貨幣経済から評価経済に変わるとき

お金自体に価値はない。ただのきれいに印刷してある紙だ。
でも、みんなが価値があると思っているから、色んなものとの交換に使われる。

もし、世界同時債券安のように、お金の価値の概念が変わるぐらいの出来事が起こったとする。そうすると、お金に価値がなくなるかもしれない。

その、お金の価値が怪しくなった時に、貨幣経済から評価経済に変わるのではないかと思っている。


その人を必要とする人の数が、絶対的なその人の価値だと思っている。

その価値は、何が起こっても、インフレもデフレもしないと思う。
なぜなら、人の数は倍になったり半分になったりしないから。

どれだけその人を必要としている人がいるかという評価を、その人が行ったことに対する対価にすることは理にかなっていると思う。

そうなった場合、今まで通り、いい仕事をした人は評価が高く、いい作品をつくるミュージシャンも評価され、おいしいレストランも評価される。一方、お金を増やすだけの投資家も、会社に来てネットサーフィンをしているだけのおじさんも評価されなくなる。

その世界は、今のように、お金で人を評価する世の中より、全然健全な世の中ではないだろうか。

勉強ができて、いい大学に入って、大企業に入った人間より、
身近な人とか、社会のために役に立つことをした人が評価される。

深夜のコンビニバイトをしながら、いい曲を作っているミュージシャンとか、東京オリンピックに出るために頑張っているアスリートとか、今の貨幣経済では、いい曲を作ったりスポーツを頑張ることより、深夜のコンビニバイトをすることの方が評価されていることになる。

それは直感的に変じゃないか。
音楽やスポーツの方が、その人が社会に与えてくれている価値はずっと大きいと思わないか。

それが、評価経済の本質だと思う。

そして、もし、本当にお金の価値を揺るがすような出来事が起こったら、評価経済の世の中になると思うし、そうなって欲しいと思っている。

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