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失業手当300日受給中の生活

「失業手当を300日受給した話」で書きましたが、私は統合失調症を発症したことにより就職困難者になりました。
今回は受給中の約10ヶ月の生活について書きたいと思います。


1.退職

長く勤めた職場でしたが、昇給一切なし、ボーナスは3万円というブラック環境に嫌気が差し、
引っ越しをきっかけに心機一転転職しました。
ところがその新しい職場でトラブルがあり、1ヶ月で退職を決意することに。
しかしなかなか辞めさせてもらえず、揉めに揉めたストレスから統合失調症を発症してしまいました。

2.ハローワークへ

なんとか退職できたものの、在職中に手続きが必要な傷病手当をもらうことはできません。そこまで頭が回りませんでした。
主治医と相談の上、治療しながら失業手当をもらおうとハローワークへ。
そこで統合失調症であることを相談すると、
就職困難者の制度を説明されました。

3.診断書提出、受給開始

再び主治医と相談し(もともとはパニック障害で通院していました)診断書を書いてもらえることに。就職困難者と認定され、300日の受給が決まりました。

受給開始してすぐに3週間ほど入院、その後は生活リズムを整えるためデイケアに週2〜3日通っていました。
就職困難者は月1回の求職活動で認定されていたので、割と自由に過ごすことができました。
ハローワークのセミナーに参加したり、就職相談を受けたり。

私の失業手当は月に16万円程でした。
計算上は、贅沢しなければ多少手元に残るかな〜と思っていましたが、実際は全然残りませんでした。
やっぱり自分で働いたお金じゃないと貯金なんてできないですね。時間があったのでちょくちょく外食したり、買い物したりして失業手当を使い切っていました。
現在の方が手取りの給料は全然少ないですが、なんとかやりくりできてます。

4.バイトを始める

陽性症状(幻聴、妄想)が落ち着いて来た頃、もともと働いていたブラック職場にバイトで復帰しました。

医療従事者としてクローズ就労するわけにはいかず、就職活動で問い合わせしたところはすべて断られてしまいました。病気さえなければ仕事には困らないのですが…

落ち込みながらダメもとで以前の職場に相談したところ、理事長から許可が出て仕事に戻ることができました。(ブラックなので資格持ちなら誰でも大歓迎なんです)
短時間バイトしながら残りの失業手当を受給し、300日の期間が終わりました。

自由な時間があるとどうしても不安や孤独が強くなってしまうのでデイケアに通えたのは良かったと思います。
同じ統合失調症のメンバーとのディスカッションの時間もあったし、スタッフさんとの面談で励まされることも多かったです。

今思えば、新しいことを勉強するとか体力をつけるとかもっと有意義な過ごし方もできたかなという気もしますが、当時の私には通院とデイケアが精一杯の300日でした。


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