見出し画像

娘5歳のお誕生日によせて

5年前、あなたは産まれた。

予定日よりもずっと早く。

ママは「ごめんね」って言った。

「もっとお腹の中で、大きくしてあげないといけなかったのに。できなかった。ごめんね」って。

5歳になった今日も、ママは泣いてしまう。

あなたがとても小さく産まれ、生死の狭間をかいくぐらなくてはいけなかったこと、色んなトラブルに耐えなければならなかったこと、4か月間も、小さな保育器に入っていなくてはいけなかったこと、、、。

思い出してしまう。


普段はこんなこと思わない。

朝、あなたが起きてきて、小さなお口で時間をかけて朝ご飯を食べて、ごっこ遊びをしたり、絵本を何冊も読んでとせがんだり、幼稚園に行き渋ったり、そんなあなたと、当たり前に過ごして、怒ったり笑ったりしてるけど、

今日は、お誕生日の今日だけは、5年前の今日を思い出して、

「ごめんね」と、ママは心の中で繰り返してしまう。


そして思う。

こうして家族5人で過ごせる、今日の「奇跡」を。

パパとママのところにきてくれて、本当にありがとう。



『日本の出生数は低下傾向にあるものの、出生数に占める低出生体重児の割合は 1980 年代から増加傾向にあり、2005 年頃からは 9% 台中盤で横ばいが続いている』そうです。

(平成 30 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査」研究会)

まさか自分が、早く小さな赤ちやんを産むとは、思ってもみませんでした。おそらくほとんどの方が同じだと思います。

noteで書きつづってきた、娘の出産の記録も、そろそろ佳境を迎えます。

同じように自分を責めてしまうママたちが、自分だけではないのだと思ってくだされば嬉しいです。


娘を産んで、私は他人や命などに感謝することが増えました。

一人で生きているようで、もちろん食べ物一つ、今座っている椅子一つ、すべて誰かの、何かの恩恵だということ、生かされているということ、しみじみと味わいながら、今日を過ごしたいと思います。

悲しいニュースも飛び交いますが、どうぞ皆様にとって平穏な一日となりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?