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長編連載小説『サンキュー』第714話。

 義姉は、大の大人だが、目が曇ってない。的確に、物事を見る。愛花はそれが分かっていて、美登里先生と慕っていた。実際、義姉は慕われている。地方に行けば、絶大な人気がある。それに、義姉の司法書士としての仕事を見ていると、刑事ドラマを見る勘が、良く働いているのだ。麗は、刑事ドラマを、物騒な物だと言った。でも、義姉からすれば、仕事の材料なのだ。麗は、昔の人間だから、警察の事なんて知らない。でも、それが自然だった。戦前生まれで、お墓が近い人間が、警察の事なんて知るわけない。(以下次号)

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