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長編連載小説『サンキュー』第226話。

 俺は、確かに、病院のソーシャルワーカーの女性を敵に回した事もあった。俺自身、個性が強いからだ。その女性は、50歳前後で、独身で、結婚もしてない。単なる事務屋のオバチャンで、俺が、精神疾患の既往歴があるから、その女性と対立した事もあった。ただ、俺の担当医の吉田は、いつでも、診断書を書くと言ってくれた。実際、吉田が、俺のカルテやおくすり手帳などを見て、パソコンで打てば、診断書など、すぐに出来上がる。それを持って、市役所の保護課に行けばいい事で、別に、俺は、困窮すれば、躊躇いとかなかった。普通にやる事で、恥でも何でもないと思っていた。俺はそういった生活を今までしてきたのだ。(以下次号)

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