見出し画像

【通信講座】 小説「何者になれるか」 講評



あまりにも無色透明な文章なので気味が悪く
無個性であること自体にしかけがあるのかと思ったが
そうではなかった。
タイトル、「皿」もなんらかの伏線で
母が死んだ理由もラストで分かるだろうと予想した。
ミステリーでもホラーでもなかった。
残念でならない。

「しーちゃん」、「Sくん」、「父」
すべての関係性が表面的すぎる。
おそらく「父」との関係性が重要なのだろうが
物語のはじまりと終わりでなんの変化もない。

「しーちゃん」、「Sくん」など割愛してかまわない。
その他のシーンもほとんど必要ない。
いかなる状況をあたえれば
「父」との関係がきしみ、ねじれ、破綻し
あらたな小説風景が見えるか考えるべき。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?