みんな、『スピリットサークル』を読もう!!!!!

どうも、とったんです。

前置きのあいさつなどどうでもいい。
今、少年画報社が55時間限定で3000作品無料公開をやっているらしい。
これはチャンスだ!

少年画報社といえばヤングキング、ヤングキングアワーズを出版しているところである。
トライガンやヘルシング、ドリフターズ、
沢田のアニキがロケランをぶち込むネットミームで有名なドンケツなど、
様々な作品が刊行されている。

期間は17日23時59分まで。
つまり、このnoteを書いているうちにも期限は迫っているのである。
この機会にドリフターズやそれ町などいろいろな作品をよんでみてはいかがだろうか。

そんな訳で、これを機にぜひ読んでみてほしい作品を一つ紹介しておく。
別の機会の無料期間で読んだのだが、めちゃくちゃ面白かったやつだ。

水上悟志『スピリットサークル』。

生まれ変わりや過去世といった前世での因縁を題材にした漫画である。

中学二年生の桶屋風太は、転校生の石神鉱子にいきなり命を狙われる。
鉱子曰く、「あなたは前世でとんでもないことをした。だからあなたを殺さなければならない」とのこと。
もちろん風太には心当たりがなく、言いがかりだという。
風太が自身の過去世を知る必要があると理解した鉱子は「スピリットサークル」というアイテムを用いて、風太に過去世を見せる。
風太は7つの過去世を追体験し、自身と周囲の因縁を知ることになる…。
…というあらすじである。

この物語は、現世と過去世を行ったりきたりする構造になっている。
過去世では立場や境遇が(時には世界観すら)異なるけれど、現世と同じ顔をした人物が登場する。
イメージとしては手塚治虫のスターシステム制度に近いかもしれない。
というか、時間がはるか過去に行ったり、ときには未来(!?)に行ったりと、手塚治虫の『火の鳥』を連想させる。

過去世で固い絆で結ばれた戦友が現世でも友達だったり、恋仲だったものが家族になっているなど、強い因縁があったものは何かしらの形でつながっている。
ひょっとしたらこの漫画を読んでいる自分の周囲の人たちも前世で縁があったのかもな、と思うとなんだか胸が熱くなる。この漫画の好きなところの一つである。

「過去世の風太は鉱子に何をしてしまったのか」という大きな謎が物語を引っ張っていくのだが、それぞれの過去世のストーリーがしっかりしていて読みごたえがある。全6巻なのだが、中、短編作品7作読んだ気分になる。
そして、一度追体験した過去世の風太は現世に魂が宿り心の中で会話できる。これによってその過去世では知りえなかったことを、現世の風太を通して真相を知る、といったパターンもある。

そして、最後に語られる、すべての始まりの因縁であるフルトゥナの物語で真相が明らかになる。果たして何があったのか?ぜひ読んでみてほしい。

時間がないので走り書きになったが紹介は以上である。
水上悟志作品はシュールな設定、世界観に独特の笑いのエッセンスがにじんでおり、それでいて熱く感動する物語が多い。
同作者の『惑星のさみだれ』も面白いのでぜひ読もう。

また、水上悟志がプロット、脚本原作を務めたアニメ、『プラネット・ウィズ』もめちゃくちゃ面白いので見てほしい。
全12話で2クール+劇場版くらいのボリュームがあるから!

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