エスキスの話③メインは何か。
敷地の使い方・建築可能範囲・グリッド候補の選定とエスキスを進めてきましたが、次に行ってほしいのは要求室の優先順位を考えるということです。
今年の課題は基準階型ではないのでゾーニングとグルーピング・動線計画が勝負の分かれ目です!(←設計のとっては当たり前なのですが)
そこで要求室の優先順位を考えていきます。優先順位の高いものをまず配置していく流れを作ります。
じゃあまず優先順位を決めていくに当たり大枠。
利用者部門 > 管理部門(機械室も含む)
これは当たり前の考え方です。利用者部門を優先的に配置して、管理者部門はその隙間に埋めていく感じです。
次に課題名から想定されるメインの要求室(プールやスタジオなどが考えられます)とそれ以外サブの要求室(レストラン・喫茶など)に分けていきます。
プール・スタジオなどのメインの室 > それ以外サブの室
そしてそのメインの室の中で
メインの室の中で面積が大きいもの > 小さいもの
これで大体メインの室が何でどれを優先的に配置していけば良いか徐々につかめてきたのではないでしょうか。
ここで気を付けて欲しいのが優先順位が低いからと言ってその要求室の面積を極端に小さくしないこと。それをするとただ単に全体の計画が出来ていないと判断されるからです。
さてよく優先順位を見てもらうとよく言われる面積の広いものから配置していくというエスキスの流れとほぼ同じであることがわかります。
でも大きく違うのは優先順位を明確にしていることで面積が広いサブの室(ここではレストランなど)などを最初に一番豊かな場所に計画してしまうという陥りやすいミスを防げます。エスキス時に何が優先的に配置しないといけないか考えるとエスキスがまとまりやすいです!
それでは今日のまとめ。
【エスキスは要求室の優先順位を考えて高いものから配置していく】
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