人間は3回喰っている!
ご飯はどこで食べますか?
突然「口で食べている」という答えになると思いますが、食べたもの=吸収されるものではない。
一見、口から体内に入ってくるように見えるが、そうではなく、消化、分解して腸から吸収してはじめて体内に取り込んだことになるわけで、取り込めずに素通りしてしまう栄養素は、我々が思っている以上に多い。
人間は比較的(比較対象はほかの動物)消化能力が弱く、食べても食べても「毎日便通が…」というように、栄養価が残ったまま排泄してしまう。
対して、爬虫類の特に蛇などは、1ヶ月に数回の食事で、ほんの少量の便しかしない。ネズミなどを丸呑みしたのに、便から毛一本も出てこない(毛まで分解して栄養にしているということ)のは、とてつもない吸収率を示しているわけです。
つまり食べることと吸収することとは全く別物だということを知ってほしい。
例えば、ステーキはとてつもなく美味しそうで見栄えもいい!食べたら栄養満点に見える!が、獣肉というのは人間には分解するのが比較的難しく、果たしてどれぐらい吸収できるのか、模式的に言うと…
牛肉100g→タンパク質20g→吸収できるアミノ酸5g(もちろん個人差あり)
に対して、発酵食品のようにすでに分解されているものは人間でも吸収しやすく
納豆1パック50g→タンパク質9g→吸収できるアミノ酸7g
ということも起こり得るということなのです。
肉はダメ!という狂信的な菜食の話ではなく、見た目の食べることと、体内に取り込むことは別だという事実のお話でした。
今回のファスティング最終日の実験において「鮒寿司を食べてもファスティング状態が維持される」という結果を得ました。
ファスティングの内容は1日かけないと伝わらないぐらいの講習内容なので、ここでは割愛しますが、昔ながらの発酵食品は吸収効率がハンパなくよいということ。
人間の食べるは
口→腸→細胞
の三箇所で行われます。
これは作業(行為)としては
咀嚼し胃に送り込む→吸収して血液に送り込む→細胞に取り込んで消費する、という三段階なのです。
私たちの意識はいつも第一段階で終わってしまうということ…そのあとの方が本当は大事なのに、自分のこともなかなかわからないようです(笑)人体の不思議、人の世は面白いですね!
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!
(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
MENSAジャパン会員
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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