息子に会えた~切迫早産で入院6日目
2016年12月17日土曜日。晴れ。
主人が面会に来ることになりました。
3歳の息子と従妹のお姉ちゃん、義父母とともに。
ただ主人以外は面会禁止なので、入室できるのは主人だけになります。
でも主人は、息子が面会できないことをどうにかしたいと思ってくれていました。
本当に優しい。
私は病院の決まりだから、とあっさりあきらめてしまっていたのだけど、主人は、息子と私の「会いたい」気持ちを、なんとか叶えたいと一生懸命考えてくれていたのでした。
なんとか私と息子を会わせたい!
さてどうしたか。
パパのミッションが動き出しました!!!
パチパチパチ!!!
パパ「到着したよ~IKEAまでみんなで来たんだけどさ~」
IKEAはこども病院の目の前にあります。
パパ「さわらちゃんの部屋はどの辺かな。見えないかな~」
おおお、なんと窓越しに面会しようというのですね!
その後パパは私の病室にあがってきて、義母と電話でやり取りしながら、お互いに顔を見られる場所を探します。
病室は高層にあり、下の道路は離れていました。
そして義母と息子たちを探すのですが、、これが結構難しく、、というのは窓は小さく、自分のいる部屋がどの向きでどのあたりなのかかよく分からないのでした。
そして私の点滴やベッド周辺のコードや医療機器で、窓の近くまで自由に行けない。
義母も小さい二人を連れて、大きな病院の外側を右往左往するのは大変なことで、
「あれ、見えない」「どこかな」「おかしいな」
そんなやり取りをしばらく続けました。
「あ、いた」
息子が、義母と従妹に手を引かれ、下の歩道に佇んでいるのが見えました。
義母が息子の背に合わせるようにしゃがみこんで、息子に私と主人がいる病室の方を指さし、「ママだよ~」とか一生懸命伝えてくれています。
息子は分かってか分からずか、視点が定まらない様子で、立ちすくんでいました。
義母に言われるがまま手を振っているけど、気づいているのかよく分からない表情。
「おお~い」「ここだよ~」
開けられない窓越しに、一生懸命呼びかけました。
しばらくそうしていました。
大好きな息子。会いたくてたまらない息子。
妊娠して、嬉しいはずが、家族で喜びをかみしめながら十月十日を過ごすつもりが、入退院を繰り返し、離れて心配ばかりさせてしまっている息子。
そこに立ってる姿が愛おしくてたまりませんでした。
もっと息子が喜ぶかと思ったのに、私に気付かないのか、照れくさいのか、反応が薄いことが気がかりでしたが、会えてうれしい。
そしてなんとか私と息子を会わせたいと思って、行動してくれた主人の気持ち、同伴してくれた義父母たちの気持ちが嬉しく、「ありがとう」で胸がじんじんしました。
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