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【通信講座】 小説「レンタル猫の手」 質疑応答①

書き直してみました。修正の方向性は、間違っているでしょうか。
また、「設定そのものを書こうとしている」という過ちに気づくために、私に必要なものはなんでしょうか。
逆になぜ気づかないの?って感じでしょうか。すみません。

ただちに加筆修正した、その意気やよし。
やっとこれを小説としてアドバイスすることができる。



気がつくと医務室にいた。トイレで二時間も倒れてしまっていたらしい。ミケの言うことが現実になっていく。純粋にこわくなった。
早退を言い渡された私は、雨のなか、ふらつく足で「レンタル猫の手」を探した。

 だからお願い。触らないで。私は猫に懇願していた。
「そうしたら、お客さん、ずっとくたびれ続けますよ」
「だって、せっかく綺麗に整えたんだもの。完璧に、できたんだもの」

はじめに助けをことわるところはいい。
しかし、自分で「レンタル猫の手」を探すのは、まだ弱い。
ぎりぎりのところで、ミケが助けにくるのでなければ
結局、本質的に変わりはない。

歯医者に歯をなおしてもらった
メガネ屋でメガネを買った
カレー屋でカレーを食べた
という作文

でしかない。
危機、ピンチ、破局、クリフハンガー
とはいかなるものか。
いかなる「変化」がおとずれるのか。
方向性はただしいので
このまま加筆修正していこう。

われわれは
コンフリクト(葛藤)と
その解決
を書こうとしているのであって
設定そのものを書こうとしているのではない。
「コンフリクト(葛藤)」が存在しないシーンは
多くの場合、ただの尺かせぎになっている。

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