見出し画像

長編連載小説『レター』第181話。

 祐太朗逮捕となり、警察は、送検する事も検討したが、伯父の罪が、暴力団との数回の接触だけだったので、送検を見送った。そして、祐太朗は、送検されず、2カ月間の勾留だけで済んだ。その間、寒いところに入れられ、伯父は、精神的苦痛を被ったと言って、弁護人を雇い、告訴も考えたようだが、祐太朗は、その時点で、すでに終わっていたのだ。警察は、本来なら、送検して、伯父の罪を白日に晒すところなのだが、警察は、この件で、起訴しても、裁判所が、事件を重く見ない事を思い、あえて、送検を検討せずに、勾留のみとした。そして、伯父の悪あがきも、ここまでだったのだ。所詮は……。(以下次号)

いつも読んでいただき、ありがとうございます!