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長編連載小説『サンキュー』第713話。

 直美は、事務所で仕事が終わって、疲れて、自宅マンションに帰ってきたら、即、お風呂に入って、寝る。年齢的な物だ。でも、愛花は寝ない。夜、テレビを見たり、コミックを読んだりする。別に、直美が年を取っているからで、愛花は若いから、寝なくても、翌朝、普通に、福岡県介護ヘルパー協会本部に出勤してくる。ある意味、介護ヘルパーが、時間のない仕事であるのは、俺にも分かるのだ。介護とか、時間との戦いだ。実際、愛花は老人の汚物だって、普通に処理する。それが、介護ヘルパーだ。俺も思う。昔から、時間のない仕事だろうと。でも、愛花の長所は、目が曇ってないところである。大人は目が曇って、物事がしっかりと捉えられない。(以下次号)

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