して公開します(本名を「(なまえ)」に変更)。日本語が変なところは目をつぶって下さい。

2.1.問合せメール

『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』に関する問合せ

初めてメールを送らせていただきます。
私は、『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』を購入した(なまえ)と申します。
著書の内容についてお尋ねしたい点がございますので、メールを差し上げます。
長文となってしまい大変申し訳ありませんが、ご一読くださいますようお願いいたします。



1.著書における「クソリプ」の定義について

著書における「クソリプ」の定義は、「クソみたいなリプライ(ツイッターの返信機能を使って、見当はずれな内容や中傷的な言葉を投稿すること)」(7頁、脚注1)と「彼女へのリプライや引用リツイート機能による誹謗中傷、 #KuToo のハッシュタグをわざわざつけたバッシングツイート――いわゆる”クソリプ”」(58頁、編集部による第2章前書き)の二種類が存在しています。
これについて、

(1)「この章では、石川を攻撃したクソリプをツイッターの中から引っ張り出し」(59頁、編集部による第2章前書き)とありますが、ここでいう「クソリプ」とはどちらの定義の「クソリプ」を指しているのでしょうか?

(2)また、第2章で挙げられている「クソリプ」の中には、上記のいずれの定義にも当てはまらないと思われるものが存在しています(62頁、76頁、86頁、106頁、108頁、140頁上段に掲載されている「クソリプ」)。
この点についてどのようにお考えでしょうか?

(3)『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』の著者である石川優実様はTwitterにおいて「だったら重版する時に『彼女へのリプライや引用RT機能による誹謗中傷、 #KuToo のタグをわざわざつけたバッシングツイート――』のあとに『など』って入れてあげますよ。」と発言されています。
これについて、
(a)貴社はこの事実を把握していらっしゃいますでしょうか?
(b)仮にこのような提案が石川優実様よりなされた場合、「クソリプ」の定義を変更する可能性はあるのでしょうか?

(ツイートのリンク)
https://twitter.com/ishikawa_yumi/status/1233327831397978112
https://twitter.com/ishikawa_yumi/status/1233327835130953728



2.貴社見解について

貴社見解では、「著作権法第32条の規定に従いまして投稿発言(リプライ以外も含む)を原文のまま引用し(割愛する場合は[…]を表示しております。著作物の中<投稿内>にリンクを貼った記事の見出しなどが含まれている場合は引用をしておりません。)、同第48条の規定に従いまして投稿者のアカウント名、URLを記載いたしました。」とあります。
これについて、

(1)記事の見出し及びURLが含まれているツイートが掲載されています(66頁に掲載されている「クソリプ」)。

(2)記事の見出しを割愛しているにもかかわらず[…]を表示していないものが存在しています(76頁、84頁上段、102頁、124頁、134頁、156頁に掲載されている「クソリプ」)。
これら(1)(2)の矛盾についてどのようにお考えでしょうか?

(3)また、「原文のまま引用し」とありますが、
(a)「話し」を「話」に変更(60頁後段に掲載されている「クソリプ」)
(b)「なに」を「何」に変更(98頁に掲載されている「クソリプ」)
(c)「まあ」を「まぁ」に変更(112頁に掲載されている「クソリプ」)
(d)「#kutoo」を「#KuToo」に変更(116頁に掲載されている「クソリプ」)
(e)「あったんやけどなあ」を「あったんやけどなぁ」に変更(160頁上段に掲載されている「クソリプ」)
と、ツイートと著書の記述との間に違いがあるものが存在しています。
これらはミスでしょうか?それとも意図的に修正したものでしょうか?(a)~(e)それぞれについてお尋ねします。



3.第2章のデザインについて

第2章において「クソリプ」を引用しているページでは、Twitterにおけるスレッドのような縦線のデザインがあり、下部にはリプライ・リツイート・いいねなどのボタンのように見えるものがあり、(少なくとも私は)Twitterのデザインを模していると考えました。

(1)また、上部には「Tweets」という表記があり、「Tweets」はTweetの複数形であるので、私は石川優実様による返答部分も実際に行われたツイートだと考えました。しかし、実際のツイートと著書の記述では異なっている部分が多く見られます。
このような誤認を招くデザインを採用するのは不誠実ではないでしょうか?(「法的に問題がある」と考えているわけではございません。)

(2)上記の通り、「クソリプ」を引用しているページではスレッドのような縦線のデザインがありますが、実際には石川優実様のツイートはリプライではなく引用リツイートです。
なぜこのようなデザインを採用するに至ったのでしょうか?差支えない範囲で結構ですので、教えていただけないでしょうか?

お尋ねしたいことは以上でございます。
ご一読の上、回答していただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。



(なまえ)

 長い。全体の構成については下のツイートの画像を参考にしてください。それぞれの説明についてもツイートで行ったこととします。デザインについて以外はnoteでも(このメール以上に詳しく)触れているはずです。

2.2.返信

 2020年3月27日に返信が来ました。その内容は、

 ・著作権法に基づき出版事業をおこなっている
 ・本書が著作権法に抵触している事実は全くない

というものでした。

 「この本は著作権法に抵触していますよね?」などとは訊いていません。どの質問に答えたつもりなのでしょうか?私が送ったメール内の質問が、「著作権法に抵触していますよね?」に見えたのでしょうか?それぞれの質問に答えてほしかったのですが。あれだけの長文メールに返信があっただけよかったと考えるべきなのでしょうか。

 訳が分からなかったし、納得も出来なかったので改めて質問しました。現代書館からの返信に返信する形です。

2.3.私からの返信

 返信が来たのが金曜日だったので、土日をはさんで2020年3月30日(月)に返信しました。

Re: 『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』に関する問合せ

この度は、長大な問合せにもかかわらずご対応いただき、誠にありがとうございます。

一点、ご教示いただきたいことがございます。
下記のツイートは「クソリプ」の定義に当てはまるのでしょうか?それとも当てはまらないのでしょうか?

1.62頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/al06532288/status/1139835918716567552

2.76頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/ibaichi10/status/1136387102818439168

3.84頁上段に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/itarou0805/status/1136117015481950209

4.86頁に掲載されているもの
(リンク)https://twitter.com/_sunrisekingdom/status/1136294834354868224

5.106頁に掲載されているもの
(アカウント削除済みのため、スクリーンショットより引用いたします。)
ハイヒールが嫌だの化粧が嫌だの挙げ句の果てに女性差別だの言う人間は、役所の窓口で金髪髭ボーボーの職員が出てこようと、謝罪に来た下請け企業の社員がジャージ履いてようと、病院の受付が乳見えそうなタンクトップ着て爪伸ばしてても文句言うなよ?そこで程度問題とか言い出したら失笑しかない。
(※石川優実様へのリプライ・引用リツイートではございません。)

6.108頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/changemind10/status/1147067894720712704

7.140頁上段に掲載されているもの
(リンク)https://twitter.com/Ja3itbChanMao/status/1139036451083960320

8.144頁上段に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/cleavagest/status/1135522188847484929

9.152頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/syo_sindou/status/1147437533392850944

10.160頁上段に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/Toshiya_Ohba/status/1137366313850925058

「クソリプ」の定義は、「クソみたいなリプライ(ツイッターの返信機能を使って、見当はずれな内容や中傷的な言葉を投稿すること)」(7頁、脚注1)及び「彼女へのリプライや引用リツイート機能による誹謗中傷、 #KuToo のハッシュタグをわざわざつけたバッシングツイート――いわゆる“クソリプ”」(58頁、編集部による第2章前書き)としてお答えいただけると幸いです。

なお、先日の問合せに対するご返信から、
・貴社の出版事業が著作権法に基づくものであること
・『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』が著作権法に抵触している事実が全くないこと
について承知いたしておりますので、重ねてのご説明はなさらなくても差し支えございません。

お手数をおかけいたしますが、回答していただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。


(なまえ)

 変えた。というかまともな回答が期待出来なかったので、最初に送った中で一つだけ訊くならどれにしようかと考えた結果、「クソリプ」の定義から外れるものが掲載されている点について尋ねることにしました。また、最初の問合せではどのように回答すればよいのか分かりにくい質問もあったため、「『クソリプ』の定義に当てはまるのでしょうか?それとも当てはまらないのでしょうか?」と選択肢を用意しました。

 一週間経っても返信はありませんでした。

2.4.改めて問合せ

 ひょっとして返信したのがいけなかったのでは?と思い、新規メールを作成して再び問合せました。2020年4月7日のことです。一週間待ったので追撃しても大丈夫だろうと考えました。

『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』に関する問合せ

この度はお忙しい中、丁寧に対応していただき、誠にありがとうございます。
3月30日(月)に返信にて一点お尋ねしたのですが、ご確認いただいておりますでしょうか。
同じ内容を以下に示しますので、改めてご教示いただきたく存じます。


下記のツイートは「クソリプ」の定義に当てはまるのでしょうか?それとも当てはまらないのでしょうか?

1.62頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/al06532288/status/1139835918716567552

2.76頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/ibaichi10/status/1136387102818439168

3.84頁上段に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/itarou0805/status/1136117015481950209

4.86頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/_sunrisekingdom/status/1136294834354868224

5.106頁に掲載されているもの
(アカウント削除済みのため、スクリーンショットより引用いたします。)
ハイヒールが嫌だの化粧が嫌だの挙げ句の果てに女性差別だの言う人間は、役所の窓口で金髪髭ボーボーの職員が出てこようと、謝罪に来た下請け企業の社員がジャージ履いてようと、病院の受付が乳見えそうなタンクトップ着て爪伸ばしてても文句言うなよ?そこで程度問題とか言い出したら失笑しかない。
(※石川優実様へのリプライ・引用リツイートではございません。)

6.108頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/changemind10/status/1147067894720712704

7.140頁上段に掲載されているもの
(リンク)https://twitter.com/Ja3itbChanMao/status/1139036451083960320

8.144頁上段に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/cleavagest/status/1135522188847484929

9.152頁に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/syo_sindou/status/1147437533392850944

10.160頁上段に掲載されているもの
(リンク) https://twitter.com/Toshiya_Ohba/status/1137366313850925058

「クソリプ」の定義は著書で記述されている通り、「クソみたいなリプライ(ツイッターの返信機能を使って、見当はずれな内容や中傷的な言葉を投稿すること)」(7頁、脚注1)及び「彼女へのリプライや引用リツイート機能による誹謗中傷、 #KuToo のハッシュタグをわざわざつけたバッシングツイート――いわゆる“クソリプ”」(58頁、編集部による第2章前書き)としてお答えいただけると幸いです。

なお、先日の問合せに対するご返信から、
・貴社の出版事業が著作権法に基づくものであること
・『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』が著作権法に抵触している事実が全くないこと
について承知いたしておりますので、重ねてのご説明は遠慮いたします。

お手数をおかけいたしますが、回答していただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。


(なまえ)

 返信は来ません。一人一回までだったのでしょうか。

2.5.見かけた情報

 ネットで見かけた現代書館の問合せ対応です。対応の中身はともかく、質問に対する答えが返ってきていて羨ましいです。

1.myo@献血にご協力をさん

ちなみに、先日現代書館にメールでの問い合わせを行いましたが「Tweetを『引用』した人間の意志を歪めた道義的責任について」問うた所、明確に「私達はそれを歪めたとは考えていない」と返答がありました。当然「リプライでも引用RTでもない物を石川さんへのリプライであると誤認できる形で掲載し、何の補足も記載されていない事」について指摘した上での回答です。これアカンのやないかな現代書館の中の人も…。

 Togetterのコメント欄で見つけました。

 問合せ「Tweetを『引用』した人間の意志を歪めた道義的責任について」

 答「私達はそれを歪めたとは考えていない」

2.大川純平 Junpejotlo junpenさん

 見ての通りTwitterです。

 問合せ「石川優実さんの考察の『逆に』の解釈がおかしい」

 答「著者と相談の上、重版の際に右側の考察するページへの補足や表現の変更等を検討したく存じます。」

3.石川さんへのDM

 話を戻します。2020年4月7日に改めて問合せメールを送って一週間待ちましたが返信が来なかったため、他の手段を考えました。

 「著者へのリプライで本の内容に関する問合せはご遠慮ください。」と現代書館がツイートしていたので、リプライを送ることは出来ません。石川さんに「出版社からお知らせがあったのに直接言ってくるのは、批判ではなく嫌がらせだ」と受け取られる危険もあります。そこで、まずはDMを送って「著書について質問に答えてくれませんか?」と尋ねてみることにしました。ちょうど現代書館からの返信を待っているときにもDMを晒していたので、見ているのだろうなぁと思ってのことです。

 現代書館のツイートにおいて、リプライでの問合せは遠慮願うと書かれていたが、DMは禁止されていませんでした、と言う気はありません。石川さんに直接問合せることを禁じ、現代書館へのメールに誘導していると読むのが普通でしょう。

 したがって、現代書館からの返信が期待出来ない(と思う)状況であるとはいえ、私の行為はルール違反です。

 批判の方法を指定される謂れはないのでTwitterなどで自由に発信すればよいとは思いますが、石川優実さんに直接問合せることはなるべくやめましょう。現代書館からのお願いを無視することになりますし、嫌がらせ・印象を悪くしようとしているものとして扱われる虞があります。尋ねたいことがあれば、まずは現代書館にメールしましょう。

3.1.送信したDM

 石川さんをフォローし、DMを送りました。

FireShot Capture 148 - 石川優実@#KuToo署名中👞👠 _ Twitter - twitter.com

 DMなど使わないので改行の仕方が分かりませんでした。文末の「。」があったりなかったり、中途半端な言葉遣いになっていたり、焦っているのが見て取れます。「twitter DM 改行」とか検索して言い訳を送るのに3分もかかりました。どうしてEnterで改行、Ctrl+Enterで送信ではないのでしょうか。

 おちょくっていると思われてブロックでもされたらあっけなく最後の希望が失われるにも拘らず、30分もかけて書いています。結局メモ帳で作成したものを貼りつけました。
 スクショですが、本名の部分を(なまえ)に加工しています。

なまえ

 媚び媚びですね。「問い合わせるに至った」り「問合わせ先」だったり「問合せを行」ったり、とても同じ人間が書いたとは思えません。
 とりあえず送信は出来たので一安心といったところでしょうか。返信を待ちました。

3.2.Twitterから分かること

 2020年4月28日ですので、私がDMを送ったよりも後のことです。

 さらに2020年4月30日

  私が送ったよりも後に送られたDMには反応しているのに、どうして私が送ったものには反応してくれないのでしょうか?悲しいです。何かの手違いで送信されていなかったり表示されていなかったりするのでしょうか。

 また、Twitterで石川さんとのDMを晒している画像を見ると、石川さんからの返信があった後でもチェックマークが灰色となっていました。石川さんは既読通知を表示しない設定にしているようです。

 したがって、私からのDMを読んだか否かを確認することは出来ませんが、仮に読んでいたとすると、反応する価値も無いと判断されたのでしょう。その点で言えば石川さんが晒しているDM以下だったということです。

4.おわりに

 問合せの中で「『クソリプ』の定義に当てはまるのでしょうか?それとも当てはまらないのでしょうか?」とはしているものの、心の中では「クソリプ」の定義に当てはまらないと確信して質問しています。「この問合せのメールをきっかけに言い逃れが出来ないと認識して謝罪なり訂正なりが行われて、結果として行き過ぎた批判が減るといいな」という上から目線の傲慢な考えで問合せを行いました。

 結果はご覧の通りです。答えられないのか答えたくないのか答える必要も無いと思っているのかは分かりません。はっきりしているのは、雑な回答を送ってきたことと、私の問合せが宙ぶらりんになっている、ということだけです。答えないなら「回答は差し控えます」とでも伝えてほしかったです。

 最初は信用していたのかと言われると悩むところですが、この対応で色々と察しました。逆に区切りをつけるきっかけになった気もします。

 以上です。

5.(おまけ)#KuTooと『#KuToo』に思うこと

 乱文です。長いです。しかもクサいです。恨み節なので読まなくても大丈夫です。

 誰も答えてくれないので、批判と疑問をまとめてこのnoteはお終いです。ネットの海に流しておきます。誰かが見てくれればそれで目的は達成です。こちらから積極的に関わりたくはないですが、妙な言い訳をしていたらツッコミは入れ続けます。石川さんが「問題はない」と繰り返すのと同じように、私は「問題がある」と言い続けます。

 といっても最近は批判に対して個別具体的に説明することも無く、
 「何回も説明している」
 「2回も見解を出している」
 「現代書館に問合せしてください」
 「問題があると思うなら訴訟すれば?」ばっかりな気がします。
 「自分たちは正しい、説明を尽くした、誤解するお前らが悪い」と言わんばかりのご様子です。

 その度に
 「質問に対する答えになっていない、『クソリプ』ではないものが掲載されていることについては答えていない、『クソリプ』の定義を後付けで拡張している」
 「批判に答えてきれていない見解をとりあえず持ち出してみても意味が無い、しかも矛盾している」
 「問合せを行ったが要領を得ない回答しか得られなかった、その後は回答が無い」
 「ツイートが『クソリプ』として掲載されていない人による批判を黙殺するつもりなのか」
と言い続けることになるでしょう、と思いましたがそれも面倒ですね。


 弁護士に相談して「問題が無い」と言われたから受けて立つ気満々なのでしょうが、もう何も信用出来ません。

 「クソリプを飛ばす人たちのメンタリティを研究する本なので、研究のためにクソリプを引用しています。著作物の出所と著作者名を明示するためにURLとアカウント名を記載しています。問題はありませんよね?」って相談されたら「はいそうですね。」としかならないでしょう。

 本の状況を正確に説明して相談したんですか?「クソリプ」ではないものが掲載されていることを伝えましたか?普通の人は「『クソリプ』を引用しています。」と言われたときに「『クソリプ』には当たらないものも引用している」とは思いませんよ?

 「第2章 #KuTooバックラッシュ実録 140字の闘い」の前書きで「この章では石川を攻撃したクソリプをツイッターの中から引っ張り出し」(59頁)と書かれているのに、自分達で決めた通常よりも広い「クソリプ」の定義すら守れていないんですよ?誰がそんなこと想像しますか?それは許されると思うんですか?訴えられないと分からないことですか?


 私が「もう信用出来ない」とか言ったところでそもそも私からの信用など必要としていないでしょうし、石川さんと現代書館にはノーダメージでしょう。著書に対しても好意的な感想を持つ支持者は大勢いるのでしょうし。その人達が本気で著書に何も問題が無いと思っているのか、#KuTooが成果を上げているから著書の問題点に目をつむっているのかは分かりませんが。


#KuTooの運動は着実に広がっています 。「#KuToo」は「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに入り、石川さんは英BBC「100人の女性」に選出されました。愚痴ツイートから始まった#KuTooは、今や世界中に知られる社会運動になりました。

 知名度が高まるだけでなく、航空会社でヒール規定の見直しも行われています。

 信じてもらえないかもしれませんが、私は#KuToo(運動)に対して否定的な感情は持っていません。署名はしていませんが。

 ヒールの無い靴よりも健康被害が生じやすいこと、そしてそのような靴の規定が女性に対してのみ存在していることは事実でしょう。緊急時を考えても、動きにくいことぐらいは想像出来ます。#KuTooがヒールの規定を考えるきっかけになればいいなぁとは思っています。

 規定が廃止され、健康上の問題に苦しむ人が減り、動きやすい靴を履ける職場になることは紛れもなく良いことです。社会は変わっています。


 しかし同時に心配もしているのです。

 去年のことですが、私は石川さんにリプを送りました。デザインについての質問です。

 すると石川さんではない方から、「くだらないことで言いがかりつけずに本質見ろよ。恥ずかしい」とリプライされました。

 おそらく、本質というのはヒール規定で苦しんでいる人達が存在し、そして石川さんが#KuTooの運動をすることがそういった人々を救うことに繋がっているというくらいの意味でしょう。デザイン、というか著書について批判することは、多くの人を助けるために動いている石川さんの足を引っ張ることだと考えているのでしょう。

 特に大きな成果が出ている今だからこそ言います。それが怖いのです。#KuTooと『#KuToo』は違います。功績を持ち出せば失策を帳消しに出来ると考える人がいることが怖いのです。その人達からすると、#KuTooの成果さえ出ていれば『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』の問題点など気にする必要のない些末なものです。そのような微細な問題に執着して石川さんを批判することは「攻撃」であり、社会の前進を妨げる行為であると考える人すらいるかもしれません。

 しかし、JALがヒール着用規定を廃止しても、『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』は何も変わっていません。そのまま存在しています。矛盾を解消するような対応を取らない限り著者も出版社も責められ続けます。私はどうこう言える立場にありませんが、批判を減らすには誠実な対応しかないと思います。「誠実にやってるのにどうして分かってくれないんだろう……」と思ってるかもしれないので言い直します。相手から「この対応は誠実だ」と思われるような対応を取ることを願います。

 石川さんは批判について「書籍のものについては無視してないです。」と言っています。おそらく本気なのでしょう。私が批判だと思っているもの、ネット上に様々挙がっている意見は石川さんにとっては批判ではないのでしょう。

 別に石川さんに届けようと思って書いてきた訳ではないですが(むしろ届いたら困る、嫌がらせだと思われたくない)、「全ての批判に対応している」「誠実な対応を取っている」と言いたいならば、ぐだぐだ書いてきたnoteに挙げた疑問くらいにはお答えいただきたいものです。まぁ批判でも正論でもないとされてお終いだと思いますが。

 あなたの感情もあなたの行動もあなたが選ぶことです。どうぞご自由に。

 以上です。

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