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川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu
2020年4月24日 14:25
自画像さびた 細い 目 水のなかしずかな 讃歌 銀の蜂ひとひら 灰色 門を出て本棚の上 なつかしくあなたの影をよろこばせ浄化のために 枯れることしたたる種に 鈴 鳴らしサフラン色の面影と浸透していく 春 一夜牛乳 こぼした テーブルで泣いていた ただ あきらめていたまどろむ 踊り子 城のなかまわり つかれて ヒメジョオンやさしい 無音 背のびする 無垢
2020年4月12日 13:18
対岸へはるかな 合図 薄明の線香花火 ただ ふたつ見てはいけない 自画像に光 流れる ひとりごといろどり かすむ 白日に深くて 長い 息づかいあとかたもなく 燃えつきて雨を降らせる ひややかに解読不能の錯覚はなぜか おだやか かたち なくどこへでも 行く 傷つき 不機嫌プラスチックの憂鬱と祝福 モザイク あどけなく暗く 万物 やどる あじさい
2020年4月8日 17:03
百年ピクニック足どり ゆるやか 影 落とすただの風さえ 讃えたいはら はら ひとつ かわき 消えまるでなかったかのように無垢の証拠は見つからずやっと出会えた 虫めがね天使の骨だと だまされて不安はないのに かなしくて境界線に 指紋 つけ背後で 崩壊 雲の峰ベッドの端の つめたい余白返事はいつも 故障中悪夢の夜を数えあげうたがうために 唾棄するために