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20230216-19_何処かに参る 1

 JALのマイルが少し溶けそうだったので、「どこかにマイル」に申し込んでみた。
 4つの目的地の中からどこが当たるかわからない代わりに、往復6,000マイルで特典航空券と交換できるというもの。1日の再試行回数に制限はあるものの、目的地候補に自分の行きたいところが揃うまでトライできる(どうやっても揃わない場合もある)。
 候補になったのは、札幌、花巻、新潟、熊本の4つ。実のところ、岡山からだと熊本は直接新幹線で行ったほうが早いんだが、ネタ枠としてw

 申し込んだ翌日には行き先決定の通知が来たけど、メールには行き先書いてなくて、指定されたJALのサイトに飛んでも書いてなくて、更に指示に従って特典航空券の予約を確認するとやっとどこに当たったかが分かるなかなかの焦らしプレイw
 決まったのは、いわて花巻空港。出発日までは2週間切っていたので早速プランを考える。まずは宿だ。温泉には行きたい。あと、岩手は(北海道の次に)広いのでどこを回るか。温泉連泊も悪くはないが、四半世紀ぶりの東北、しかも冬に訪れるのは初めてなのでいろいろと行ってみたい、などいろいろと考えて、花巻の温泉と盛岡のホテルを手配。細かいところは後から詰める。

 迎えた出発日当日。寝坊することもなく7時台のこだまで新大阪へ。おとなび割引を使えば片道3,670円。新大阪からはリムジンバス。渋滞により15分ほど遅延。そこは織り込み済みで予定組んでいるので問題ない。
 保安検査で今まで大丈夫だった裁縫セットのハサミがひっかかった。放棄せずに済んでよかったけど、次から気をつけよう。通過しても30分以上搭乗までに時間があったので、一杯引っ掛けてもよかったんだが、大人しく読書をして待機。
 10:50、定刻通り出発。前日晩に空席状況を確認して、隣に人がいない席に変更をかけておいたので、目論見通り隣なし。途中、富士山も見えた。窓の汚れにピントが合ってしまって撮影しにくかったけどw 12:10、定刻でいわて花巻空港に到着。

機内より南アルプスと富士山

 到着して、花巻空港駅を経由して盛岡に向かうアクセスバスの接続はあるのだけど、空港駅到着の1分後にJRの上り(花巻駅方面)の電車が出てしまう。5分も停車しているのに…。その次は50分後なので、流石にそれはない。空港や空港駅周辺のバス停の時刻も調べてみたが、どれもタイミングが悪い。以前は、空港と花巻駅を結ぶ路線があったみたいだけど、余程利用者が少なかったのか…。
 致し方ないのでタクシーで花巻駅へ。うっかり新花巻に連れて行かれると大変なので、「在来線の」と念押ししたw 所要時間10分ちょいに2.5kは少し痛いが、50分待ちよりはいいだろう。駅のコインロッカーに荷物をパージして目指すは蕎麦屋!花巻といえばわんこそばが有名だけど、今回はゆったり蕎麦前で昼酒をキメる。そう、列車待ってたら昼営業が終わってしまう!
 15分程歩いて(路面はほぼ完全に除雪されていた)、到着したのは1904年(明治37年)創業の老舗「嘉司屋」。お昼のピークが過ぎて店内にはほとんど人がいないタイミング。これなら気兼ねなく昼酒が楽しめる。きりこみ(ここではイカの塩辛)、天婦羅盛り合わせに、川村酒造「酉与右衛門(よえもん)」の特別純米をひや(常温)で。飲食店にしか卸してないものらしい。程よい酸味とすっきり感で塩辛にも天婦羅にもいい感じ。続いて同じ酒蔵の「南部関」をひやで。こちらは、よりガツッとくる感じ。〆は、ざる蕎麦で。40分程の滞在でサクッと満足(*´Д`)


 来たときとは別の道で花巻駅まで戻る。宿の無料シャトルバスの時間まではまだ1時間以上あるが、路線バスがいいタイミングであったので、もう宿に行ってしまおう。宿の周辺を散策したいし、混む前にお風呂に入りたい。40分ほどバスに乗って、花巻南温泉郷 鉛温泉「藤三旅館」へ。昭和16年建築の総欅づくりの本館に宿泊。


 チェックインで身分証明とワクチン接種証明みせて旅行支援適用。地域クーポンももらう。部屋は、渓流側の7畳でバス・トイレはなし。溢れる昭和感。エアコンとは別にFFヒーターがあるのが寒冷地らしい。既に布団敷いてあった。部屋食じゃないし、こちらもその方が気が楽だ。時刻は15時。最初のシャトルバスが到着するのは16時過ぎ。夕食は18時。余裕はあるので、まずは旅館周辺を散策。



 軽く雪が降っていたが、坂道は温泉のお湯を流して融雪していたので、特に問題なく歩いて回れた。身体も冷えてきたので、早速お風呂。男女別でいつでも入れる「桂の湯」。あまり広くはないが、渓流側に露天風呂もある。先客が多少あったが混み合うほどでもなく(夕食前の時間帯で洗い場が使えるのはここだけなので、シャトルバス到着後は混むと予想)。続いて、日本一深い自噴天然岩風呂「白猿の湯」。要するに、湯船の底から直に温泉が湧いている。平均の深さが1.25mあるので、立ったまま入る。これは初めての不思議な感覚。ちなみに、混浴だけど女性専用の時間帯があるので実質男女別。
 風呂上がりにラウンジでビールでも飲もうかと思ったけど、旅館の人いないし、セルフで飲めるようになってはいたけど、誰もいないのは衛生面で不安がある。うーん。ちょうど渓流側の席に先客もいたので、そそくさと退散。部屋で缶ビールw


 夕食は、花巻産白金豚のごぼう鍋。他10品ぐらい。お酒は岩手最古の酒蔵、菊の司酒造の「七福神」(元々は花巻の酒造所が作っていた銘柄だそう)をぬる燗で。このごぼう鍋がよかった。醤油ベースの出汁が美味しく、豚の甘みとよく合ったし、日本酒のアテにちょうどよかった。ボリューム的にもちょうどよかったし、どれも美味しくて満足した(*´Д`)


 部屋に戻りしばらくすると、雪が止んで星が見えるようになっていたので撮影。部屋の電気を消しても写り込むので、仕方なく外窓も開けて撮ってたけど、寒い!>< FFヒーターで暖を取りつつどうにか。それから、お風呂に行っている間にインターバル撮影を仕込んでおいた。
 お風呂は、展望半露天風呂の「白糸の湯」。流石にこの時期は温泉に入っていても窓を全開にする人はいない。少しだけ開けてみたが、無理w 大人しくそっと閉じた。ゆっくり温まって、風呂上がりはおびあ!仕込んでおいたインターバル撮影は、200枚くらいだったので、あまり仕上がりは期待できないかな…。ずっと窓開けておく訳にもいかないので、致し方なし。朝早かったので、早めに就寝。


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