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走り続けた2年間

サッカーのコーチとして初めて密にかかわった学年の卒業の時が来てしまった。
振り返ると、激動の2年間だった。
サッカーを始めたばかりの選手が多く、なかなか試合に勝つことができなかった。
市内大会でもなかなか結果が出ず、悔しい思いをしてきた学年でとにかく勝たせてあげたい気持ちが強くいろいろなことをやった。

・試合映像を編集してチームの課題をチームに共有
・選手1人1人に面談を行ってチームの課題についてや個人の課題、要望など  
 を聞いた
・マリノスvsシティの試合をチームで観戦
・選手1人1人に合った練習メニューを考えて動画で紹介
・プロの試合を切り抜いてオフザボール、オンザボールのイメージを見せた
・チームの戦い方の共有
・大事な大会前にモチベーションビデオの作成

などなど私ができることはすべてやった。
今年のとある大会では、32チーム中ベスト8、招待大会準優勝が3回ほどと結果が出てきた。
今年、選手の成長をすごく感じられた1年だった。
できることが増えたこと、負けたくないという気持ちが出てきたこと、守備の時に最後まで寄せることなど頑張ってくれた。

卒団式前最後の招待大会では、格上のチームしかいなかった。
私は、「今日は、監督のためにプレーしよう。これまで、練習試合の日程調整、重要な大会の会議の参加、練習場所の確保、合宿の調整などなど選手のためにこんなにしてくれた。感謝の気持ちをもってプレーで返そう。」と話し、初戦を迎えた。

初戦は、試合の入りはよくなかったもののいつも以上に選手の気持ちが前面に出ていて2-0で勝つことができた。
2試合目は、攻守で頑張っていましたが試合終盤にセットプレーで失点してしまい1-2で敗戦してしまった。

3試合目は、自チームの招待大会で優勝しているチームとの対戦。
守備の確認と試合終了の笛が鳴るまであきらめないことを試合前に伝えた。
カウンターと前からのプレスでボールを奪えて2得点することができた。
ハーフタイムに、攻撃的なメンバーにして「ダメ押しゴールを奪ってこい!」と伝えた。
後半に、相手がかなり激しく守備をしてきたがFKから、ダメ押しゴールを決めてこいと送り出した選手が追加点を決めて3-0にした。
追加点を決めてから相手の守備の激しさが増して荒れた試合になっていた。
そのためか、いつも冷静な選手が、かなり感情的になっていた。
コーチとしては、勝ちたいという気持ちが前面に出ていて守備が激しくとてもうれしかった。
時間がたつにつれて激しくなっていったため、私がベンチから「勝っているのは俺たちだから落ち着いてプレーして!」と声をかけた。
試合が終わって、3-0で勝つことができた。

最終試合は、今大会全勝しているチームで大差で勝利しないと優勝できない状況だった。
前半に、CKから失点してしまった。
しかし、前からのプレスからボールを奪い得点することができた。
1-1で折り返し、ハーフタイムに「卒業前最後の試合力を出し切ってこい」と守備の修正を伝えた。
DFとGKのコミュニケーション不足で失点してしまい、その数分後カウンターから失点し負けてしまった。
選手は、力を出し切ってくれた。
悔しい気持ちでいっぱいだった。
本当に勝たせてあげたかった。

次の日の卒団式・・・
私は、我慢していたが少し泣いてしまった。
「2年間コーチたちについてきてくれてありがとう。優勝させてあげられなくて申し訳ない。でも、昨日の試合であんなに頑張ることができるなら何をやっても成功すると思う。次の環境でも頑張って!俺は、君たちの永遠のサポーターだよ。」


ps.卒団生ロスで数日間キツイかもね。


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