冬の夜の嵐①～切迫早産で入院中に出血～
両親が面会に来てくれた日の夜。
日付の変わった12月18日午前２時ころ。
お腹の張りで目が覚めました。
※ 今回は出血する場面を書いています。ご心配な方はどうぞ読むのをお控えください。
これまでの経緯はこちらです。
下腹部を触るとガチガチ。
軽い尿意があり、点滴をゴロゴロ引きながら病室内のトイレへ。
パンツを下げてびっくりしました。出血に備えていつもしているナプキンが真っ赤。
「どうしよう」
思わず出た声が震えていました。
「どうしよう」
頭の中が混乱して、個室の部屋の中をぐるりと一周していてから、ナースコール。
とにかく安静だと思い至り、ベットに横になりました。
間もなく看護師さんが来てくれて、「モニターつけますね」と胎児の心拍と子宮収縮を確認するためのモニターをお腹につけ、出血したナプキンを袋に入れて持って一度出ていきました。
内心、「モニター、そんな悠長なことしてる場合か。出血続きそうだぞ」
と叫ぶくらいものすごい焦りながら、じっと横たわっていました。
またお腹の張りを感じます。それに合わせてまた出血したようでした。さっきよりも多く。
ああどうしよう、赤ちゃんどうなっちゃうんだろう。
頭の中はパニックでした。
別の看護師さんがやってきました。
「すいません。さっき出血してモニターしてもらってるんだけど、また出血してる気がします。」
看護師さんが描け布団をめくりました。シーツは血で染まっていたと思います。
「先生に診てもらいましょう。」
すぐに車イスを持ってきてくれて、動くのがすごく怖かったけどなんとか移動しました。
動くとさらに出血して、赤ちゃんが出てしまうのではないかと怖く、車イスに揺られながら、意識を失いそうでした。でも
赤ちゃんを救えるのは今しかない、今私がしっかりしなくてどうする
と思い、わずかに残った力を膣に込め股を閉じて座りなおしました。
妊娠25週１日。
つづく
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