集団間の信頼関係が個人間の信頼関係に置き換わる

信頼関係というのは、お互いを知っていることが大前提だと思う。だから、今までは、大企業が必要だった。なぜなら、生産者と消費者を仲介するときに、両方から知っていると思われる存在が必要だったから。

でも、今は、インターネットのおかげで、個人の生産者のこともわかるし、個人の消費者のこともわかる(わからなくても、取引にリスクがないようにする仕組みがたくさんある)

インターネットはふたつのことをした。

ひとつは、社会として人を覚えておくことができるようにした。今までは、新聞やテレビでおすすめ商品とか、おすすめのお店とか言っても、その瞬間は覚えているがそのあとは忘れられてしまった。

でも、今はインターネット上に、その履歴が残る。過去にその商品やお店を誰がどのように評価していたかがわかるようになった。だから、社会として、そのお店のことを覚えておける。

ふたつめは、知らないものを知ることができるようになった。今まで行ったことのない場所に行っても、地元の人がおいしいと思っているお店はわかるし、おしゃれな照明器具が欲しいと思えば、詳しい人に聞かなくても自分で探すことができる。

そのふたつから、信用できる仲介者が不要な状態に変化してきている。つまり、個人間の信頼関係に世の中がシフトしてきている。

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