エスキスの話⑫マーカーでゾーニングを確認

さてエスキスを進めていくと、いろんな案ができてくると思います。それではその先を今回は書こうと思います。


○マーカーでグルーピングを確認

その先とは自分が作ったエスキスと作図がしっかりとゾーニング・グルーピング出来ているか確認する作業です。その作業にはマーカーを使用してください。自分がやったエスキス・作図どれでも構いませんのでマーカーを使って今回の試験で重要になってくるグルーピングなどを確認しましょう。

それでは僕がやっているマーカー例を紹介します。この色で各部分・部門を色分けしていきます。
コア:オレンジ
エントランスホール・各階ホール:イエロー
管理部門:ブルー
プール関係:紫
その他の部門毎に色分け:茶色・ピンク
吹抜:その他の色

次に色分けのルールとしましては
・同じ部門の要求室がまとまっている部分は一つとする
・廊下は塗らない
・ホールは廊下に接続するまでとする
・機械室や備品庫・倉庫などの管理用かその部門用なのかわからない場合はとりあえず二重で書いておく
・コアは階段とEVを一緒に囲む

さて今まで課題を色んな所から仕入れてきていると思いますが(わからない人は下のリンクを見てください)

その中に解答例があると思います。
まずはその回答例をマーカーしてみましょう。最初はどうやって良いかわからない人はコピーしてやってみましょう。(多分譲渡しなければコピーは問題ないはず)
そして次に自分の解答を。

そして出来上がった物を見比べてください。
見るべきポイントはまず
・コアの位置
・ホールの形状
・色のまとまり
・吹き抜けの位置


まずコアの位置関係をしっかり見ておいてください。コアの位置をしっかりマーキングしておくことで2方向避難をしっかり取れた計画がどうすれば出来るか読み取りましょう。

そして次にホールの形状。歪だと各部門への視認性がよくありませんし、印象もよくありません。

次に色分け後を見て部門毎に設定した色がまとまっていなかったり、同じ色の中に異なる色がポツンとある時は注意してください。(※役割上問題ない場合を除きます。)グリーピングが出来ていない可能性があります。

最後に吹き抜けの位置です。
今回パッシブが求められているので、日が入らない状態になりやすいホールに吹き抜けがあると照明エネルギー削減につながります、その位置を確認しておきましょう。

まずこのぐらいを目処にマーカーをしてゾーニング・グルーピング・利用者動線・2方向避難がしっかりとできた建物を目指しましょう。


それでは今日のまとめ。

○マーカーでグルーピングを確認

○コアの位置・ホールの形状・色のまとまり・吹き抜けの位置を確認し、安全で使いやすい計画を目指す

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