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冬の夜の嵐③~切迫早産で入院中に出血~

切迫早産で入院中に、多量の出血をしたことを書いています。



出血は落ち着いてきました。

内診台から簡易ベットに移動させてもらい、そのまま部屋を移る時に、廊下に立っている夫を見つけました。

ほっとしたのと、夫を安心させたくて、少し笑ってみました。

部屋を移ってからも輸血をしました。

点滴もしていて注射だらけ。

多量に出血したので、貧血で気分が悪く、度々生あくびが出てだるくて眠くて仕方ありませんでした。

モニターから赤ちゃんの心拍が聞こえてきます。元気にしてることを、本当に命綱のように感じていました。

夫が傍にきてくれて、ずっと手を握ってくれていました。

時々声をかけてくれます。

そして私の気をそらせるためか、仕事であった出来事を話してくれました。

先日仕事で飲んでたら、付き合いのある人が、若い女の子を連れて飲みに来てばつが悪かったという話。

なんで今この話なんだろうと正直思ってたけど、普段はあまり人のうわさ話とかしない夫が、面白おかしく一生懸命に話してくれて、私への心遣いを感じていました。

笑いながら、、、でも気持ちが悪くて眠い。

何時間そうしていたんだろう。

時々、看護師さんが点滴を確認したり、私の様子を見に来てくれました。

夫が「すごく眠くなってきた」と言いました。

深夜に車で小一時間かかる病院まで走ってきてくれて、どんなに心配しただろう。

ずっと心配して、でも私を安心させるためにそんな素振りは見せず、むしろ私の気がまぎれるようなことを言ってくれて、本当に疲れていたと思います。


朝食が運ばれてきて、ああもう朝だったんだと思いました。ずっと真夜中にいて、時間が永遠に暗闇にあるような感覚でいたから。

夫が朝食を見ながらメニューを言ってくれて、「何が食べたい?」と聞いてくれます。

全然お腹がすいてなかったけど、口の中が薬の影響か変な味がして気持ち悪かったので、「何か飲みたい」と言うと、看護師さんに聞いてくれて、病室から水筒を持ってきてくれて、ストローを使って飲ませてくれました。

口が少し潤いました。キウイを二口くらい食べてみました。

何かするとまた出血が始まりそうで、怖くてあまり動けませんでした。


しばらくすると当直だった女医さんが顔を出してくれて、

「今後のことは、今日来られるT先生からお伝えします」とのことでした。

T先生は、両親が面会に来てくれた際に、丁寧に説明等をしてくれた物静かで温和な先生だったので安心しました。


沢山出血したし、今は一時的に止まってるけどどうなんだろう。

妊娠継続できるのかな。。不安過ぎて、それ以上に余計なことを考える隙間はありませんでした。


つづく


これまでの経過です。


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