長編連載小説『サンキュー』第49話。
「叔父は、晩年、動かないという事が続いたんです。結局、糖尿病の合併症を引き起こしました。叔父は、結局、食べては動かない、お酒は好き放題飲むで、糖尿病になりました。移動は車。健康なわけがないんです」
愛花は、紗季の方をもう一度見、ゲームをやっているのを見ながら、
「叔父の場合、入院しました。入院した時点で、糖尿病でした。合併症を起こして、最後は、足を切りました」
と言葉を重ねた。そして、
「叔父は、足を切った後、車椅子で移動しました。運転免許も取り上げました。それが、糖尿病の結論です」
と言って、ゆっくりと、紗季の方をもう一度見た。紗季は、ゲームに興じている。目は、スマホの画面に落ちていた。紗季は、小さな、クルッとした目をスマホに向けている。(以下次号)
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