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茫洋流浪

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宇宙のど真ん中で、いつまでも今、言の葉を紡ぎます。
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#俳句幼稚園

[俳諧さんぽ] 博多より熊本へ向かう道にて

一昨日成田山に詣で、昨日成田から福岡空港へ飛んだ。

そして、車を借りると太宰府天満宮へ初めてのお詣り。

今日は義母のお見舞いで熊本へひた走る。

雨の九州道を、何年ぶりかの高速運転に緊張しながら、頭のなか句を推敲した。

茶所の八女(やめ)の辺りで雨が激しく降り、墨絵の山並みを遠く臨んだ。

景色の美しさに見とれながらも、雨よ止んでくれと、運転手は思った。

肥後めざし緑煙(けぶ)れる雨はやめ

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太宰の死を想う

さっちゃんもお空で笑え桜桃忌 #極短詩返信 #俳句幼稚園

垂直居士さんのこちらの記事を読んで、今日が太宰治の命日・桜桃忌であらことに気づいた。

苦悩の果てに自死を選んだ太宰の冥福を祈る。

なお、太宰とともに玉川上水で入水してなくなった女性のあだ名をすたこらさっちゃんという。

太宰と親しかった坂口安吾夫人・坂口三千代の「クラクラ日記」を読んで、ちょうどその名を見たばかりのところであった。

麦の秋かぜ - 俳句のお話

麦の秋かぜ - 俳句のお話

山頭火を読み、芭蕉を知ると、俳句の核には禅味があることが思われます。

しかし、芭蕉の言う句位の高さを、浮き世を越えた禅的な味わいとして表すのは極めて難しいことです。

その境地には到底至らないものの、見聞きする風景の中に幾分かでも無常の彼方を切り取ってみようと、今日も句作を試みております。

  照る陽射し麦の秋かぜ野を撫でて (としべえ拝)

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[本日の読書]

「還って来た山頭火」立

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