テンピカバル（バーに行かなければ）
このお店は僕のいつものジョギングコース沿いにあって、しかも別の店の飲み友達も通っているということだったので一度は行ってみたいと思っていたところなんですよね。それで今回ようやくその方に連れて行っていただきました。やっぱり、人に連れて行ってもらうというのが、最初は一番ですよね。薦められた本はなるべく読むようにしているし、薦められた映画も見ます。けど、「このバーは行ったほうがいい」って言われたら、どんなに遠くても必ず行くようにしたいですね。
営業日は何と土曜日のみ、午後6時から。ちなみに、土日の昼はマスターの奥様と娘さんとが喫茶店を回しているようですが、東北沢駅前1分のこちらのお店（便宜的に1分と書いているが、おそらく30秒かからないだろう）の好立地であるにもかかわらず、平日は使っていないらしい。
このバル、開店は去年の5月らしく、自分が下北沢に越してきたのと同じタイミングということで。内装なども全部マスターがご自身で作られたとのこと。4階建てのマンションの1階（面している通りからは半地下くらいに見える）のベランダの部分が入り口になっていて、そこから客室に入れる構造になっています。
マスターは平日は学習塾を経営されておられるらしく、塾経営はその道40年のベテランだそうです。僕も塾のバイトや家庭教師などもしていたこともありますが、子供に勉強教えるのって本当にストレスフルなんですよね。それを40年やられていたというのは本当にすごい。しかも、40年前って1980年だから、僕らベビーブーマーがいたころから、バブルきて、それがはじけて、少子化って言われるようになって、大きな地震が2回もあって、サリンもあって、センター試験ができて、廃止されてってことですからね。今や全入時代と言われ、かつて業界最大手だった代々木ゼミナールも縮小を余儀なくされたわけで、これだけものすごい変化がある中でサバイブしてきたっていうのがすごい。
このテンピカバルは、そういうマスターの人生の楽しみとして回しておられるようで、宴も進んできますとマスター自らも私たちとご一緒してくださり、今やあまり吸う人もいないだろうPeaceを燻らせ、マスターの哲学を我々若者に語ってくださいます。マスター曰く「人生はダイナミズムだ」とのこと。まさに、これだけダイナミックな学習塾業界において事業を展開してこられた、実績十分の経営者のお話を、たっぷりのおつまみとビール2本で2000円以内で傾聴することができるわけです。これは変な週末MBA講座に行くよりも、よっぽど価値のある講義だと思います。
ちなみに昨日もこの本を薦めていただきました。
ちょっと前に話題になったこの本ですが、早速Kindleにダウンロードしてしまいました。また書評を「書かなければ」。
というわけで、意識高い系を自称するあなた。毎週土曜日の夕方、知的な会話と経営戦略のディスカッションに興じてみませんか。ドラッガーを凌ぐ経営の経営学の大家から素晴らしいビジネスの、そして人生のヒントを得られる…かもしれません。
テンピカバル
http://tenpica-bar.blog.jp/
アクセス：小田急線東北沢駅南口 徒歩1分
住所：東京都世田谷区北沢3丁目7-3
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