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読書レビュー 降伏論

 面白さ★★★★☆
 オススメ★★★★★
 難しさ★☆☆☆☆
 ページ数:279

 ひとことで表すと……成功するにはどうしたらよいかについての方法論

 この本では、生きていく上で成功するにはどうしたら良いかついて、著者の経験からの学びを通して知ることができる。

 著者は元プロ野球選手なのだが、プロ野球選手としては通算ヒット1本で活躍することができなかった。その経験から、どうして活躍できなかったのか?プロで活躍している同期などはどうして成功しているのか?などについて考え、それをベースに成功への方法論を組み上げている。

 この本で特に良いと思った点は、導入後の一章でまず実行することの大切さを実感させてくれる所である。気にかかる事がある状態はエネルギーをその要素にとられてしまい余裕がなくなるため、まず結果を出せる状態を作る。具体的には、その時読者が後回しにしていることを15分以内にとにかく実行させる。これにより読者の気にかかっていることを無くさせて無駄なエネルギー消費を無くす。この部分で、実際にそれを実行できる人は成功する人であると言えるだろう。なぜなら、成功も失敗もそもそも実行しないと現れないからである。

 この、気にかかる事をなくさせる実践で、その後の実行へのハードルを下げる。さらに、その後の章では考え方としての成功へ至る方法について様々な面から説明されており(実行の具体性、価値とは?、言葉の力、自分の継続性を信じない、など)、著者が生きていく上で考えた成功方法論を様々な面から紹介してくれる。

 この本を読んで、実際に行動できる人は成功する人だと思った。もちろん、何事も上手くいくわけではないし継続は難しいことかもしれないが、日本は幸いにも失敗が許されない環境ではないと思う。この方法論に沿って実際に行動すれば、いずれ成功できると確信を持って言えるし、単純に物事を進める気になる良い本だった。

今回の本:降伏論 「できない自分」を受け入れる 著 高森勇旗 日経BPマーケティング 2023

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