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カナダはクレーターを使って水力発電をしている

この記事は、株式会社マネーフォワード福岡開発拠点が主催している Money Forward Fukuoka Advent Calendar 2023の21日目の投稿です。
20日目は Rem さんの エンジニア、故郷へ帰る でした。

はじまり

最近、「やはり立派な大人になるためには地球の歴史について理解する必要がある。」と奮起し、勉強のため NHK 地球代紀行シリーズ をメルカリでまとめ買いした廣岡です。

NHK 地球代紀行シリーズ

発行年が1987年ということもあり、長い年月を経て日焼けしてしまっていますが、いい味です。
ページを開くと、形容しがたいあの懐かしい匂いが勢いよく飛び出してきます。
おじいちゃんの書斎が脳裏によぎります。
僕のおじいちゃんは仕事か遊びか目的は分かりませんが、数ヶ月に一度海外に行くことがありました。
その度に、木製のオカリナや、藁のような素材で作られた人形や現地のコインなど、変哲で突飛なお土産ばかり買ってきてくれたことを思い出します。

それと、現地で経験した様々な出来事を僕たちに話してくれました。
今じゃその内容自体は忘れてしまったのですが、話を聞く度にわくわくしたことだけは覚えています。
そんな家庭で育ったので、僕の海外に対する興味は日々膨れ上がり、社会や英語の授業中先生の話には目もくれず、ページの端の方にある、色んな地方の景色を見て回る生徒になってしまったのですが。

駄文でした。
ここからが本題です。

本題

水力発電量における世界ランキングを見ると、カナダは第2位に位置しています。(急
https://www.globalnote.jp/post-3724.html

もちろん気候の多様性や水資源が豊富であることなど要因は多々挙げられるのですが、その一端をクレーターが担っているのです。

そもそもクレーターとは

クレーターとは、あのクレータのことを指します。
餅をついてるウサギだとか、蟹だとか、人間の想像(妄想?)力を刺激してくれる模様を作ってくれている、あの月の表面にあるでこぼこですね。

クレーターはご存じの通り隕石の衝突によって形成されます。
NASA Space Placeのこちらの記事にある動画を見ると分かりやすいですね。

クレーターが形成される過程

地球にもクレーターは存在する

惑星は微惑星同士の衝突によって形成されます。
地球も例に漏れません。
何度も、何度も、何度も、気の遠くなるような、無限とも思えるような衝突を繰り返し、一人前の天体に成長したのです。

なので当然、地球にもクレーターは存在します。
しかし、誕生してから46億年という長い歴史の中で、浸食や土砂の堆積、大陸移動、地殻変動を繰り返し、その身を隠してしまったのです。

しかしこれまで、人工衛星による観測によって100を超えるクレーターが見つかっています。
その中でも一際大きく、壮大なクレーターが存在します。
それがカナダ、ケベック州にあるマニクアガン・クレーターです。

マニクアガン・クレーター

マニクアガン・クレーター

画像を見るとクレーター中央が丘のような盛り上がった地形になっていることが分かります。
これは巨大なクレーターに特徴的な地形で、セントラル・ピークと呼ばれます。

隕石による衝突の衝撃があまりに大きいと、一度くぼんだ地面の底が跳ね返り、持ち上げられます。この過程でクレーターの底部にある岩石が一緒に持ち上げられ中央に小高い丘が作られます。これがセントラル・ピークです。

そしてこのマニクアガン・クレーターの地形をうまく利用して水力発電を行っているのです。

どのようにして、水力発電を行っているのか

画像を見ると、クレーターの外周がリング状の湖のようになっていて、所々で枝分かれし川になっていることが分かります。 普段はこの川をせき止めて、ダムとして利用しているのです。

マニクアガン・クレーターは世界で5番目に貯水池容量の大きいダムで、最大水深は350 m、平均水深は85 m になり、142立方キロメートルの水を含んでいます。 これは学校のプール(幅12.5m、長さ25m、深さ1.35m)約3億3659万杯分の水量に相当します。
計算式: $${\frac{142 \times 10^9}{12.5 \times 25 \times 1.35}}$$

そして電気が必要になったタイミングで、川を解放し、下流にある、ダニエル・ジョンソン・ダム発電所(愛称: MANIC-5) などの発電所に給水しているのです。

おわり

今回はクレーターを利用した水力発電についての記事でした。
地球の歴史、仕組みについての勉強を進めるほど、地球がとても愛おしく感じてきました。
最近は、コンクリートの歩道に、枯れ葉が溜まっている所を見ると「人間に遠慮する必要はないよ、好き勝手やっていいんだよ」という気持ちになっています。
また、自分のできる範囲で環境の保全に貢献していきたので、今度から近所の公園の一斉清掃にも参加してみようかなと思っています。

最近クレータについて勉強を始めたばかりで、坊主頭にやっと毛が生えた程度の並々平凡な知識なので間違えがあるかもしれませんが、ご承知ください🙏🏻

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