コミュニティマネジメントのプロに、今までで一番「嘘でしょw」とSNSを運用してて思ったことを聞いてみました
今回も、コミュニティマネジメントのプロフェッショナル集団であり、企業SNS担当者の副業を支援する新サービス NAVICUS Plus をリリースされたりと超注目企業の NAVICUS の代表武内さん にお話を伺ってみました。
『前回はためになるまじめなお話をお伺いできたので。』
武内さん「はい。」
『ためにならない話を聞かせてください笑。例えば一番笑ったDMとか。』
武内さん「それだったらできる話が一つあります。DeNAの時に、戦国系のゲームタイトルの公式キャラクターを自分でやってたんですね。ツイッターの運用からイベントの登壇から何から何までやってました。」
『なかなか大変なやつですね。』
武内さん「足軽をモチーフにしたキャラクターなので、イベントに出る時は、足軽のお面をつけるところまでやっていました。それこそ、大河ドラマの撮影で使う甲冑をレンタルしたりしていました。」
『すごい!』
武内さん「ラジオに出演して喋ったりする時は徹底して”ござる”調で喋ったりもしていまして。手前味噌ながら、そこそこ人気のあるキャラクターだったんですね。」
『すでに色々突っ込みたくなりますが、まずは伺いますw』
武内さん「その中で、一回失敗しちゃったのが、とある配信に出た時にあのー。結婚指輪をつけてたんですね。」
『はい(何か問題でも...?)。』
武内さん「それに気がついたユーザーさんから、”信じてたのに”ってリプライがたくさん飛んできました。もちろんネタでリプを送ってくる方もいらっしゃったんですが、”私達の気持ちを弄んだんですね”というリプを真剣な気持ちで送ってくる方々もいらっしゃいまして。」
『.....えwwwwww????』
武内さん「あれ...僕はサラリーマンで...DeNAにはいってお仕事をしていただけで...それこそ入社前から結婚してましたけど...もし...かして...”結婚してます”って言っておかなきゃいけなかったんだろうか、と。」
『wwwww』
武内さん「最終的には、すみませんってツイッター上で謝罪しました。」
『面白すぎますw信じられないw』
武内さん「配信中画面をズームにしたスクリーンショットと共に【指輪がついてる】って指摘されたりもしまして。そりゃついてますよっていう笑。もしかしたら衣装的な意味では外した方が見栄えが良かったかもしれないんですが、それを言われると思っていたかと言うと、全く想定の範囲外でした。」
『普通、自分がそういう風に見られてるなんて、一ミリも思わないじゃないですか。それとも、運営してる中で、なんとなく感じてたところはあったりしたんですか。』
武内さん「バレンタインのチョコや、年末年始の年賀状など、色々プレゼントは頂いていました。」
『マジっすか?そんなことあります?少なくとも僕には来ませんw』
武内さん「普段からユーザーさんとコミュニケーションをとっていましたし、リアクションをもらえるという期待があったからだとは思います...。お花を頂いたこともありました。」
『それは、その、え?そんなことありますw?』
武内さん「限られたユーザーさんに支えられてるゲームだったので、日頃から”ユーザーさん本当にありがとう”ということを文字通り言ってたんですね。”この企画も、皆さんからコメントを頂いたから実施することができました、ありがとうございます”というように。」
『でもそれだけではそうならない気が...』
武内さん「一番驚いたのは、初めてテレビCMを実施することになった時に、本当の意味で泣いてるユーザーさんがたくさんいらっしゃったことですね。”俺たちのゲームがここまで来たのか!”というような反応だったと思います。でも、広告やるだけでユーザーさんが泣いてるって不思議じゃないですか。」
『不思議と言いますか、そこまでユーザーさんと信頼関係がある状態というのは聞いたことがありません。素晴らしいです。』
武内さん「実は退職後もちょっとだけ関わってました。ゲームの中に掲示板があり、そのキャラクターのアカウントは生きてました。だから、ログインだけは続けてたんです。このキャラクターがログインしなくなるとユーザーが寂しすぎるだろうなと思いまして。ゲームのクローズが決まってからの二週間ぐらいも、毎日掲示板だけは更新していました。もちろんDeNA側には掲示板だけ回しますとは伝えた上でです。関わってもいないのに”ユーザーとして最後まで戦いましょう”みたいなこともやってました。凄いユーザーさんも喜んでくれて。」
『最後はめちゃくちゃいい話に...。』
武内さん「なので、結婚してたら言わないといけないということで。」
『まさかのオチw』
武内さん「最後にもう一つだけ。実はゲーム内にそのキャラクターが参戦したことがありました。元々は声優さんに声をやってもらおうという話もあったんですが、そこはユーザーさんに嘘をついちゃいけないよね、という話になりまして、最終的には、僕の声を撮ってもらいました。必殺技とか僕叫んだんですよね。”足軽の意地を見せるでござる”とか言ってました。ユーザーさんも”ちょっとうまくて草”みたいな感じですごい楽しんでくれていたのを覚えています。」
『どうやってまとめればよいのかわからないんですが、すごい話ばかりありがとうございましたw』
武内さん「ちなみに引退時のツイートはこちらです」
『濃い...!!!』
(まじめな話はこちら:コミュニティマネジメントのプロに、失敗しているアカウントの典型的な落とし穴を聞いてみました)
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