アップダイク 詩抄 (3) Translated by Toshiya Kawamitsu
骨の山
わたしのおじさん 半袖で
となりの牧場 南 西
鳥 牛 豚を さばくのは
食べていくため あの丘は
花と 骨 骨 おおわれて
雨に洗われ いとおしい
白の太陽 色彩は
みどり 群青 黄色 茶色
しずかにしてはいられない
リングは かちり と 音もせず
囚人たちの肋骨は
複雑怪奇 旋盤の
刃 がたがた 越えていく
螺旋 まきこむ ドアのノブ
棒と とめがね 月と 月
空想上の生物に
ほんの少しの 平面と
半円形の校庭を
誰にも分かりはしないはず
つやつや レンズ また 苦悶
まるで 雨傘 くるくる と
鍵穴に さす さびた 鍵
永遠 もとめる 方程式
こんなにあざやか 旗 たれて
バルコニーから 旗 たらし
A Modest Mound of Bone
Translated by Toshiya Kawamitsu
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