そり遊びの夜~安定期の出血~
相変わらず主人は出張が多く、その日も息子と二人で過ごしていました。
息子は幼稚園でそり遊びに行って帰ってきた日で、初めて沢山の雪を見て、おおはしゃぎで帰ってきました。
息子の行く幼稚園は、外遊びが沢山あって、夏場は毎日のように園外保育があり、大きな公園に出かけて散策します。冬はお待ちかねのそり遊び。
夕飯を食べ終わり、お風呂に入ろうと思ったら、ぬるっと何か出ました。
やだな
瞬間的に恐怖が襲い、慌ててトイレに行くと、レバー状の血の塊がパンツについていました。多くはないし、古い血だから、以前出血した体に残っていた古い血だろうと思い、そんなに心配することないと自分の気持ちを落ち着かせつつ、急いでクリニックに電話しました。
ここまでの経過はマガジンにまとめています。
電話を、クリニックにすべきかこども病院にすべきか迷い、こども病院はこの前一回行っただけだし、、と馴染みのあるクリニックにかけました。
状況を一通り説明すると、
「そういうことなら、こども病院に電話して相談してください」
ちょっと孤立感を味わいながらも、こども病院に電話。この電話番号でいいのかしら、この時間はどんな状況の誰につながるんだろう、、どぎまぎしながら勇気を出してかけると、夜間対応の警備員さんが出てくれました。そこから産婦人科の看護師さんに回してくれました。
状況を伝えると
「出血があったなら、今から病院に来てください」と言われました。
ん
主人が不在なので、この時間帯に息子を義父母に預かってもらうのも申し訳ないし、こども病院は車で小一時間、山を越えていかなくてはならず、自分で運転していったことがありませんでした。電車で行くにも、乗り換えしながら行くので歩き回らなければならず、出血した後なので歩くのが不安でもありました。タクシーを使えば、いくらかかるかしれません。
今からなんてとても無理だと思い、
「明日の朝ではダメですか」と聞くと
「出血されたときは、どうにかして早めに来てもらうので・・・」
困ったな、、、
と思いながら、ソファを見ると、そり遊びで疲れているはずの息子は、いつもならとっくに寝ている時間なのに、異変を察してか静かにテレビを見
続けていました。
後ろ姿の息子のつむじを見ていたら、健気で可愛くて、やっぱり今晩は家にいよう、そう決めて、看護師さんに明日の朝一で行きます、と伝え電話を切りました。
義母に状況を伝えて、明日、病院まで送迎してもらいたいとお願いすると、心配しながら快諾してくれました。
静かにベッドに横になり、祈るような気持ちで眠りました。
これ以上出血しませんように。
追記
私がこの状況にあったのは2018年でした。コロナ禍の今、安心して病院にかかれない妊婦さんが多くいらっしゃると思い、心が痛みます。一日も早く状況が落ち着き、案じることなく妊娠出産できる体制が整うことを、切に切に願います。
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