畳にベッドを置いた際の跡やダメージを簡単に修復する方法と対策
こんにちは岩手盛岡の前田畳店です。
和室には何も置かないのが超理想ですがなかなかそうも言っていられません。ベッドを置きその重みにで畳に跡がついたりベッドの移動による摩擦で畳が傷ついたり、最悪、湿気がこもりダニやカビが発生しやすくなり結果、アレルギーや喘息を引き起こす可能性もあります。
そんな訳で今回は畳の凹みを簡単に直す!そしてその対策!と言うのをテーマにしていきます。
結論!
先に結論から言いますとスチームアイロンがあれば8割くらいの確率で直す事は可能です。
最終更新日 2024年9月
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■畳にベッドを置いた際の跡やダメージを簡単に修復する方法と対策
修復方法だけ知りたい方は先に動画をご覧ください。その後で対策や畳の凹みの直し方についても文で解説していきますので最後までお読みくださいませ。
畳の凹みを直す方法
畳の凹みを防ぐためにはベッドの選び方や配置、湿気対策など、さまざまな対策を講じることが重要です。例えばベッドの脚の下にマットや足敷を敷くことで畳への直接的な負担を軽減するベッドの下に通気性のよいカーペットやマットを敷くことで湿気を防ぐベッドを動かすときはむやみに引きずらないようにするなどの工夫が求められます。
ベッドを置く際の畳への悪影響
畳にベッドを置くとその重みや摩擦、湿気などにより畳に様々な影響を及ぼす可能性があります。具体的には以下のような問題が考えられます。
跡がつく:ベッドの重みにより畳に跡がつくことがあります。特にベッドの脚部分が畳に接触する部分は重みが集中するため跡がつきやすいです。これは畳の表面を構成するイグサが押し潰されその形状が変形することにより起こります。
摩擦による傷:ベッドを動かす際にベッドの脚やフレームが畳に摩擦を与え畳を傷つける可能性があります。これはベッドを引きずるように動かすと畳の表面のイグサが削れたり破れたりすることにより起こります。
湿気によるダニ・カビ発生:ベッドが畳の上にあるとその下の空間に湿気がこもりやすくなります。特にベッドのマットレスは湿気を吸収しやすくその湿気が畳に移るとダニやカビが発生しやすくなります。これは湿度が高い環境はダニやカビの繁殖に適しているためです。
これらの問題は畳の寿命を縮めるだけでなく喘息や体への影響など生活環境を悪化させる可能性もあります。したがってこれらの問題を防ぐための対策を講じることが重要です。
■畳に跡が付かないための工夫
基本的な部分で申し上げますとベットの脚は畳に直接せっしているゆえになるべく当たりのやさしい素材(木材など)で面積は大きくなればなるほど畳のあたりは優しくなり凹みの型も小さくなります。
とは言えベットの脚が最初から細かったりしている場合があります。その場合にはなるべく大きいものを脚にあてがって敷くというのは容易に想像できます。例えばコンパネやなければ少し見栄えに劣りますが雑誌などでも最悪かまいません。
それじゃなんだかな・・と言う方の為にこう言ったアイテムもおすすめです。
フェルトパッド:フェルトパッドは家具の脚に貼り付けることで床を保護するためのアイテムです。ベッドの脚にも使用でき畳に対する摩擦や圧力を軽減します。
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シリコンカップ:シリコン製のカップはベッドの脚を覆い、畳に対する圧力を分散します。また、シリコンは滑りにくいためベッドの移動による摩擦を防ぎます。
ゴムマット:ゴムマットは、耐久性がありベッドの脚の下に置くことで畳を保護します。また、ゴムは摩擦を吸収する性質があるためベッドの移動による畳の摩擦を軽減します。
コルクボード:コルクボードは自然素材であり、通気性が良いため、湿気のこもりを防ぎます。またコルクは柔らかい素材であるためベッドの脚の圧力を吸収し畳を保護します。
プラスチック製の家具キャップ:これらはベッドの脚に直接取り付けることができ畳に対する圧力を分散します。またベッドの移動による摩擦を防ぎます。
これらのアイテムはベッドの脚に直接取り付けるかベッドの脚の下に置くことで畳を保護します。選ぶ際にはベッドの脚の形状や大きさ畳の素材や状態などを考慮することが重要です。
また僕がおすすめするのは断熱材入りの畳を敷くという方法です。
畳の上に断熱材入りの畳を敷くとその下の畳にカビが生えにくくなる理由を解説します。
断熱性:断熱材入りの畳はその名の通り断熱性があります。これにより部屋の温度変化や床からの冷気が直接下の畳に影響を与えるのを防ぎます。カビは温度変化や冷湿な環境を好むため断熱材によりそのような環境が防がれるとカビの発生が抑制されます。
通気性:畳の中にサンドされている断熱材自体に通気性はありませんが外側(画像のボード部分)には通気性も持っています。これにより湿気がこもりにくくなりそれがカビの発生につながるためカビの発生を防げます。
これらの理由から断熱材入りの畳を敷くと下の畳にカビが生えにくくなります。ただしこれはあくまでカビの発生を抑制する効果があるということで完全にカビが生えないわけではありません。部屋の湿度管理や清掃など日々の生活習慣もカビの発生を防ぐ上で重要です。
例/ 僕の事務所で使っている小型の冷蔵庫の断熱材入りの畳。畳の表面はデニム地の生地でおおっています。台(畳床)には上の画像のものを使用しています。敷き方も少し間を設けて置く事で通気性が保たれます。
畳の凹みを直すテクニック
ここまでは注意点と対策について解説してきましたがここからはもし畳に跡がついて凹んでしまった時の対処方法を紹介します。こちらもまだネットには流れていないプロが使う方法も解説いたします。
畳の凹みはアイロンをかけてあげると比較的直るケースが多いのですが一般的に知られているのは濡れたタオルなどを当ててアイロンをかけると言う方法ですがこれでは70点です。い草がやわらかくしなみをもたせた状態で熱を加えてやるのがプロ流です。
まずい草を湿らせます。凹みのところにコップで水を垂らして指で軽く伸ばすか霧吹きでへこんだ所に水を拭いてあげてください。ここで水が多すぎると逆に乾かずに畳の色が悪くなってしまう事がありますので注意してください。そして約10分ほど待ってあげます。
十分にい草にしみ込んだのを確認しアイロンはスチームの高温を設定します。濡れタオルを凹みの上に置いてアイロンは強く押し当てないで軽く軽く円を描くようにタオルの下を蒸らしながら作業をすすめます。途中でタオルを上げ凹みが直っているか確認してほぼなっている状態であれば作業をストップします。
凹みが手のひら以上の大きさで深い場合には何回かに分けて作業を繰り返します。この時しつこくやり過ぎると畳の色が変わるのである程度の所で中断してください。
この説明でわかりづらい場合には僕の動画をご参考にしてくださいませ。
まとめ
畳の上にすのこやベッドを設置した後、形状を戻すためのいくつかの手順やヒントを紹介しました。これらの方法は時間と手間を必要としますが適切に行えば畳は元の美しい状態に戻すことが可能です。経年劣化や特に深い跡に対しては専門家の助けを借りることを検討してみてください。畳は私たちの生活空間に落ち着きと日本の伝統的な美をもたらすためその維持と修復は大切なことです。
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【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている
前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者6000人の襖系Youtuber
・畳技能と職人指導員、壁装技能資格
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳
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