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なぬっ、「電車遅れて困るー」人には仕事を頼めないですと?

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noteでのぼくの知り合いなら、たいてい知っているだろうとは思うのだけれど、「歯痛に肴」さん(仮名)という作家がいる。

ここで仮名を使うのは、今回肴さんのtweetを取り上げさせていただくからだ。

ネット上にはいろーーんな人がいるので、ぼくのような「おかしな空気」を吸っている人間は、範囲分け(ゾーニング)を間違えてやっかいなことになっちまうような経験を、何度となくやってる。

肴さんがここにネット名を出されて困るとは、あまり考えられないのだけれど、遠い昔、まだウェブのウェの字もなかったころ、自分の個人情報をfjで明かされて不愉快に思ったこともあるもんだから、一応の配慮とともに、冗談も兼ねて、この仮名を使わせてもらうことにしますよ、「歯痛に」さん。

で、ここからが本題なんだけど、その肴さんのtweetってのは、『「電車遅れて困るー」といったtweetのどこが悪いのかしら』みたいな話でしてね。

「漫画家や小説家も含めて、表現者は読者を意識しないtweetをすべからず」っていう、編集者の立場からの主張がもとの話で、だから『「電車遅れて困るー」はダメ』ってことになるんだけど、まあなんとも、アメリカ式マーケティング全盛の時代を象徴する考え方に思えます。

これを読んでくださってるみなさんは、たぶん肴さん的に「何がダメなのー」って感じる人が多いんじゃないかしらね。

だってネット上の表現なんだから、どこに何を書こうと自由でしょう。中島みゆきのオールナイトが嫌いな人は、中島みゆきに音楽の仕事を頼まないのかね? んなわけないでしょ。

というか、肴さんからしたら、「電車遅れて困るー」はきちんと読者を意識してるってことかなと思うんだけど。

でも、実はこの話、もう一段、深まっちゃうところがあって、大もとの話は『「電車遅れて困るー」はダメ』っていうんじゃなくて、『tweetでひどいことばっか書いてる人には仕事たのまない」って話なんだよね。

こうなってくると、いよいよ空気の深読み合戦で、「ひどいこと」って何なのよって話にもなる。

ぼくだって、あからさまな悪口を見かければいい気分はしないし、そういうのをどんどん書けばいいとか、けしかけるわけじゃないけれど、そんなお行儀の良さばかりを大切にして、人生たのしく生きられるんなら世話はないよなー、とか思っちゃうんですよね、ひねくれものの人間なもので。

もちろん、編集者といってもいろんな人がいるし、編集の分野によっても考えは違うでしょう。現に肴さんは、note運営の「おすすめの小説note」で紹介もしてもらってるんだから、まったくオーケー。

わざわざtwitterまで使ってお行儀の良いプロモーションなんかしなくたって、好きなものを書いていれば、それが一番楽しいはずで、それが充実していって時代の波に合うならば、きっと誰かが見つけてくれるはず。

一方でぼくは、プロモーションも否定しませんよ。自分の表現がまずあって、その上でのプロモーションなら、したい人やできる人はどんどんやればいい。

ようは、表現者にしても、編集者にしても、「プロモーション」を優先しちゃあ、おしまいじゃないのって話。

まあ、そんなのぼくが勝手におしまいと思ってるだけだから、それがあなたの生きる道ならば、どうぞどこへなりといらっしゃってくださいねってことだけどもさ。

ロクに自分の表現もできてない人間が、こんなこと書いても説得力ないことこの上ないんだけど、せっかくnoteで楽しく表現をしてるみなさんが、間違った「プロモーション」の道にうっかり誘われたりしないよう、多少なりとでも参考にしていただければ幸いみたいなことで。

「あー、ネパールのルンビニは、殺虫剤かなんかがよく効いてて、化学物質過敏症気味のおれには、体おもくてかなわんなー」と最後にさえずって、この記事の幕引きにしますわ。

てなことで、みなさん、ごきげんよーーっ。

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