きき

100年後に笑い死ぬために図書委員とのくだらない結婚生活を書き記しておきます。ボケた時…

きき

100年後に笑い死ぬために図書委員とのくだらない結婚生活を書き記しておきます。ボケた時も思い出せるように。 アイコンはいつか図書委員が聞き取った私の実際の寝言です。

最近の記事

「リア充爆発」の呪いは返ってくるのでやめとけ

先日、誕生日に盛大な風邪を引いた。 39度の熱、喉は腫れ上がり唾を飲み込むのにも覚悟がいる。 痛い痛いと泣きながら薬を飲むために水を飲む。 誕生日をど真ん中に約1週間寝込み、結局その後も一ヶ月近くぶり返したり体力が戻らなかったりでフラフラしていた。 当然ステキな誕生日ディナーやケーキなど食べられる筈もなく、栄養ゼリー、プリン、アイス、うどんで乗り切った。 去年の私の誕生日には夫こと図書委員が重度の帯状疱疹で倒れ、それどころではなかった。 そして去年のクリスマス(※1

    • 耳栓をされるクラシックの気持ちにもなってみたまえ

      これはまだ図書委員と結婚する前。 二人暮らしを始めたばかりの時の話。 ある月初の月曜日。 仕事が忙しく疲れ果て、早々に帰って晩御飯の支度をしようと電車に乗り込む。 座席に座って一息ついた頃、人身事故で約一時間電車が動く見通しがないとアナウンスが流れる。 今日は急いで一本早い準急に乗れたからスーパーの閉店に間に合うはずだったのに……。 味付けしてあるトンテキを買ってあとは米を急いで炊いて適当に野菜を大量に入れた味噌汁だけ作る平日豪華食卓の予定がガラガラと崩れ落ちていく。

      • バレンタインには大切な人にとっておきの本を

        夫は図書委員というぐらいである。 当然本が好きだ。 チョコより本。 高級なチョコを買ってもロッテの冬季限定白いチョコパイには敵わない。 というわけで今年のバレンタインにプレゼントしたチョコと本。 図書委員は筋トレが好きなわけではない。 むしろ大キライ。 でもぶっ飛んだ体についての本を書物として読むのが大好き。 あと刃牙が大大大好き。 この本は見つけた瞬間にいつか贈ろうと企んでいた。 案の定、図書委員は感動に打ち震えていた。 チョコより本のプレゼントに。 しかしどん

        • 渚カヲルごっこ

          図書委員と良くやる遊びがある。 何か素晴らしいものに出会った時、どちらかが 「◯○はいいね」 と言ったらすかさず 「リリンの文化の極みだね」 と返す、という遊びだ。 「たら鍋はいいね」 「リリンの文化の極みだね」 「しば漬けはいいね」 「リリンの文化の極みだね」 と、このように我々の文化の極みは食べ物になることが多い。 カヲルくんからかけ離れていればいるほど良い。 温泉はいいね、業務スーパーはいいね、台湾混ぜそばはいいね、びっくりドンキーはいいね、何も考えなくて良い

        「リア充爆発」の呪いは返ってくるのでやめとけ

          寒い朝の戯れ

          図書委員の朝は早い。 冬は寝室に暖房をかけて暖まってから着替える。 寒い寒い、と言いながらひょろりひょろりと細長い脚をももひきに通し、おじさんが着るVネックのTシャツを着る。 あまりにも細く青白い体が「寒い寒い」とジタバタしているのが可哀想なので、年がら年中手が温かい私は、寝起きの特別温かい手で温めてあげようと、ぬーっと両手を差し出して図書委員に近づく。 すると弾けるように図書委員はまだ寒いリビングに飛び出し「ひゃああぁ〜〜〜」と走り出す。 自分の手が年がら年中冷たい

          寒い朝の戯れ

          100年後に笑い死ぬ計画 ~運命の長い乳毛~

          マッチングアプリで知り合った男と入籍した。 伴侶の名は図書委員である。 なぜ、と言われても自分でそう名乗っているのだし見た目がもう「図書委員」としか言えないのだからそう呼ぶより他ないのである。 顔も体も青白く細長い。 大体何かを読んでいるし、図書館に置いていけば何時間でも楽しんでいられる。 かくいう私も図書館大好きなので、二人のアミューズメントパークは図書館である。 そんな図書委員には図書委員大辞典という目には見えない大辞典が存在する。 その大辞典は京極夏彦の著書より分厚

          100年後に笑い死ぬ計画 ~運命の長い乳毛~