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長編連載小説『サンキュー』第820話。

 チャーハンを食べ終わると、ちょうど、午後11時半を回り、地獄の暑さは続いている。俺は、皿を片付け、キッチンを出て、リビングに戻った。義姉も寝ている。芋ロックの酔いが回ったのだろう。睡眠導入剤は、効いているに違いない。午前零時頃になると、俺は、眠気が差すどころか、ますます、覚醒して、仕事が捗り出した。義姉や映子、それに、由香や奈々たちがいる寝室は、暑いに違いない。ちょうど、和代からの電話も切れて、俺は、パソコンに向かえば、いくらでも、原稿が書ける時間となった。この時間が、実に好きなのである。(以下次号)

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