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【通信講座】 小説「輝く眼鏡に……」 講評


マジックリアリズム風の小品。
完全に好みのレベルだが、私には少々感傷的すぎるように思う。
辞退されなければ
第3回 川光俊哉賞 佳作 を受賞させたい。
作者の視線がすみずみまで行き届いていて
清新さ、正確さ、ユーモア、叙情(やや感傷)、あらゆる細部が
うれしそうに踊っている。


 ——と。
 転がった遺骸のポケットから、一枚のハンカチが、はみ出していた。
 そこには、間違いようのない、親友の名前が、記されていたのだ。

ここは適当すぎる。



(作者より)
「高校生らしさを評価した」という言葉をとある高校生向けのコンテストで見かけまして、「高校生らしい」小説を、と思い、書いたのが本作です。今までの作品には、「奇妙」なものが多かったのですが、何かもう少し、違った作品を手がけてみたい、という考えもありました(宮本夏次系さんの雰囲気を取り入れようとしてみたんです)。 自分なりに「キラキラ」していたり、「エモ」かったりする作品に、仕上げたつもりでいます。その通りに、仕上がっているか……また、そもそも「高校生らしさ」を求めることに意味があるのか、書き上げた後でふと疑問が浮かびましたので、この2点についてアドバイスいただきたいと思います。

作者の着想を越えた作品になっている。
高校生らしからぬ完成度だとも思う。

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