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起業したSide & Co.について

時のシャワーの中で、もしかして起業しない人生なのかな?と思ったこともあったけれど、小学生の頃にNetscapeに憧れて始まったビジネスへの想いは、新卒から数えて3社のスタートアップを経て、今日に至った。

Supercellは凄まじい会社で、Side & Co.の起業姿勢を考えるにあたって随所にその顔を覗かせているのだけれど、一方で、ゲーム開発者が王様の会社であるのは事実で、前戦に立ちたい身として、感謝しながらも、待ちこがれた「今」を選ぶために、お別れを告げてきた。

というわけで、裸一貫の脇俊済です。よろしくお願いします。

事業ドメインは、気づけばAppBankからSupercellまで常に関わり続けてきたコミュニティを据えることに。「コミュニティの力を引き出すことで、楽しさと成果を倍増させること」を会社の目的とした。

Side & Co. 会社概要(v0.5)より

コミュニティは、ポテンシャルは高そうだとみんなが感じているのだけれど、どうにもスケールさせるのが難しいという、ビジネス的にとても面白い存在だと感じている。それは、人手がかかってしまったり、ROIが算出しにくかったり、確立された手法がなかったりするからなのだと感じている。

一方で、コミュニティの重要性は至る所で話されてもいる。コトラーのマーケティング4.0ではコミュニティにページを大きく割いているし、入山章栄の世界標準の経営理論でもビジネスネットワーク・人のつながりの章は分厚い。web3のキモにコミュニティがあることには誰も反論しないだろうし、政治の世界でも、マイケル・サンデルを旗手としてコミュニティの価値を重んじる思想であるコミュニタリアニズムの影響力は無視できない。

個人的な経験においても、コミュニティのパワーに助けられてきた。ある意味で必要に迫られて始まったゲーム実況者さんや業者さんとの関係は、共に戦略を議論し、施策を実施する中で、いつの間にかビジネスコミュニティ化していた(ビジネスもコミュニティの思想で作ろうとする癖が僕にはあるらしい)。結果的に、その中での取引も発生しているし、僕自身、そこにいる多くのメンバーに、ビジネスを立ち上げるパートナーとなってもらえている。

情報量で威圧感を出して申し訳ないのだけれど、ここはどうしても言いたかった。創業にあたってどうしてコミュニティを選んだ理由の説明は大事だと思うから。仕事としてやってきたからではなく、コミュニティに鼻息が荒いから事業ドメインに据えるのである。コミュニティはやばい。だからこそ、単純なコンサルティングを越えたサービスを生み出したいと思っている。

最後に会社名。

Side = 脇
& Co. = 仲間とビジネスを作る Company, 事業ドメインの Community

会社名は行き当たりばったり。Sideはシンプルに自分自身のこと。Side = 寄り添って…などの意味も持たせることも考えたけれど、今は小細工はしないことにした。& Co. は当初はなかったのだけれど、side.jp や side.com などのドメインが取れず、sideco.jp がたまたま取れたところから一転して追加。会社名に Co をつけると意外と収まりが良く、会社の目的もうまく表現できていて気に入っている。

そんなわけで、38歳の誕生日と同時に創業です。皆様どうぞよろしくお願いします。



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