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畳じゃない畳とは何か?/イ草以外の種類と特徴

和室のリフォームを考えているけど、「イ草の畳以外にも種類があるの?」と思っていませんか?今、様々な素材でできた畳があり、それぞれに魅力があるんですよ。

たとえば、和紙や樹脂を使った畳は、お部屋に新しい風を吹き込みます。色やデザインも豊富で、和室の雰囲気をがらりと変えられるかもしれません。この記事を読めば、「畳じゃない畳」の世界が広がり、あなたのお部屋にピッタリの畳を見つける手助けになるはずです。これからの生活がもっと快適でおしゃれに変わることを楽しみにしてくださいね。

この記事のポイント

  1. 畳じゃない畳の種類とその特徴を解説

  2. イ草以外の畳がもたらす新しい生活スタイル

  3. 畳のメンテナンスやお手入れ方法

  4. 和室の魅力を引き出す畳の選び方


畳じゃない畳?の概要:イ草以外で知るべき異素材の魅力


この章では、「畳じゃない畳」について、その種類と魅力を掘り下げていきます。イ草以外にもたくさんの選択肢があり、それぞれに特徴やメリットがあることを解説します。

この章の目次

  • イ草以外の畳素材とは:和紙畳と樹脂畳の紹介

  • 部屋の雰囲気を変えるカラーバリエーション

  • 置き畳と通常の畳の機能と利便性


イ草以外の畳素材とは:和紙畳と樹脂畳の紹介

イ草以外のたたみ?


昔ながらの畳といえばイ草が主役でしたが、最近ではもっといろいろな素材で畳が作られています。特に人気なのが和紙畳と樹脂畳です。和紙畳はその名の通り、和紙を使って作られており、色々な色やデザインが選べるのが魅力です。耐久性が高く、お手入れが簡単で、カビやダニの心配も少ないんですよ。一方、樹脂畳はプラスチック素材を使っており、水に強くて丈夫。高い耐久性と簡単なお手入れが可能で、ペットを飼っている家庭にもおすすめです。

一畳あたり新畳180cm×90cmおおよそ江戸間のサイズで2万円くらいが相場です。ゴザと縁だけを替える『表替え(おもてがえ)』では1万円くらいが相場です。裏返しは3000円から4000円程度が相場とお考えください。

畳の選択肢が豊富になることで、自分の生活スタイルやお部屋の雰囲気に合わせて、最適な畳を選べるようになりました。新素材の畳は、従来のイ草畳とは違った魅力があり、近年の住宅にマッチする現代的な選択と言えるでしょう。

部屋の雰囲気を変えるカラーバリエーション


畳と言えば緑色が一般的ですが、イ草以外の畳素材ではもっと多彩なカラーが楽しめます。特に和紙畳はカラーバリエーションが豊富で、お部屋に合わせて色を選べるのが大きなメリットです。明るいベージュからモダンなグレー、和室にも洋室にも合う落ち着いた色合いまで、選択肢は幅広いです。

色だけでなく、デザインや模様も豊富にあるので、部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。たとえば、市松模様やストライプなど、伝統的な和のテイストを残しつつ、現代的なデザインを取り入れた畳は、お部屋をよりおしゃれでユニークな空間に変えてくれます。


置き畳と通常の畳の機能と利便性


通常の畳は部屋全体に敷き詰めるものが一般的ですが、置き畳は必要な場所に敷くことができるため、使い勝手が良いです。例えば、リビングや子供部屋、寝室など、部屋の一部に畳のスペースを作りたい時に便利です。置き畳は移動が簡単で、レイアウトの変更も自由自在。部屋の使い方に合わせて、柔軟に対応できるのが魅力です。

置き畳も和紙や樹脂など、様々な素材で作られています。耐久性やお手入れのしやすさ、見た目の美しさを兼ね備えているので、現代の生活スタイルにぴったり合います。畳をフローリングの上に敷くことができるので、和室がなくても畳の良さを取り入れることが可能です。

このように、畳じゃない畳は、使い勝手やデザイン性、機能性においても、従来のイ草畳とは一線を画す選択肢を提供してくれます。お部屋のニーズに合わせて、最適な畳を選んでみてください。


畳じゃない畳?の敷き方とお手入れ方法


この章では、畳じゃない畳の正しい敷き方と、維持するためのお手入れ方法について説明します。簡単で効果的な方法を知って、畳を長持ちさせましょう。

この章の目次

  • フローリングに畳を設置する方法

  • 畳のおしゃれな部屋への取り入れ方

  • メンテナンスと耐久性:長持ちさせる秘訣


フローリングに畳を設置する方法


フローリングの上に畳を設置するには、いくつかのステップに従うと良いでしょう。まず、畳を設置する場所を清潔にし、床がきれいであることを確認します。次に、畳がずれないように、滑り止めマットや専用の下敷きを敷くと安定します。

  1. 場所の選定と清掃
    フローリングの上に畳を設置する前に、場所を決めてそのエリアをしっかり掃除します。埃や小さなゴミがあると畳の下でカビやダニの原因になることもあります。

  2. 滑り止めの使用
    畳が動かないように、滑り止めシートや畳用の下敷きを敷きます。これは畳とフローリングの間の摩擦を増やして、畳が動きにくくするためです。

  3. 畳の設置
    滑り止めを敷いたら、畳を一枚ずつ丁寧に置いていきます。重ね合わせる際には、畳同士がぴったりと合うように注意してください。

  4. 空気の循環
    畳とフローリングの間に少しの空間を作っておくと、空気が循環しやすくなります。これにより、湿気がたまりにくくなり、カビやダニの予防にもつながります。

  5. 定期的なメンテナンス
    畳を設置した後は、定期的に位置を変えたり、掃除をしたりすることで、畳の耐久性を高め、長く使い続けることができます。

このようにしてフローリングの上に畳を設置することで、和室がなくても和の空間を取り入れることが可能です。また、畳の手入れがしやすい素材を選ぶと、より快適に使用できます。


畳のおしゃれな部屋への取り入れ方


畳をおしゃれに部屋に取り入れるには、デザインやレイアウトに工夫を凝らすことが大切です。以下のステップで、畳を使って部屋を魅力的に変えてみましょう。

  1. カラーとデザインの選定
    畳の色やデザインを部屋のテーマや雰囲気に合わせて選びます。和紙畳なら様々なカラーバリエーションや柄があるので、モダンなものから伝統的なものまで、部屋に合わせた選択が可能です。

  2. 部屋のレイアウトを考える
    畳を部屋のどの部分に配置するか決めます。リビングの一角に設ける、寝室のベッドサイドに敷くなど、使用する場所や目的に合わせてレイアウトを検討します。

  3. 家具との調和
    畳の上に直接家具を置く場合は、畳を傷つけないように注意が必要です。家具の下にコースターやマットを敷くことで、畳を保護します。また、畳の色や素材が家具と調和するように選ぶと、部屋全体の統一感が出ます。

  4. アクセントとしての使用
    畳は部屋にアクセントを加える要素としても活用できます。例えば、畳をエリアラグのように使って、部屋の中心に置くことで、目を引くスペースを作り出せます。

  5. 畳のエリアを明確にする
    ラグや家具、パーティションを使って畳のエリアを明確にすると、部屋がすっきりと見え、機能的にも使いやすくなります。

畳を取り入れることで、部屋の雰囲気がガラリと変わり、リラックスできる空間が生まれます。おしゃれで機能的な畳の使い方を考えることで、毎日の生活がより豊かになります。


メンテナンスと耐久性:長持ちさせる秘訣


畳のメンテナンスと耐久性を高めるためには、適切なお手入れが欠かせません。長持ちさせるためのポイントを詳しく見ていきましょう。

  1. 定期的な掃除
    畳の表面のホコリや汚れは定期的に掃除することで、見た目を良く保ち、ダニやカビの発生を抑えることができます。掃除機をかけるか、柔らかいブラシを使って表面のゴミを取り除きます。和紙畳や樹脂畳の場合、水拭きが可能なものもあるので、汚れがひどい場合は湿った布で優しく拭き取ることができます。

  2. 湿気対策
    畳は湿気を吸いやすいので、部屋の換気をこまめに行い、湿度を適切に保つことが大切です。特に梅雨時など湿度が高い時期は、除湿器を使用するなどして部屋の湿度管理に気を配りましょう。

  3. 直射日光の避ける
    直射日光は畳を傷めやすく、特にイ草畳の場合、色褪せや乾燥を引き起こす原因になります。窓にカーテンやブラインドを設置して、直射日光が畳に当たらないようにすると良いでしょう。

  4. 畳の裏返し
    畳は片面だけが摩耗すると偏った損傷を受けやすくなります。可能であれば定期的に畳を裏返しにして、摩耗を均一にすることで畳の寿命を延ばすことができます。

  5. 専門家によるメンテナンス
    自宅での日常的なお手入れだけでは不十分な場合や、畳の状態が気になる場合は、専門家に相談してプロのメンテナンスを受けるのも一つの方法です。特に汚れや傷みがひどい場合は、専門の技術で畳をきれいに修復できる場合があります。

これらのポイントを実践することで、畳を清潔で快適な状態に保ち、長く使用することができます。お手入れを怠らず、畳の魅力を最大限に活かしましょう。

畳じゃない畳?を活用した部屋づくりのインスピレーション

畳じゃない畳を使って、お部屋をより素敵で機能的に変えるアイデアをご紹介します。和の伝統と現代のライフスタイルを融合させた空間作りのヒントを探しましょう。

この章の目次

  • 和室と洋室のマッチングテクニック

  • 現代住宅における畳の役割と可能性

  • ユニット畳を使ったモダンなスペースデザイン

  • この記事のまとめ


和室と洋室のマッチングテクニック


和室と洋室のマッチングテクニックについてさらに詳しく説明します。畳を取り入れることで、和室と洋室の調和を図り、スタイリッシュで機能的な空間を作り出すことができます。

  1. カラーマッチングを考える
    和室の畳と洋室のインテリアのカラーを統一感のあるものにすることで、空間全体のバランスを整えます。例えば、ナチュラルな色合いの畳は、木製の家具や白壁の洋室に自然に溶け込みます。

  2. 素材感でつなぐ
    畳の自然な素材感を洋室のテクスチャーと組み合わせることで、空間に一体感を持たせることができます。畳の柔らかな質感は、硬質なフローリングや金属製のアクセサリーと対比させることで、部屋に奥行きを与えます。

  3. 空間の使い分け
    畳をリビングやダイニングエリアの一部に設けることで、活動的なスペースとリラックスできるスペースの区別を明確にできます。例えば、洋室の一角に畳を敷くことで、読書や瞑想のための静かなエリアを作ることが可能です。

  4. アクセントとしての畳
    畳を部屋のアクセントとして利用することで、インテリアに深みと特徴を加えることができます。カラフルな畳やデザイン畳をポイント使いすることで、洋室に和のエッセンスを効果的に取り入れられます。

  5. 畳と家具の調和
    畳の上に家具を配置する際は、畳を傷つけないように注意が必要です。畳に合う低い家具を選んだり、畳の感触を生かした素足でくつろげるスペースを設けることで、和洋折衷の空間が完成します。

これらのテクニックを活用することで、和室と洋室の良いところを生かした新しいスタイルの部屋づくりが可能になります。畳を取り入れることで、部屋に落ち着きと暖かみをもたらし、豊かな生活空間を実現できます。


現代住宅における畳の役割と可能性


現代の住宅での畳の役割と可能性について、さらに詳しく解説します。畳は、ただの伝統的な床材ではなく、現代の生活スタイルにも大いに貢献することができます。

  1. リラックススペースの提供
    畳は肌触りが良く、自然の香りが心地よいため、リビングや寝室に設置することで、リラックスできる空間を作り出します。畳の上で過ごす時間は、心身のストレスを和らげ、穏やかな気持ちにさせてくれます。

  2. 自然素材の利点
    畳は自然素材であるため、室内の湿度を調整し、空気を清浄する効果があります。これにより、健康的な室内環境を維持し、特にアレルギーを持つ人や小さな子供がいる家庭に適しています。

  3. プレイエリアとしての活用
    子供が安全に遊べる場所として、畳は理想的です。柔らかくて衝撃を吸収する性質があるため、子供が転んでも怪我をしにくいです。また、畳の上で遊ぶことで、自然に触れる機会が増え、子供たちの感覚を豊かにします。

  4. ワークスペースとしての可能性
    リモートワークが増える中、家で快適に仕事をするためのスペースが必要です。畳の部屋は、落ち着いた雰囲気を提供し、集中力を高めるのに役立ちます。和室をオフィススペースとして活用することで、仕事とプライベートの区別もしやすくなります。

  5. デザインと機能性の融合
    畳を使用することで、伝統的な美しさと現代的な機能性を兼ね備えた空間を創り出すことができます。モダンなインテリアに畳を取り入れることで、スタイリッシュでありながらも落ち着きのある空間に仕上がります。

畳は現代住宅においてもその役割と可能性を広げており、様々なライフスタイルに対応する柔軟性を持っています。伝統的な魅力と現代的な利便性を併せ持つ畳は、新しい住まいの形を提案してくれます。

★ユニット畳を使ったモダンなスペースデザイン
ユニット畳を使ったモダンなスペースデザインについて、さらに詳細に掘り下げます。ユニット畳は現代住宅において多様な活用が可能で、インテリアに新しい風を吹き込むことができます。

  1. フレキシブルなレイアウト
    ユニット畳は個々に区切られているため、自由にレイアウトを変更することができます。部屋のサイズや形状に合わせて畳を配置し、使い勝手の良い空間を創り出すことが可能です。リビング、ダイニング、寝室など、さまざまな場所で活用できます。

  2. モダンデザインとの融合
    現代的なデザインのユニット畳は、様々な色や柄があり、インテリアのアクセントとして活用できます。シンプルなモノトーンの部屋に、明るい色の畳を置くことで、空間に温かみと鮮やかさを加えることができます。

  3. 機能性の追求
    ユニット畳は耐久性があり、お手入れが簡単な素材で作られていることが多いです。水をはじくタイプや汚れがつきにくい加工が施されているため、日常的なメンテナンスが容易になります。

  4. マルチユースな活用法
    ユニット畳は、座る場所としてだけでなく、ベッドの下敷きや子供の遊び場としても使えます。また、仕事や趣味のスペースとして、落ち着いた環境を提供することができます。

  5. 空間の際立たせ方
    畳のエリアを明確にするために、ラグや家具で区切りをつけると、部屋全体が整理された印象になります。畳の部分をリラックスや活動の中心として設定し、空間に機能と意味をもたらします。

ユニット畳を活用することで、モダンでありながら機能的で快適な空間を創造することが可能です。伝統的な畳の魅力と現代のインテリアデザインが融合し、新しい生活スタイルを提案してくれます。


この記事のまとめ

畳じゃない畳を活用することで、和室の伝統を守りつつ、現代のライフスタイルにフィットしたおしゃれで機能的な空間を作り出すことができます。素材の選択からカラーリング、デザインまで、畳を用いた空間づくりは多様で、生活に彩りと快適さをもたらします。


★畳じゃない畳とは何か?/イ草以外の種類と特徴の総括

  • ☑ 畳じゃない畳の種類と特徴

  • ☑ イ草以外の畳素材の利点

  • ☑ 畳を活用した部屋のデザインアイデア

  • ☑ モダンな空間づくりに畳を取り入れる方法

  • ☑ 和室と洋室の融合テクニック

  • ☑ 現代住宅での畳の使い方

  • ☑ 畳のカラーバリエーションとその魅力

  • ☑ 畳のお手入れとメンテナンス方法

  • ☑ 畳の耐久性を高めるコツ

  • ☑ ユニット畳の特性とメリット

  • ☑ フローリングに畳を設置する方法

  • ☑ 畳で作るおしゃれなリラックススペース

  • ☑ 畳を使用した子供の遊び場やオフィススペースのアイデア

  • ☑ 畳を使った空間づくりのインスピレーション

  • ☑ 畳じゃない畳とは何か、その全貌と可能性


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
現在登録者5000人の襖系Youtuber 
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳


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