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つむじ風(バーに行かなければ)

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餃子の王将下北沢店は、下北沢のランドマークになっているみたいです。10年以上も前から南口商店街の先にあって、下北沢住民であれば一度は行ったことがある店で、周辺のお店の場所を他の人に伝えるときに「王将の手前、左側の建物の3階」という感じで伝えると、ほぼ正確に位置が伝わります。今回お邪魔したバー、つむじ風はまさに「王将の手前、左側の建物の3階」にあります。場所がわかりやすいんですね。さらにはバーの道に面した窓が全面ガラスになっているので、マスター曰く、窓際の席を取っておけば待ち合わせの時に相手がバーの場所を知らなくても「王将まで来てくれたら呼びに行くから」と言って、上から相手が来るのが見えるので便利、なのだそうです。

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つむじ風は店内にレコードが並ぶ本格的な音楽バーでありながら、飲み物の値段設定が抑えられており、おいしい食事も楽しめるという、とってもアットホームなバーです。僕、下北沢で何が一番好きかって、こういう一見コアな音楽のお店でも、日本人で僕らの世代なら誰でも知っているようなわかりやすい音楽も普通に流してくれるっていうところなんですよね。昨日は山下達郎のあと竹内まりやってお願いしても、問題なくかけてくれました。昔はクラブとかに行くと、DJは5曲中4曲は自分の好きなコアな音楽をかけるんだけど、1曲はみんなが知ってる曲を入れてくれて、それでフロアが盛り上がるっていう感じで、それでも良かったんだけど、もうクラブでエキゾチックな気分になりたい歳でもないし、知らない曲ってちょっぴりストレスなんだよね。だったら、10曲中10曲、知ってる曲かけてくれるようなところでもいいよねって「じゃあカラオケ行けよ」って言われそうだけど。

ウチの姉も昔、皿回してたことがあって、90年代だよね。それで二人で姉貴が済んでた吉祥寺の地下のしょぼいバーに行って、シャニースとかかけてもらってたんです。ニュージャックスイングとか好きで。


その時の店のDJが言ってたんですよね。やっぱり皆知ってる曲がかからないの盛り上がらないって、本当に自分の好きな音楽だけかけていられれば自分は楽しいんだけど、それって皆にはわかってもらえない。当然ですよね。飲食店もそうじゃないですか。料理の名前聞いてどんなものかイメージできないものは注文しないですよね。本格四中華料理の店で鳝魚意麵と担々麺とがメニューに並んでたら、ぜったい担々麺選ぶじゃないですか。


下北沢のお店は何というか、そういう世の中の大多数であるはずの僕ら音楽素人にすごく優しいんだと思うんですね。そして、このお店は下北沢のやさしさのエッセンスが人の形になったような優しいマスターと、わかりやすい立地と、全く構えなくてもいいメニューとで、本当にやさしく迎えてくれます。わかりやすさってやさしさだと思うんですよね。良いバーだと思いますのでぜひお見えください。このお店に来ればやさしさチャージができる…かもしれません。

つむじ風
https://r.gnavi.co.jp/59bexz9b0000/?sc_cid=ptg_rtop
ジャンル:喫茶店
アクセス:京王井の頭線下北沢駅南口 徒歩3分
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-1-8 サンコービル3F
周辺のお店:ぐるなび 下北沢×喫茶店・軽食
https://r.gnavi.co.jp/area/aream2207/lightmeal/rs/?sc_cid=ptg_rs
情報掲載日:2020年2月23日


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