masuda toshiya

デジタル陶芸家の増田敏也です。 デジタルなイメージをやきもので表現した立体作品を制作…

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デジタル陶芸家の増田敏也です。 デジタルなイメージをやきもので表現した立体作品を制作しています。 デジタルデジタル言うとりますが、本人は至ってアナログな人間です。 https://masutoshi117.jimdo.com

最近の記事

意識していること

最近思ったことを書いていこうと思います。 私がやきもので制作を始めたのが2003年、26歳のときでした。 「デジタルをモチーフにした立体作品を制作したい」というざっくりとした気持ちを学生時代を終えた頃から持ち始め、そこからコンセプトを整理したり詰めたりしながら今に至るわけですが、その当時から意識していたことがあります。 それは、「自分の年齢±10歳をメインターゲットに据える」ということでした。 別にこの年代以外を相手にしないとか、そこにだけ売れれば良いというとかそうい

    • 個展が終わって

      2020年8月21日〜9月26日まで、京都の三条にある現代美術 艸居で行われた個展が無事に終了しました。 コロナの影響や真夏の京都という強烈な暑さの中、人は出てくるのか?など不安要素だらけの中開幕しましたが、蓋を開ければ多くの方々に見に来ていただき本当にありがとうございました。 関西以外の他府県からお越しになられる方も結構いて、驚くことが何度もありました。 こういうご時世だから「是非来てください!!」みたいなことが言い辛い空気がある中、作家からしたらこのためにずっと準備

      • 個展は楽しい

        普段あまり芸術に関わっていない方とお話しすると、 「個展とかされてるんですか?! すごい!」 みたいなことを言われる方に出会うことも稀にあるのですが、こういう世界に足を突っ込んでいる身からすると個展することは何ら普通のことだし、してない方が何かとややこしい気がするわけです。(「なんでしないの?」とか言われたり) 正直、個展したいと思ったら作品があれば誰でも出来ます。 一番手っ取り早いのは、貸しギャラリーで展覧会期間にかかるレンタル料を支払って行うスタイル。 1週間単

        • きっかけ作り

          10年ほど前までは、作品を発表するためにはポートフォリオを持ち歩きギャラリーに行った際に「こういうことやってます。」等々言いながら自分を売り込んでみたり、芸術関係者や作家が集まる場でそういう話をしたりなど、今で言うアナログな方法で自分の活動を宣伝していたりしていたわけですが、今ってネットでどんどん個人的に宣伝も出来るし、他者の目に触れるきっかけを作ると言う意味ではとても便利な時代だなぁと心底思うわけで。 例えばTwitterとかでバズったりなんかすれば、数千数万という人に自

        意識していること

          技術はあるに越したことはない

          今回は、ちょっと技術(技巧)について個人的な考えを書いてみようかと思います。 最初に絵であれ立体であれ、何かを表現しよう・作ろうと頭の中でイメージしているものを出力する際に、それに伴う技術や知識は多少必要になってきます。 最初はなかなか思い通りにいかずモヤモヤするものだし、最初から上手く出来ることの方が少ないので何度も作り続けることで技術面は確実に上がっていく。 試行錯誤して繰り返しやることで徐々に技術も上がっていき、思い描いているイメージを具現化出来ていくという感じで

          技術はあるに越したことはない

          陶芸らしさとは

          「これを焼き物でやる理由は?」「陶芸らしくない」 こういうお言葉を多分西日本一言われてきたのではないか?と思うわけですが、まぁそんだけ言われていりゃそういうことに対して人一倍考えたりもするものです。 そもそも自分の作品を陶芸で表現しようと考えた時から自分の中では陶芸でやる理由があるし、従来の陶芸のイメージとは違うものを作るというのはわかっていたわけですので、こういうことを聞かれることは承知の上でスタートしていました。 が、いざ発表し始めるとその意見は想像以上に多く飛んで

          陶芸らしさとは

          産声をあげる

          26歳の春、素材を金属から陶芸に変えてみようと思い始めたはいいのですが、いざ陶芸で作品を作るとなった際また別の問題が頭を駆け巡るのでした。 陶芸と一言で言っても表現技法がいくつかあって、どのやり方が自分の作りたい形を作るのに適しているのかとか、そもそも陶芸初心者のような自分が今から作品制作するのにどれを選ぶのかということを考えました。 まぁ別に最初から技法を選んで作らなきゃいけないわけではありません。 大学などではいろんな技法を一通り学んだ先に自分の表現に適した方法を自

          産声をあげる

          金属から陶芸へ

          前回の続きを書いていくわけですが、今回は私が陶芸を始めたきっかけについてのお話です。 自分のプロフィールなどから、「なぜ陶芸を始めたのですか?」とか「なぜ金属工芸から陶芸を?」という質問をされることがあります。 大学卒業後も大学の副手として勤務しながら金属を使った立体作品制作をしていました。 こういうのとか こういうブロンズ鋳造作品等を作っておりました。 一応こういう作品を作る際に考えていたのは、映画「マトリックス」のような立体視したデジタル映像表現をイメージしてい

          金属から陶芸へ

          デジタル陶芸家・増田敏也です

          どーも、はじめまして、増田敏也です。 デジタルなイメージをやきもの(陶芸)で表現した立体作品を制作・発表してます。 Low pixel CG「スーパーアイドル」/ 2017 / ceramic ↑こういうの 肩書きは何ですか?みたいな事を聞かれると、低解像度なCGをモチーフにしているのもあるので、「デジタル陶芸家」と名乗っております。 ※細かい略歴等はHPを見てください。 今回初noteということもあるので、自己紹介みたいなことを書いていこうかなぁと思います。

          デジタル陶芸家・増田敏也です