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【通信講座】 小説「常備薬の森」 質疑応答

・良い小説を読めとのことでしたが、先生がお考えになる「良い小説」とは具体的にどんな小説でしょうか。冊数や、読む小説の種類は良いものを読んでいるつもりだったので、よい読み方ではないということなのかと考えました。

・「見聞きし考えたことをすべて書く」に陥りがちなのはその通りだと思います。
そうしないと、リアリティが出ないとか、純文学はむしろそうであるべきという風に考えて、むしろ敢えてそうしてしまいがちです。しっかりとした構成を作り、書くべきパートで書くべきことだけを書けば改善されるでしょうか。


「具体的」には提示しづらい。
私にとって必要だった作品が、あなたにとっても必要なのかは分からない。
たしかに、いい小説、悪い小説というものはなく
いい読み方、悪い読み方があるだけなのかもしれない。
私がいい読み方だと信じているのは
『ナボコフの文学講義』『ナボコフのロシア文学講義』
で展開されている精読。

100年前の私小説、新聞小説ならば格別、現代で
あのような書き方は未熟な作者しかしない。
マンガ、アニメ、ドラマ、映画、あらゆるメディアで
構造的分析をしながら鑑賞してほしい。
いまや、あなたは
単なる消費者ではなく、作者なのですから。

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